「ADHDer」ってなに? | ぽてなまの~と 【ときどきADHD話】

ぽてなまの~と 【ときどきADHD話】

「なまいき」で「なまけもの」な「ぽてたろう」のノートです。
日常のあれこれや、その日考えたこと、そしてADHDや発達障害についての「あるある」などを書いてこうと思います。

「ADHDer」ってなに?

自分たちをなんと呼ぼうか?

 

米国のADHD族は、あんまり自分たちのことを「障害者」だと意識していない。「大多数の人とは違う脳」「脳が個性的なだけ」といった認識だというか。もちろん、生活上で困ったことがあるとか、子どもの教育に苦心するとか、そのあたりの事情は日本と同じだ。

 

で、ADHDの人が自分を何と呼ぶか。英語は簡単でいいなぁ。むかしは「ADD」だったので「er」をつけて「ADDer(アダ―)」と呼んでいた。今は「ADHD」になってしまったので「ADHDer(エイディエイチディア―/正確な発音と使用例)」と呼ぶようになっている。直訳すると「ADHD者」だろうか。新聞や論文など文章の中はADHDerでほぼ統一されている。

 

逆に会話の中ではあまり「ADHDer」は使われていないように思う。「ADDer」の方が慣れているし、言いやすい。最初はジョークだと思っていたが、「私たち」の意味で「tribe(一族)」をよく使う。また、発達障害全般だが非ADHDの人たちのことを、親しみを込めて「union(組合員)」と呼んだりする。「union」がどのくらい浸透しているかとか、ご本人たちに受け入れられているかは謎だが、「tribe」のほうは、スピーチの中で「一族の皆さ~ん!」といった呼びかけに使われるくらいには浸透している。

 

日本語でいちいち「注意欠陥多動障害者」とか「ADHDのある人」と書くのは面倒だ。「障害者」っていうのもなんか違う気がするし、「障碍者」なんて、自分で読めないし書けない。意味わかんない。「ADHD者」っていうのもカタいので、よく「ADHD族」を使っている。

 

「組合員」はそのまま「組合員」だ。ちょっとタイプは違うけど「仲間」だってムードが伝わればそれでいい。