京太郎:「松坂牛ですき焼きらしい。ちょっと寄っていく?」杏奈:「うん!」
京太郎は、自分の事を”京”と呼ぶ杏奈の色んな姿を想像して、一人悶えています。
そこへ姉が入ってきて、
姉:「明後日の誕生日、お母さんがすき焼きにするって。パーティーだね?今年は例年と違うでしょう?春休みだから、どこか行ったりするの?」
京太郎:「山田は仕事が忙しいし。僕は塾だし。」
姉:「杏奈ちゃんの事なんて、言ってないよ?」
京太郎:「煩いな!!!出てけよ。」
そして当日。
杏奈からラインが届き、洗足駅で待ち合わせです。
京太郎:「いつも帰りは一人なのか?危ないだろう?」
杏奈:「それは市川もでしょう?」
京太郎:「(うん?市川?こないだ京で呼ぶっていったよな?聞き間違え?)」
その時、後ろから近づいてくる足音が。それは父親でした。
京太郎:「おやじ!怖いだろう!?」
父:「ごめんね?予約してたケーキ取りに行ってたので。」
杏奈:「なにかお祝いですか?」
父:「彼の誕生日でしょう?」
杏奈:「ええええ?なんで言わないの?」
京太郎:「松坂牛ですき焼きらしい。ちょっと寄っていく?」
杏奈:「うん!」