プラットホームに降り立って、そのままベンチに居座ったので、正面側から駅舎を眺める必要はなかった。駅舎の横にはトイレも完備されていて、ホームから直接行き来できた。 

 

ここからは国道148号沿いを南に歩く。するとある家の庭先には鯉のぼりが上がっている。おそらく誕生した男児のために祖父母が買ってあげたと思われるが、マンション暮らしの世帯が多い都会では、こうした風習は受け継がれているのだろうか。 

 

線路脇に咲いている菜の花をみて、今年は飯山市の菜の花畑が暖冬の影響ですでに見頃を過ぎていると報じられていたことを思い出した。例年はGWに合わせて一斉に咲いて観光の目玉になっている。以前、私もその時期に自転車で訪れたことがあった。

 

海ノ口駅から500㍍ほど行った場所にヤマザキショップのコンビニがある。ポタリングの際に飲料を購入したことがある。この店ではそばを出すのだと、確かサイクリストのSNSで知ったが一度も食べたことはない。この機会に食べようと計画してきた。

 

中に入ると、弁当類はなくコンビニというよりも昔の雑貨屋のような雰囲気だ。カウンター(写真)でそばを注文するが、縄文おやきも主力商品のようで、かなり個性的なコンビニだ。 

 

山菜そばを注文し、窓際の席でいただく。値段は観光地価格。肝心な味は、出汁がかなりしょっぱいので麵そのものの味が伝わってこない。運動中のサイクリストには塩分が効いてちょうどいいのかもしれないが、だらけている身には少しキツイ。

 

ここからは湖畔沿いの歩道を行く。この道は自転車は走行できないので、その存在は以前から知っていたものの通るのは初めてだ。湖面に近い高さにあり、基本歩く人か釣り人しか立ち入らないので、原風景に近いまま保たれている。 
 


身近にあったリゾート地 Vol.4に続く