杏奈:「ねえ。つけて。どう?」京太郎:「死ぬほど可愛い。」
ケーキバイキングに来ました。杏奈はいつもの大喰らい。原さんは太いのを気にして小食です。
京太郎は帽子を被った杏奈を想像して可愛いと言ったのですが、まだその誤解は解けていませんでした。
神崎:「原さんはいつもこうだ。いっぱい食べて欲しいのに。だから今回は山田さんを呼んだんだ。原さんはありのままで充分可愛いんだ。」
杏奈:「可愛いって言った!すご!!」
神崎:「だって可愛いでしょう?」
原:「毎回言うよ。神崎君は。」
杏奈:「すご!!!・・良いな。」
と、京太郎を睨むのです。
神崎:「食べて。食べて。原さん。」
京太郎:「やめろよ。本人がそれでいいと思っていないんなら、変わりたいという気持ちを否定するな。」
神崎:「そうだな。でも僕は原さんが太っていても、そうじゃなくても、この気持ちは変わらない。いっぱい食べて幸せそうな原さんが好きだ。」
トイレ前で神崎と京太郎が話しています。
京太郎:「山田と話すな。一緒に買い物するな。山田は俺のだ。」
その時、後ろに杏奈がいたのに気づきませんでした。山田は真っ赤になっています。
京太郎:「や・やまだ。」
神崎:「そうだったのか。山田さんが好きなんだ。」
京太郎:「笑えよ。身分不相応だろう?」
神崎:「そうかな?お似合いかも。」
京太郎は杏奈と、地元の駅を出たあと、二人きりになります。
京太郎:「これ。」
バレンタインの時、杏奈がくれたマフィンを、ホワイトデーで渡すのです。そしてマフィンの中にはプレゼントのアクセサリーが入っていました。
杏奈:「ねえ。つけて。どう?」
京太郎:「死ぬほど可愛い。」
杏奈は嬉しくて泣き出しました。