↑前回のお話はこちら
「なるほど。
えーーっと、それはサユリには伝えない方がいいな。や、どうしよう。
とりあえずごめんなさいと言うしかないか。
好きな人いるから、とかの方が傷つかないかも?
いやーでもそれも傷つくよなぁー」
なぜか私がパニクってしまった。
この瞬間、
私はどうしたらサユリの傷が浅く済むかを
考えるのに必死で、
自分も加藤くんの事が好きだということは
すっかり飛んでいた。
「好きな人はいるよ」
「あ、え、、?」
この瞬間は今でも覚えている。
サユリの事は一瞬忘れて、
彼にも好きな人がいるという事実に
とても驚いたのだ。
まったくそうゆうそぶりを見せていなかったから。
「好きな人、いるんだ…。
じゃあその正直な気持ちを
サユリに伝えたらいいんじゃないかな。
それがいちばんの誠意というか…」
「おっけー。じゃあ行ってくるわ
どこにいるの?」
私が彼女がいる場所を伝えると、
彼は校門を出て行った。
サユリの心配と共に、
告白が成功しなかったことに
少しホッとしている自分いて、
あー性格悪いなー…
と自分が嫌になった。
そして、
加藤くんの好きな人はだれなの?
そのことばかりが頭をめぐった
