ウィキペディアによると、小樽桜ヶ丘球場の収容人数は内野固定席2,620人、その他1,800人とある。外野に続く土手や木陰(写真上)の場所が「その他」に該当するようだ。 

 

バーチャル高校野球でこの球場を観た時に、芝生が元気のない色にみえたが、実際はそうでもなく少し安心した。しかし、その状態は決していい訳ではなく、所々で芝が剥がれている。 

 

さあ、プレイボール。3塁側の北照高校の応援席には大勢の野球部員たちが整然と並んでいる。その人数の多さに圧倒されるが、小樽双葉高校は複数の投手が練習をしていて、おそらく継投で攻めてくると思われる。 

 

【動画】(♪)

その盛大な応援の様子を動画で紹介してみよう。「あまちゃん」のオープニング曲を用いたノリノリな応援は、そのまま甲子園で通用しそうだ。

 

 

セカンドは深い位置で守っているが、芝は凸凹していて、実際に選手が足を引っかけるシーンもみられた。こんな言い方は失礼かもしれないが、地方予選が開催されている全国の中でもっとも足元が悪い球場かもしれない。 

 

小樽双葉高校の応援は実にスタンダート。ブラスバンドの演奏が選手たちを盛り立てる。声の大きさでは引けを取るが、その直向きさや質の高さは決して負けてはいない。昨日の札幌円山球場でもそうだったが、北海道の高校野球の応援にはどこか温かさを感じる。 

 

わざわざ道外からやって来て、この古い野球場を訪れる意味はなんだろう。それは現役の産業遺産を観に来た感覚と少し似ているのかもしれない。建て替える計画があるのかも知らないが、この古い球場で、今日のように多くの人を集めて行われた現実を胸に刻んでおくべきだと思った。 
 


北海道で憧れのスタジアム巡り Vol.16に続く