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バレンタイン前日の帰り道、
サユリちゃんが
「明日、加藤に告白する」
と話をしてきた。
私は頑張ってね!というのが精一杯で、
サユリちゃんの顔をまともに見られなかった。
サユリちゃんの告白がどうか成功してほしい、
と思う反面で
どうか成功しないでほしいとも思ってしまう
そんな自分が嫌だった。
そしてきたるバレンタイン当日の放課後、
サユリちゃんは加藤くんを体育館裏(ベタ!)
に来てくれと呼び出した。
すると、
クラスの他の女子たちが
どこからかその噂を聞きつけ
「今サユリが加藤呼び出した!
見に行こうみんな!!」
と大声で廊下中に言いふらし始めたのだ。
私は、みんなが来る前に
サユリちゃんに早く伝えなきゃ!と思って
急いで体育館裏に向かった。
到着すると、まさに、サユリちゃんが
加藤くんにチョコを渡している瞬間だった。
どうしよう声をかけられない…と
私が立ちすくんでいると、
ゾロゾロとクラスの男子と女子が後ろからやってきた。
「うわ!!!ほんとだ!!
サユリが告白してる!!!!」
クラスの男子のその一声で、
サユリちゃんと加藤くんがガヤに気付き、
加藤くんは恥ずかしさのあまり走ってどこかへ
行ってしまった。
そして、サユリちゃんも泣きながら、
校門の外へ走っていった。
