やっと読みました。
去年10月に発売された貫井さんの新刊。
- 灰色の虹/貫井 徳郎
- ¥1,995
- Amazon.co.jp
灰色の虹
著:貫井徳郎
☆あらすじ☆
身に覚えのない殺人の罪。それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。
理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。彼は復讐を決意した。
ほかに道はなかった。
強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。
七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。
ひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、そのリンクを見出した。
しかし江木の行方は杳として知れなかった…。
彼が求めたものは何か。次に狙われるのは誰か。
あまりに悲しく予想外の結末が待つ長編ミステリー。
結末は予想外ではありませんでしたが、
「乱反射」に続く(?)
悪意のない人間達が作り出す悲劇。
コワです。
警察官
弁護士
検事
裁判官
それぞれが自分の仕事に間違いはないと信じて疑わない。
主人公がどんなに無実を訴えようともまったく聞く耳を持たない。
悲しい物語でした。
私はそんなに多くのミステリー作家を読んだわけではありませんが
貫井さんのような小説家は他に知りません。
貫井さんは「東野圭吾」みたいな小説家になりたい
みたいな事を仰っていましたが、
両者の小説を読めば一目瞭然。
完全に超えている。
東野さんはライトタッチなエンターテインメント小説。
貫井さんは社会の穴や人間の闇を見事に描く重く響く作品を書かれます。
全然方向性が違う。
私個人としてが断然貫井さんのが好きです。
逆に東野さんはあんまり・・・
貫井さんは文章トリックで最後に驚かされる作品を多く書かれていますが、
内容は決して軽いものではなく、
人間の力が及ばない人間社会の穴というか、
ある意味で群像激というか、
人間がこの世界で動いた事によって起こる現象を
物凄く上手く表現するなと最近の作品を読んで思いました。
PASTで語られる在りし日の江木雅史。
最後のPASTは涙を誘います。
これから幸せを掴むはずだった江木を簡単に抹殺した人たちにも憤りは感じますが、
もしかしたら自分にも降りかかるかもしれない話。


















































