下車したのは「市民会館通」停留所。南小樽駅からは15分ほどだが、予想以上に高低差があって、やはりバスに乗って正解だった。 

 

高台にある小樽公園に向かって行くと、昭和10年(1935)竣工の紅葉橋がある(写真)。なんといっても特徴的なのはすべての親柱に電燈が飾られていることだ。ガス灯だったようだが、昭和37年(1962)の集中豪雨で壊れたままになっているようだ。 

 

目的地の野球場に向かって歩いて行くと、道沿いにたくさんの車が停まっている。公園には駐車場もあるようだが、35台しか置けないようで、観戦に訪れた人はそのまま路上駐車している。

 

なにしろ今日は選手権大会南北海道大会小樽支部の決勝戦。小樽双葉高校と北照高校が対戦する。二校とも私立で、北照高校は甲子園にも出場している強豪校だ。この試合で勝利した方が、南北海道大会の決勝トーナメントに出場できる。

 

ある意味、この旅でもっとも行きたかった小樽桜ヶ丘球場。この球場のことを知ったのは小樽在住のブロガーさん。野球にも詳しい方で、この球場の魅力を隈なく紹介してくれていた。決して立派な球場ではないが、小樽の方たちに愛されている。そんな様子がよく伝わってきた。 

 

入場料は500円。昨日訪れた円山球場でも、長野大会でも今や700円。値上げしていない理由はなんだろう。北海道では選手権大会は支部ごとに予選が行われるが、その支部ごとに入場料が異なるということらしい。 

 


小樽桜ヶ丘球場は昭和23年(1948)開場している。それからしばらくはプロ野球も開催されていた。左翼91.79㍍、右翼90.76㍍と、エスコンフィールドHOKKAIDOと同様、左右非対称の形状となっている。(写真/この球場の外野席は植生に占拠されてしまったのか、元々設けられていないか、どっちなのだろう)

 


北海道で憧れのスタジアム巡り Vol.15に続く