高瀬ダム天端まで戻ってくる。すると午前中最後の第三便がやって来る。「ダム天」の誘導員も他に登山客などいないか安全を確認しながらダンプカーを迎えている。(写真/動画カメラはローアングルからコーナーリングを撮影する)

 

「ダム天からダム下、4班接近…」という具合にダム天の誘導員の語り口は軽快だ。ダンプカーの走行は迫力がありますねと話すと、「もう6年もこの仕事をしているから慣れたね」と笑う。でもいずれ、土砂をベルトコンベアで搬出するようになれば、ダンプカーも誘導員も不要になってしまう。(写真/再び、堤体を上り下りする様子を映像に収める)

 

ダムサイトまで下ってくる。今日の撮影は予定通り終了。「ダム下」の誘導員にお礼を述べて高瀬ダムを後にする。(写真/すでにダム堤体には陽はあたっていない。朝一番に撮影を済ませておいて正解だった)

 

午後12時20分。七倉ゲートまで下り、七倉山荘で日帰り入浴を利用していくことにする。長居できる施設ではないだろうが、それでもこの場所で入浴料が660円なのは良心的のような気がする。

 

浴槽は大きくはないが、内風呂と半露天風呂がある。誰もいないので写真を撮るが、この後続けて3人の客が入ってくる。その内の一人にどちらに登ったかと問われ、登山ではないと答えると、「私は縦走してきて4日ぶりに風呂に入るんですよ」と気持ちよさそうな表情を見せる。私は早々に湯舟から上がる。

 

3週続けて大町名店街の「Hungry Box YUKI」にやって来る。さらに4冊連続で小野寺史宜氏の本を読む。図書館で手にとった「いえ」は「ひと」「まち」に続くいわば連作だった。このまちに暮らす、顔なじみになった気がする登場人物に再び会える。

 


「Hungry Box YUKI」ではハンバーグ&パスタのセットを食べるつもりだったが、早朝から激しい運動をしてお腹が空いた。予定を変えて生姜焼き定食を注文する。洋食屋の生姜焼き。定食屋のそれとはソースの味が薄いが素材が際立つ気がする。(写真/カウンター席の照明は緑色が強く、実際の料理とは異なる色合いに写る)
 


高瀬ダムの土砂を運ぶダンプカー群 No.10に続く