母の四十九日は目前
・・って事は1ヶ月半以上もあり
準備する時間はたっぷりあったはず
お寺さんに法要にはいくら包めばと考えながらも
切羽詰まらんと調べる気にもなれん
母はメモ魔だった
たくさんノートが残っとる
父の法事の金額も書いてあったが
最初の頃のメモはない
それでも途中から包む金額が増えとる
物価に合わせてってとこだったんかね
今回は四十九日法要に納骨
いくらですとお寺さんが言うてくれたらなぁ
ぴっとはのんびりでいいね
昨日からやり始めるとあれもこれもある
母任せだったから分からん事だらけ・・
法要の花はちゃん担当
って言うかほとんど弟夫婦任せ
花屋さんから確認の電話がきた
ん?予定より花数が多い
ちゃんに連絡して一件落着
ずっとらての具合が悪く
いつか来るであろうその日は近く
みんな覚悟をしとった
そしてほどなく天国に逝ったと知らせが来た
ぴっと・・らてが死んでしもた
悲しいね・・
すぐ顔を見に行きたいが今から叔父の葬儀
行ってくるちゃ
兄弟が多かった父
だから従兄弟、従姉妹がたくさんおる
母の時にも来てくれた
こういう場でしか今はなかなか会えんけど
私を気遣ってくれる
大好きなおばちゃんだったよと
母の思い出を語る従姉に泣いてしもた
そうだ、従兄弟達にきいてみよう
四十九日の法要はいくら包めばいいか
・・がやはり
うちうちで違うから
気持ちがあればいくらでもいいよ等々
自分達で決めんなんねぇ
ただいまー
ケージで待っとってぇ
ぴっとの薬をもらいに病院へ
人なつこい看板ネコ
ぽったによく似とる、会いたいなぁ
次は弟んとこ
久しぶりに会うスタッフは
元気そうな私に安心したようだった
こんなおばさんを気にかけてくれて
優しいスタッフたちだ
弟に葬儀に報告
金額はやっぱ言われんかったちゃ
ネットを参考に決めるよby弟
丸投げできる弟がおってよかった
それじゃこれからの顔見てくるちゃ
ソファーで眠っとるようだった
穏やかな顔だけど触ると冷たい
もう目を覚ますってないがだな・・
私がおったら邪魔だね
ゆっくりお別れしられ、帰るちゃ
2月にもうダメかもと聞いて顔を見てから
3ヶ月以上頑張ったらて
今は元気に天国で駆け回っとるだろう
悲しい帰り道だった
ただいまーからそく散歩
いつまで一緒に散歩できるかな
一日でも長生きして欲しい
そして今日、法要の準備開始
お寺さんに御布施を渡す時のお盆
切手盆と言うと初めて知った
切手盆を探しとったら
捨てたと思った時計が出てきた
古くさい時計だなぁ
表に新築祝いと父の名が書いてあった
飾り盆??
こんなもんもらって喜ばれたかね?
お父さん、ごめん
いちいち中身を調べとるから捗らん・・
ちょっとひと休み
洗濯物取り込んでくるね
お~ビワが色づいてきた
でもお供えにはまだまだ早い
庭に出ん?
ブラックベリーがドンドコ実ってきとる
ナメクジに食べられながらも
これだけは成長しとる
これで気分転換はおしまい
手前のは母が普段使っとった
黒盆があったはずだけど・・
洗ってキレイにしたが
未使用が4つ・・赤は使えんね
どれがいいかなぁ
悩むのは後、座敷の片付けと掃除
葬儀までの慌ただしさに片付けは断念したが
身内だけの四十九日の法要はちゃんとせんとね
納屋を数往復・・意外とあった
そうそう座布団も要るで2階から運ぶも
腰が悲鳴をあげ途中から投げ落とした
これからお供えのお菓子も買いに行かんなん
・・がぴっとは散歩と勘違い
やっぱぴっと優先
最初は涼しい風が心地よかったが
日陰がないと暑い
さくちゃんは暑くない?
やっと日陰もいっときだけ
額に薄ら汗
ハァハァと言いながらも匂い嗅ぎは念入り
早く終わらんかなぁ
そうだった、玄関の掃除もあった
いつもより丁寧に掃き水やりして終了
あれ?いつもなら聞こえるぴっとの吠える声なし
戸を開けても姿なし
そこにおったが・・
後追いするよりいいけどちょっと薄情だね
腰の調子も悪いしこの時点で買い物は諦め
片付け途中でもゲームを始めた
没頭しとったらもう6時過ぎ
餌の催促がないし姿も見えん
ぴっと~
座敷から出てきた
何しとったが?
座布団があったかい
母の祭壇前で寝とったんかな
母と話でもしとったかな
想像するとほっこり
普段は座敷入るの禁止だけど
戸を開けといてよかった
さぁ掃除機かけて終わりだ
・・が充電切れ
もう休まれって事だね
座布団
お盆、茶托も用意した
あっ・・回り焼香のお盆忘れとった
明日、明日
四十九日は明日でも法要、納骨は明後日
充分時間はある
祭壇も来週にはなくなり
寂しい座敷になるなぁ
四十九日と思うとあっという間だけど
母との別れの日を思い出すと
ずっと前のような気がする
今日は張り切ってくたびれたよ~
今まで全部母任せ
あれ用意せんなん、あれも買わんなんの母を
お寺さんは難しい人じゃないから
適当でいいがじゃない?と知らん顔
今更だけど手伝わんでごめん
でも今は
母がしとった事を思い出すと
面倒でもそれに沿いたくなる
改めて母の大変さを知った今日だった