私は28はとっくに過ぎてますが、
SEになったのがそもそも28くらいだったのと、
得意分野と苦手分野の差が大きい人間なので、
読んでみました。

全般的に、仕事の基本を全般的にまとめた本です。
わかりやすく、また必要なことを網羅して書いてあります。

基本というものは身に着けば当たり前のことですが、
身に付かずになんとなく過ごしているとそれが当たり前になってしまうものでもあり。
ずらっと並べたものたまに読むことは、役に立つものではないかと思いました。

ただまあそういう本ですので、
経験の奥深い深みみたいな感じのものは、
あまり期待しないほうがいいかもしれません。

たとえばプログラミング言語の学習の話で、
C由来の言語はみんな文法の基本が同じだから、
とか書かれているのをみると、ちょっとどうかなと思えてしまいます。
枝葉末節の部分ではあるんですが、考察の深さはそういうところでばれたりするものだと思います。
あと、転職の話をしているときに、失業保険の受給にハンコが要りますとか書いてあるのもどうかと。

基本的にはよい本なのですが、奥深い部分は期待しないで読んだほうがよいでしょう。
ちょっと抽象的にカッコよく書いてある部分もある、という認識がよいかと。
なにやらC++の偉い本らしいです。

読んでみて知恵熱が出そうな本は素敵なものです。
高度で、かつ納得がいくことが書いてないとそうはならない。

なんとなくC++の本質の一端が垣間見えた気はします。
メモリ管理のような低レベルな部分に気をつけながらプログラムを組む時には、
考慮しなければならないところがたくさん出てきます。

その多くをきちんと考慮しながらプログラムを書け、
しかも一度考慮するとあとは隠ぺいして忘れた状態になれる。
そして思いだそうとすればいつでも考慮部分に戻って考慮できる。

それがC++という言語を使うメリットでしょう。
低レベルから高レベルまで、あらゆる視点で見ることを要求される言語だから、
常に繁雑にはなりがちですが。

きちんと理解すれば、
煩雑ながらもその一つ一つをしっかり理解して進めることができるのでしょう。

ただまあ、理解するための道が長すぎるのは否めません。
この本を読んでも、現在は知識の羅列としか認識できない部分が多いです。

いずれしっかり体系的に理解する必要があるとは思いました。
IT業界エッセイ。

しかも著者はプログラムが苦手と公言しているらしく、
プログラムアーキテクチャなんて話は全然出てきません。
サーバーの冗長構成とかいう話は出てきますが。

ただ、IT業界の付近にいる、
人間のことは書いてあります。
ちょっと本当かどうか怪しい話もありますが。

いろいろな立場の人がいろいろなことを考えて、
業界は動いています。
まあ人間ですからいろいろ考えます。
自分勝手なことも考えます。

そういう業界を泳ぎきって溺れずにいることが、
プロダクトを作る第一歩いです。

まあそういうことで。
面白おかしく書いてある割には、
結構役に立つ本なんじゃないかと思います。

ああ。ついでに書いておきますが。
冗談っぽい話は国産が良質ですな。
外国人のほうがセンスはあるんでしょうけど、
翻訳が難しいんですかね。
最近言語の本を読む機会が多かったので、
この際PHPも勉強してみるかと思い、読んでみました。

パーフェクトPHPという名前の本ですが、
PHPのことはよく知らないので本当にパーフェクトなのかどうかはわかりません。

が、同じシリーズのパーフェクトC#は、かなりパーフェクトだったので、
これもパーフェクトなのでしょう。

実際、PHPの文法の解説に始まり、
実践的なフレームワークをPHPで記述する例から、
セキュリティ、ライブラリの詳しい説明まで、
かなり充実した内容となっています。

PHPで作ったサイトはセキュリティに問題がある、
といううわさが広く広まっているせいか、
セキュリティに関する記述がこれでもかというくらい書いてありました。

まあ確かに、セキュリティなんてものは手を抜かずに対策を行えば、
できないということはないものです。


全般的に機能が少ないので、
わかりやすく構造化して書くことは少々苦手なのではないかと思いますが。

とはいえ、多少弱めとはいえ、
オブジェクト指向言語の機能もちゃんとあるようですし、
きちんとしたアーキテクチャも、頑張れば作れるようですね。

HTML文書を作ることがかなり楽であるという言語特性を生かせば、
簡単なサイトなら確かにかなり効率よく作れるのだろうな、
ということがわかりました。

本というよりPHPの感想になってしまいましたね。
F#のことが大変わかりやすく書かれた本です。

関数型言語の全体像を書くのは本書の対象外のようですが、
F#の利用に必要な部分はちゃんと説明してあるようですし、
ほかF#のそれなりに深い部分まで説明があり、
しっかり理解することができます。

ただ本格的に使おうとするなら関数型言語の勉強もしておいたほうがよいでしょうね。
末尾再起とかここに書いてあるだけでは今一つピンときませんでした。

そもそも関数型言語というものが、
たとえばオブジェクト指向言語などと同じく、
一つのパラダイムをなしているわけで、
見慣れない便利そうな機能がたくさんあり、
即使ってみたくなりました。

オブジェクト指向なんかよりも、
プログラムというのが天才の仕事だったころの匂いがするように思えました。

その辺はやはりLISP以来の古風な感じはありましたね。
その文使いこなせればかなり美しくまとまりそうなのですが。


本書も全体的にそういう対象向けに書かれているようで。

付録で.NET Frameworkの説明が少し付いているのですが、
WPFの説明は7ページしかないにもかかわらず、コマンドのバインディングの説明があったりして。
深く理解して当然の人を対象にしているようです。

大変わかりやすいですが、考えないと読めない本のようですね。
C#の様々な分野についての考察を、
章に分けて記述した本です。

それぞれの章については、
大変深い考察がわかりやすく書いてあり、
C#の使い方について通り一遍ではない知識が身に付きます。

それでいて、
章の頭などには先生と生徒の会話のようなものが入り、
とっつきやすくなっています。

ちょっとボリュームがない感じはありますが、
その分すらっと読めて、
それでいて理解は深まる。

読んでおくべき本だと思います。
これまで私が読んだ本の中でもトップクラスで、
美しい本です。

ネットとかで評判を見ても、
美しいと言われています。
入門書書いて美しいと評判になるとは、
著者は一体どれだけ天才なのでしょうか。


まあ入門書とはいっても、
プログラミングが初めての人向けではありません。
ほかのプログラムの経験がある場合でも、
ちょっと難しすぎる場合はあるかも。

ほかの言語を何個かちゃんと理解して比較や考察もしている人が、
Rubyを初めて学ぶ時にちょうどいい本、という位置づけですかね。

ほかの言語を学んだ上でRubyの入門書を読んで少しやってみた後で読む、
でもいいかもしれませんが。


書いてある内容としては、
Rubyの文法や基本的なライブラリの使い方が書いてあるわけですが。
それが完璧にまとまっています。
少なくとも私には完璧にしか見えませんでした。

一定レベルの範囲までの知識が完全に入っていて、
かつそれ以上に理解が進んでも整合性が崩れないような書き方になっています。

作者は書いてあることを完全に整理して理解しているのだなあ、
と読んでいて強く感じさせる文章となっていました。

また書いてないこと(比較対象として挙げられているほかの言語やあと数学とか。)も。

200ページ程度にまとめられていて、また文章も読みやすいので、
読み進んでいくのは苦になりません。
そしてこの本を細部まで理解できた時は、
Rubyが理解できた時、
と言い切れるでしょう。
(まあTipsのような部分はともかくとしてですが。)
10年以上前の古い本なのですが、
手に入ったので読んでみました。

とはいえ、やはり技術書で古い本は読みにくいですね。
「人月の神話」とか概念的な本は内容があまり古くならないので良いですが。
具体的な技術を書いた本だと、
ここに書いてあることは古くなっていないか、
いちいち疑いながら読まないといけない。

内容的にはたぶんいい本なのでしょう。
GUIの作成や、Cとの連携など高度な話題について、
丁寧にわかりやすく実例を挙げて書いてあります。

ただまあ実際に使うときには、
最新の情報を仕入れなおす必要があるわけですが。
Visual Studio2010が出たばかりのときに出た本です。

雑誌的なつくりとなっており、
内容的には雑多な内容とはいえますが、
新製品が出たばかりのときにその利点を学ぶには
そういう形式が最適だと思いました。

また、2010以前からあった機能についてこの機会に説明した内容もあり、
読みやすい割りに読み応えのある内容となっています。
700ページ以上の大作。

しかも、Hello World程度のコードしか出てこないまま、
200ページばかり解説が続くなど、
基本から応用まで、しっかりじっくり解説したよい本です。

適度な例文に、章末の演習問題など、
しっかり理解できるための部分も書いてあり、
この本を一冊読み通せば、
Pythonのことは理解できたと自信が持てると思います。

ただ、オブジェクト指向のあたりは、
ちょっとわかりにくい説明になっていると思いました。
Python自体はオブジェクト指向機能は一通りそろっているものの、
一歩引いた対応になっている言語なので、
それに合わせるとそういう感じになってしまうのかもしれませんが。