悪い予感は当たり、なんと臨時休業になっている。中に人がいたので訊ねると、研修で休みにしているという。今や県外からも人を集める有名店なのでSNSで発信してほしかった。今日はここがメインの目的地だったので、かなりへこたれる。

 

能生の駅前に食堂があったのを思い出し、そこで昼食をとる。ランチメニューの天丼を注文する。素材が新鮮でかなり美味ではあるが、あさひ楼のラーメンを食べたかったという思いはなかなか消えない。 

 

駅名標をみて、思わず「Oh No!」と心の中で叫ぶ。でも、また訪れる機会を得たのだと気持ちを切り替える。ただし、平日に来るのはなかなか難しい。かといって、行列に並ぶのも抵抗があるのが正直なところだ。 

 

 

予定通りの列車に乗り、ほどなく糸魚川駅に入線する大糸線(写真)に乗り継ぐ。実は久比岐自転車道を走らず、一本早い列車で帰路につくのには訳がある。 

 

やはり列車はいいものだと改めて思う。バスは確かに快適だったが、ディーゼル列車にはバスにない旅情が感じられる。さらに飲みながらボックス席で脚が伸ばせれば、至福のときだと自信を持って言える。

 

途中下車したのは平岩駅。次の列車までは2時間弱が生じるが、日帰り温泉施設が3軒あるので、どこかしら空いていることだろう。それに確かめなくてはならないことがある。

 

 大糸線臨時増便バスの試験運行は来年の3月まで。仮にそれが低調に終われば、JR西日本区間の廃線が現実を帯びてくる。停滞気味なスタートになったが、もっと周知され外国人だけでなく新潟や長野県民、北陸の人にも利用してほしいと願う。(写真/仮に平岩駅が廃止されれば、こうして建屋の前に停留所だけが残るのだろうか)

 


大糸線臨時増便バスで糸魚川へ Vol.7に続く