キャンピングカー快適化 ~ リチウムバッテリー 充電増強 暫定 ~ | キャンピングカーと雪山と

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【基本情報】



常開/常閉リレー 12V 250A 5極 

 

5PIN SPDT(単極双投)付きの頑丈な連続定格リレー
12V 250A大電流容量は十分なパフォーマンス
ノーマルオープン(常開)/ノーマルクローズ(常閉)のデュアルコントロール
12VDC(250A未満)電源を備えたすべての自動車と互換性があります。

 




【暫定対策】


 

走行充電とソーラー充電の同時充電に不安を感じた続きです。

 

 

走行充電とソーラー充電の同時充電は可能か?

の答えですが実際に検証した結果、同時充電は可能です。

但し(この但しが曲者)、我が家のシステム

走行充電器:Renogy DCC50S MPPT内蔵

ソーラー充電器:Renogy MPPT 40A ROVER LI

 

※走行充電器:DCC50Sは元々ソーラー充電兼用モデルですが、

この走行充電器の特徴としてソーラーからの入力があると

走行充電の充電は25Aに制限されます。

ソーラーからの入力がないと50Aに自動的に変わります。

って事で走行充電器だけで走行充電とソーラー充電の

安定的な同時充電が可能なモデルです。

 

上記組合せで走行充電器のソーラー充電を使用せず

ROVER LIを使用して走行充電とソーラーチャージャーを同時にした場合

オルタネータからの直接充電では同時充電は問題ないが、

走行充電器を使用した充電では充電が安定せず同時充電は可能だけど

充電が不安定で常時使用するには躊躇する状態でした。

Renogyが言う「2系統以上の充電方式を同時に

同じバッテリーへ行うことはお勧めしません」ってのがそうなのかな。

↓公式見解参照

 

Renogyはちゃんと「同時充電は出来ない」ではなく

お勧めしないって書いてあるのでこれが正しい答えでしょうね。

走行充電器は充電開始と充電停止を絶えず繰り返しています。

基本的に充電停止より充電している時間が長いので、

トータルで考えると充電量は走行充電器単体より多くはなっているけど

これだけ頻繁に充電が不安定なのは見ていて心配です。

2in1の走行充電器DCCS50Sは単体使用なら問題ないので同時充電のせい?

心配性な性格なので問題なく使えるという思いはあるけど、

やっぱり不安なのでもう少し検証してからの本格稼働かな。

 

走行充電器のMAX 50Aにプラスしてソーラー充電を合わせて

充電能力増強を狙ったのですがテスト結果は現状では微妙かな?

狙い通りの安定した充電能力増強は果たせませんでした。

もしかしたらBMSの設定が悪い可能性もあるしもう少し調査します。

ま~ 充電が安定しないだけで同時充電は出来ているので、

充電量としては非常に強力なので魅力的ではあります。

真夏の一時的な使用なら問題ないのかなとも思っています。

 

ソーラー充電器内蔵の走行充電器DCC50Sは非常に安定した充電が出来ます。

ひと夏使いましたが、一度も充電制御に遭うことなく安定して充電可能です。

Renogy MPPTソーラー充電器内蔵走行充電器 DCC50S

 

安定しないソーラーチャージャーを取外して売っぱらうって事も考えましたが、

今後何かしらの情報が入り、走行充電とソーラー充電の同時充電で

問題なく安定的に同時充電が出来るようになるかもしれない、

単に自分のやり方、考え方、つなぎ方、BMSの設定の間違いで

安定的に同時充電が出来ていないだけかもしれないって可能性があります。

その希望的理由として、生セルを購入したショップのブログでは

我が家と同じ充電器の組合せで問題なく同時充電が出来ているようです。

同時充電が出来ているだけで安定的に出来ているかは不明ですが、

何が原因か判明するまでソーラーチャージャーは残しておこうという作戦です。

 

キャンピングカー の走行充電 と ソーラー の 同時充電 はOK?NG?

 

リチウムイオンバッテリー 取付 依頼 取付実績

 

2系統同時充電が安定しないからと言って、

ソーラーチャージャーを使わずそのまま放置というのも勿体ないので、

同時充電が安定的に出来るか判明するまで暫定措置として、

追加したソーラーチャージャーを使用できるように配線を変更します。

施工内容としてはエンジン始動中ソーラー充電を切断する回路を増設

早い話がIGNからの信号でリレーを動作させ入り切りします。

まっ 今のCELシステムもデフォでエンジン連動が出来るのですが、

走行充電とソーラーチャージャーを分離することによって

充電中の発熱を低く抑えられたらな~っていう後付の理由です。

 

今回の回路はソーラー入力が出来ないタイプの走行充電器を

使用している人にも参考になる施工内容だと思います。

「エンジン始動でソーラー充電を自動で停止して、

エンジン停止でソーラー充電を自動で開始する」

これで安心してソーラーチャージャーと走行充電器を兼用できると思います。

 

 


【施工】


 

リレーの回路詳細は怪しい日本語の説明書が付属していました(笑)

常時通電していて、IGNの入力がある(エンジンが始動する)と

回路を遮断するリレーって事で5極のリレーになるんですかね。

本当はもっと容量の小さいリレーが欲しかったのですが、

ノーマルクローズ 5極のリレーがこれしか見つからなかった(^_^;)

小さいと言ってもエーモンの5極リレーは容量が小さすぎるし

小さいと問題有るけど大きくてそんなに問題もないでしょう。

 

エンジン始動を判断するIGN線の分岐先はこちらを参照してください。

分岐したIGN線を86と接続、85はアースに接続します。

 

85、86の端子と接続する端子はこちらを利用しました。

エーモン 平型端子セット 250型  3309

 

 

電工ペンチは持っていないので配線はラジペンで潰してハンダ付けしました。

なんとなくそれっぽくなったので問題ないでしょう。

この平型端子に接続する配線にON/OFFスイッチを繋げることで

エンジン始動中に停止しているソーラー充電の同時充電が可能となります。

エーモン 貼り付けプッシュスイッチ ON-OFF

 

IGN線から86と接続している平型端子にスイッチを割り込ませます。

 

これで容易にソーラー充電の同時充電のON/OFF操作が可能となります。

まとめるとこのスイッチを使用すると、

エンジン始動でソーラー充電が停止した状態から、

「スイッチをOFFでエンジン始動中でもソーラー充電(同時充電)を開始」

「スイッチをONでエンジン始動中はソーラー充電を停止」

の選択が可能となるスイッチになります。

点検口から手の届く位置にスイッチを貼り付けしました。

 

ソーラーからの配線は接点30-87aに接続します。

ソーラー充電の配線には裸圧着端子R5.5-8を使用します。

ニチフ 裸圧着端子 R形 10個入 R5.5-8

 

リレーの端子とソーラーのKIV 5.5SQを直接接続できるのがお気に入り。

リレーの端子は黄銅製で電気抵抗を考えた設計も好感が持てます。

常時閉回路が100Aまでなので許容容量は余裕です。

但し、太端の径が細いので黄銅製のワッシャーを1枚入れました。

 

仕上げにリレーの接続端子部分がむき出しなので

M8用の先端絶縁キャップを被せます。

大里 557-662 ネジ・ナット先端キャップ 黒 M8

 

非常に簡単な仕組みでエンジンに連動したソーラー充電の完成です。

「エンジン始動でソーラー充電を自動で停止して、

エンジン停止でソーラー充電を自動で開始する」

「スイッチをOFFでエンジン始動中でもソーラー充電(同時充電)を常時開始」

このソーラー充電の工程切替を自動化する優れものです。

 

更にポタ電を持っている人なら接点87から充電ラインを引けば

「エンジン始動でポタ電の充電を自動で開始する」

を自動化する事も可能な5極リレーになります。

ポタ電利用者はソーラー充電を余すことなく利用出来ます。

これで走行充電と2系統の同時充電を回避して最大限に

充電状況を改善できる快適化です。

 

先に取付けた切替スイッチと兼用すると

「走行充電器DCC50Sでソーラー充電+走行充電」

「ソーラー充電遮断」

「エンジン始動でソーラー充電を自動で停止して、

エンジン停止でソーラー充電を自動で開始する」

「スイッチをOFFでソーラー充電(同時充電)を常時開始」

とソーラー充電は4つの充電パターンが選べます。

 


【評価】



電気初心者の自分が最近リレーの使い方を覚えて早速応用しました(笑)

リレーを利用すればかなり簡単にエンジン連動のソーラー充電と

走行充電の切り替え充電が可能となります。へ~ 便利~(^^)

自分の考えとしてキャンピングカーにソーラー充電は必須だと思っています。

エンジンを使用することなくお日様の有る限り絶えず充電する

ソーラー充電はキャンピングカーにうってつけの充電だと思います。

ソーラーパネルは積める範囲で積むってのが正解ですね。

そこで出てくる走行充電器とソーラーチャージャーの共存問題が難題

Renogyの走行充電器は660Wまでのソーラー対応ですが

大型のソーラー充電に対応した走行充電器はまだ少ないし、

ソーラー非対応の走行充電器を使用した時に

リレーを使ったエンジン始動連動型ソーラー充電システムは

今現在考えられるベストな充電方式かなと思います。

 

同一条件で2つのソーラー充電器を比較します。

走行充電器に付属のソーラーチャージャーでの発電量

Renogy DCC50S DC to DC MPPT on-board Battery Charger

 

今回追加したソーラーチャージャーでの発電量

Renogy MPPT チャージコントローラー 40A ROVER LIシリーズ

 

同じ日、同じ時間で切替器を操作して充電量を比較しました。

今回追加したROVER LIシリーズは専用モデルのため

走行充電器付属のソーラーチャージャーより高効率を期待しましたが、

一番使う充電量付近ではほぼ同程度の発電量ですね。

これからすると専用モデルと肩を並べる走行充電器付属の

ソーラーチャージャーはかなり優秀なんだろうと予想されます。

但し、発電量の少ない場合はROVER LIシリーズの方が

若干発電効率は良さそうな雰囲気はあります。

 

エンジン始動中の走行充電器はソーラーの入力がないので

走行充電器の出力は45A程度(600W)の充電が行われます。

ソーラー専用充電器を追加したことでこの仕様がベストかな

とも思いましたが、走行充電が45Aで充電している場合は、

オルタネータの充電制御がかかるようです。

走行充電が最大25Aでは充電制御になることがなかったので、

そのあたりも含めてカムロードの充電制御の長期検証が必要です。

一番は充電制御の回避方法があればベストかと思います。

 


【まとめ】


 

とりあえずこれで充電能力増強として購入したパーツを

無駄なく使ってなんとかスッキリそれらしく配置してみました。

走行充電とソーラー充電の安定的な同時充電が出来るまでの暫定措置です。

将来的には何かしらの仕組みで安定的に同時充電をしたいという思いから

ソーラーチャージャーは取り外さずそのまま流用します。

今の暫定対策が今後もメイン回路そして継続しそうですけどね(^_^;)

今回はソーラーパネルの増設やソーラーパネルの直列接続など、

今後の発展が期待できる下地作りと思えば良いか。

 

次はサブバッテリーのリチウム化に便利なオマケ編に続きます。

リチウム化すると運転席にバッテリーモニターが有ると使い勝手が良い。

リチウム化の検証にも必要なバッテリーモニターを追加します。

 

 

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