ADHDは熱中症に要注意! | ぽてなまの~と 【ときどきADHD話】

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「なまいき」で「なまけもの」な「ぽてたろう」のノートです。
日常のあれこれや、その日考えたこと、そしてADHDや発達障害についての「あるある」などを書いてこうと思います。

ADHDあるある

過集中? 注意力散漫?

どちらにしても、ADHDは

熱中症に要注意


熱中症に「運動会練習中の子どもがバタっと倒れるアレ」というイメージを持っていないだろうか? 実際は室内であまり動かず、気温や湿度の上昇に気がつかないときに起こることがけっこう多い。「気がつかないうちに」は夜眠っているときも含まれる。「寝ている間は冷房を切るのが習慣だから」とか「夜中にトイレに起きたくないから寝る前に水分はとらない」と言っている人はリスクが高いので注意したい。

 

しっかりした統計データがあるわけではないが、ADHDは熱中症になる確率が高そうだ。何かに夢中になっていると、周囲の状況が「どうでもよくなる」または「変化に気がつかない」人が多いからだ。

 

たとえば私の場合、気がつくと、いつもトイレを我慢していて、のどもカラカラ。何かに集中し始めるとそうなる。どのくらい時間が経ったのかわからなくなる。「過集中」と呼ばれるADHDにありがちな特徴だ。しかたがないのでタイマーをかけて90分ごとにトイレと水分補給をしている。

 

●過集中は初期症状を見逃しやすい

ADHD族は「注意欠陥~」と、日本語の障害名にも注意力の欠如が謳われるので、一般的には「集中できない」「集中力がない」人たちだと思われている。これは、そのとき、そのことに興味を感じていないだけで、本人が「面白い」と感じれば、周囲の音が聞こえなくなるほど深く集中(没頭)してしまう。だから、頭痛やめまい、吐き気など、熱中症の初期症状を見逃しやすく、重症化しやすい。

 

思い当たる人は30分、60分、90分など、自分でタイミングを決めてタイマーをセットしよう。鳴ったら水分補給とトイレ、夏は温度・湿度のチェックをする。「キリのいいところまで」などと考えずに、タイマーが鳴ったら反射的に行動できるように自分を訓練する。

 

 

水のボトルなどは手元に置いて「チビチビ飲みながら」が理想だが、せめて60分に1回はきちんと水分を補給したい。PCの前で長時間作業をする人はPC周辺の室温もチェックしておこう。デスクトップ型はもちろん、ノートPC、プリンターなどの機器は熱を排出しているので、室内の他の場所より気温が高くなっている。エアコンの風の向きを調整したり、扇風機を組み合わせたりして、熱を逃がす工夫をしよう。

 

●落ち着かない、注意力が散りやすい人は

家事などで家の中を動きながら仕事をしている人にも“タイマー作戦”は有効だ。タイマーをポケットに入れて、鳴ったらキッチンで水を1杯飲むようにする。

 

ADHD族の場合、キッチンに戻る間に何かを発見し「あ、これやるんだったっけ」と、気持ちが別の作業に移ってしまうことが多い。そうなってもしっかり水分補給するためには、家の中の目につくところ数カ所にボトルを置いておくといい。

 

普通の人にはドン引きされそうだが、トイレのドアノブにペットボトルをぶら下げておくとか、部屋から出るにはペットボトルを踏まないと出られないとか「避けようがない」状態にできれば、さらにいい。タイマーに頼るだけでなく、「ボトルが目に入ったら水を飲む」と頭にインプットしておこう。

 

 

熱中症は7~8月だけでなく、梅雨の晴れ間など「気温が上がって、湿度も高い日」に起こりやすい。今すぐ対策を始めても、決して早すぎることはない。