2024年5月4日(sat)

 

朝早くやって来たのは大町市の高瀬渓谷。なぜこの場所にいるのかというと、現在編集中のブログの記事で、どうしてもある一枚の写真を掲載したいからで、その撮影をするためにやって来たのだ。

 

振り返ると、そこに聳えるのは東京電力リニューアブルパワー七倉ダム(写真)。高さ125㍍の国内有数のロックフィルダムだ。現在いる場所までは車で来ることができるのだが、天端には、非常用洪水吐の横に設置された階段を登るしかない。

 

実はこの堤体を登るのは初めてではない。2017年に訪れて、すでに七倉ダムの紹介を本編でしている。それではなぜまた登る必要があるのか。それは天端に行けばわかる。

 

天端からダム湖をみると絶景が広がる。しかし、ここまでの景色なら、前回も写真に収めている。あの時は気がつかなかったがよく見るとダム湖の奥に人工物がみえる。あれが東京電力リニューアブルパワー新高瀬川発電所送電線の引出口になる。その詳細は後日、高瀬ダムの紹介の中で紹介したい。

 

懸案事項を解決し、せっかくここまで来たので七倉ダムの上部にある七倉ゲートにやって来る。連休なので駐車場は満車なのかと思いきやガラガラだ。しかし、その訳を私は知っている。

 

なぜなら、七倉ゲートから高瀬ダムに向かう東京電力リニューアブルパワーの管理用道路で3月に大規模な落石があり通行止めになっているのだ。タクシーはおろかダム湖の土砂を排出し運搬するダンプカーも通れないはずだ。例年であれば、この連休が終われば搬出が始まるはずだが、そちらも6月までは工事が中断されるようだ。(写真/タクシー運行の休止を告げる看板)

 

 

 

タクシーで高瀬ダムの天端まで行けないので登山者は少ない訳だが、それで生計を立てているタクシードライバーやダンプカーの運転手、はたまた警備員といった人たちはそれまでどうするのだろう。きちんと別の仕事が割り振られているといいのだが。(写真/おそらく今年最後の桜を愛でる)