この球場には電光掲示板などあろうはずがなく、昔ながらのものが設置されている。選手の名前ではなく守備番号で表示される掲示板など今どき他にあるのだろうか。よく見ると得点表示板の11回の隙間から係員が試合の行方を見守っている。これも懐かしい光景だ。
 
 

このスタンドには無料で観戦できるエリアがある。1塁側のトイレの裏の高台からこの球場が覗けるのだ(写真右上)。それをブロガーさんの記事で知って、そんなのどかな雰囲気の球場を、私も覗いてみたいと思った。 

 

試合は小刻みに北照高校が得点を重ねていく。私はそろそろここを離れなければならない。選手と観客が一体化しているようなこの球場にもう少し留まりたい気持ちもあるが、それはいつまで経っても切りがないはずだ。 

 

小樽双葉高校のブルペンでは控えの選手がピッチング練習を本格化させる。果たして継投で追加点を阻むことができるだろうか。その結果は函館駅行きの特急列車の中で知ることになるだろう。 

 

球場を去る前に、球場外の応援席からみえる景色を確認して行く。そこには常連さんと思われるご年配の方と、未来の球児が熱い視線を送っている。地元の人たちに見守られているこのアットホームな球場に、わざわざ訪れて良かったと思える。 

 

球場では路上駐車を取り締まっているとアナウンスしていたが、それは本当で北海道警のパトカーが回っている。応援していた人たちは慌てて車に戻っているが、果たしてどこへ移動させるのだろう。今日くらいは見逃してあげても・・・ 

 


球場の隣にはグラウンドがあり、社会人の草野球チームらしき人たちが試合をしている。こちらには応援団の姿はないが、この中にはかつて小樽桜ヶ丘球場でプレイしたことがある人も、おそらく少なくはないはずだ。  
 


北海道で憧れのスタジアム巡り Vol.17に続く