- アル・ゴア, 枝廣 淳子
- 不都合な真実
映画と合わせて刊行された地球温暖化問題への啓蒙書です。
写真やグラフが多く、視覚的に訴えるプレゼンの勉強にはなります。
地球温暖化問題は、重要な問題だと思いますが、それを唱える人が、年間数百万円の電気代を使っていると報道され、またジェット機で世界中を飛び回っているというのは説得力に欠ける話です。
また、自分の実績や必要以上に多い家族の話も政治活動のプロパガンダのようでしらけます。
映画と合わせて刊行された地球温暖化問題への啓蒙書です。
写真やグラフが多く、視覚的に訴えるプレゼンの勉強にはなります。
地球温暖化問題は、重要な問題だと思いますが、それを唱える人が、年間数百万円の電気代を使っていると報道され、またジェット機で世界中を飛び回っているというのは説得力に欠ける話です。
また、自分の実績や必要以上に多い家族の話も政治活動のプロパガンダのようでしらけます。
1990年の国際航業事件から2006年のライブドア事件、村上ファンド事件、福島県知事汚職事件まで、東京地検特捜部の動きを描いています。
この期間、大蔵省は金融行政部門が切り離されて金融庁となり、金融行政の舵取りも大きく変化しています。
その中で、親密だった検察と大蔵省も、大蔵汚職事件などで対立し、その後、金融行政も護送船団方式から事後チェック型へと変わり、検察もパラダイムシフトを行う中で関係修復がなされていきます。
描かれている事件は、国際航業、蛇の目恐喝、イトマン、尾上縫、東京佐川急便、金丸ヤミ献金、金丸脱税、ゼネコン、2信組、住専、野村・一勧、大蔵汚職、長銀、日債銀、CSFP、三井環、坂井隆憲、埼玉県知事長女、日歯連、UFJ銀行、ライブドア、福島県知事汚職と時系列に多くのものを扱っています。
やや検察に好意的な立場からの本には思えますが、この15年間の社会の変化と検察、金融行政の変化をよく追っていると思います。
青春もので読後感もいいのですが、サブタイトルの「続・嫌われ松子の一生」はいただけません。
主人公は、松子の甥の笙とその元恋人明日香ですが、ストーリーは松子とはほとんど関係なく、小説の雰囲気も全く違います。
今は別れて、就職に失敗してフリーターとなっている笙と医学部に入り直して医者を目指している明日香が、悩みながらも自分の道を見つけていく青春ストーリーです。
笙も明日香も好感が持て、応援したくなるような話で、この続編も期待したいところですが、サブタイトルに「続々・嫌われ松子の一生」とだけは付けないで欲しいと思います。
15年近く日本で暮らし、今は日刊紙「デイリー・テレグラフ」の東京特派員を務めるイギリス人が、日本について綴ったエッセイ集です。
それほど意外な内容はありませんが、著者の立ち位置がいい感じがします。
基本的には、日本が好きだけど、そのまま受け入れているわけでもない、という感じです。
ユーモアがあって、翻訳もいいので、読みやすく、また次の作品も読みたいなという気になります。
人とのコミュニケーションでは、「言葉の内容が7%、残りの93%は、表情や仕草などの言葉以外の要素で相手に伝わる」と言うのがタイトルの主旨で、基本的にはその内容は1章だけで終わってしまっています。
著者は、演出家であり、マンガの原作者であるということで、演劇やマンガからの例が多いのですが、それが実生活にどのくらい応用できるのかはちょっと疑問でした。
読んでも悪くはないですが、同じような内容の本はいくつもあり、特に新しいことや役立つことが書かれているわけではありません。
山口組系ヤミ金組織五菱会の儲けた100億円を超える巨額のアングラマネーを警察、検察が追うノンフィクションです。
クレディスイスのプライベートバンク部門を使い、割引債を利用して、香港→シンガポール→スイスと動かされた金を追っていきます。
香港では現地警察の協力を得られたがシンガポールではダメだったため、追えない金があったなど、思っている以上に国際捜査の壁は大きいことがわかりました。
また、マネーローンダリングについては、法律の整備も重要で、そのため、押さえた金を没収できないなど、思ってもいなかったことが起こります。
本人確認法など、日常生活ではどちらかというと面倒なことが多いマネーローンダリング対策ですが、確かに、こうした犯罪資金を押さえるためには法整備と金融機関の協力体制が不可欠だと思いました。
42歳の男女の恋愛を描いた作品です。
著者の文体は好きで、特に「熱血ポンちゃん」シリーズはいいと思うのですが、この小説、中身はどうかなぁというのが感想です。
文体は楽しめるし、42歳で恋愛も当然、とは思いますが、男がダメ男すぎて反発を感じてしまいます。
仕事も家庭も頑張ることは女性にとって悪いことなのか?
同年代の女性の意見を聞きたいところです。
大手からヤミ金まで含めた消費者金融について書いた本です。
グレーゾーン金利について「悪魔のビジネスモデル」と呼び、ある水準を超えると永遠に元本が減らない計算例を示しています。
大手消費者金融は、低所得若年層をターゲットにし、ヤミ金は自己破産者をターゲットにするという構造も、弱者が食いものにされている姿をよく描いています。
グレーゾーン金利については、漸く法律による規制がかかるようになりましたが、消費者金融による悲劇は国による対策なしにはなくならないことがわかります。
企画書の目的は、こちらが望んだプロジェクトを実現させること。
企画の意図が相手に一行もしくはひとつの言葉で伝わることが大事だと述べています。
たしかにその通りで、本書も伝えたいことはそれだけなので、「一行」で終わってしまいます。
18人の人たちの「企画書」、考え方がインタビューをもとに書かれていますが、「企画書」と言えるのは「ヒット商品の一行」の章の5人で、あとは「企画書」というよりは仕事や人生に対する心構えという感じでした。
著者はひきこもりや不登校、ニートの若者たちの再出発を支援するNPO法人「ニュースタート事務局」の代表です。
本書では、なぜ「普通の子」が「普通の家庭」で家庭内暴力を起こすのか、また、親はどうすべきかについて具体的に書いています。
家庭内暴力を起こすのは、「普通の子」であり、むしろ「小さい頃は親の自慢だった」という子が多いくらいで、親のほうも「普通」以上に経済的に恵まれていて教育熱心であって、決して家庭が破綻していたりするわけではないということです。
原因はなにかということについて、著者は、まず「勝ち組教育」を挙げています。そして「友達親子」もまたその原因になっていると指摘しています。
これは大多数の「普通」の家庭であり、今うまくいっていてもいつ「ひきこもり→家庭内暴力」となるか、決してひとごとではないと説いています。
では家庭内暴力に対して親はどう対処すればいいのか。
まず具体的なプロセスの前に「5つの心構え」を説いています。
①現実逃避をしない
②過去の話をしない
③いたずらに悲観しない
④「特効薬」を求めない
⑤「リスクのない解決策はない」ことを知る
そして最大にして最初の一歩は「第三者に助けを求めること」であるということです。
そして家庭内暴力解決に向けた「3つのステップ」が以下の通りです。
①休戦
②多様な経験
③自分の道探し
「休戦」の手段として、「子供に一人暮らしをさせる」「親が子供を残して家を出る」「家庭に家族以外の第三者を入れる」「親戚、知人、友人の家に子供を預ける」「外部機関に預ける」を挙げています。
「多様な体験」としては「人間体験」「労働体験」「社会体験」の3つの体験が必要であるということです。
最後の「自分の道探し」については、「決断は自分で。行動についてはお節介人が必要」「正社員という道を捨てる」と説いています。
多くのひきこもり、ニートの若者と接してきた著者の話は説得力があります。
実際に悩んでいる家族はもちろん、「普通の家族」にも読んでほしい本です。