京都は自転車で巡るにはいいまちだ。今回はレンタサイクルを予約してきた。京都は観光地らしくその環境が充実しているのでわざわざ自転車を持ってくる必要がない。(写真/事前に予約しておくと手続きが簡単で、直ぐにスタートできる) 

 

ただし、市内を走るには自転車専用のゾーンが整備されている場所(写真)と、そうでない所があって走行には注意しないといけない。私のような地方から来る者ならなおさらだ。 

 

やって来たのは京都市北区にある中華のサカイ本店。冷やし中華が絶品とブロ友さんが紹介していた。ここまで来るのに、やや上り勾配で道に迷いそうになったものの予定通り昼前にはたどり着く。しかし、すでに行列ができている(写真)。ブロ友さんには申し訳けないが、その味は次回の楽しみとさせていただく。 

 

次の目的地は同じく北区、大谷大学近くにあるコーヒーショップ「花の木」。私の行きたい場所myリストにずっと前から登録されていて、このまま行かないと、将来必ず後悔すると思われた。 

 

この店は高倉健が愛した店だった。大のコーヒー好きとして知られる高倉が好んだのは果たしてどんな味なのか。そしてどんな佇まいの店なのが気になっていた。高倉が居たその空間に自分の身を置いてみたい。そんな気持ちはもちろんあった。(写真/掲示されている、店内で寛ぐ高倉のフォトグラフ) 

 

カウンター席正面の壁には、高倉が敬愛していたというジャン・ギャバンのポスターがあるはずだった。店の方にお聞きすると、修繕に出しているという。残念ではあるが、ある意味、ギャバンがいない貴重なショットになる。それに再訪する口実ができる。 

 


花の木は都会にあるような大きなホールの店だと思っていた。場所は住宅地にあり、地方都市にもみられるごくごく普通の喫茶店だ。来店する客もほとんどは地元の方のようで、今も常連らしい高齢のご夫婦と娘さんがそれぞれの雑誌をみながら静かにコーヒーを飲んでいる。さらに男性は平然と煙草を吸っている。(写真/カレーライスを食べた後にコーヒーが運ばれてくる。その味を「奥深い」としか表現できない自分が歯がゆい) 
 


28年前の京都へタイムスリップ Vol.3に続く