2020年7月4日(sat)

 

大同電気釜を購入するきっかけになったレシピ本には、鯛めしのことは載っていなかったが、ウェブサイトで検索していると、定点カメラで撮影したわかり易いレシピをみつけた。(写真/鯛は丸ごと1尾入れるのが格好いいが、釜に入る大きさの切り身を購入。軽く塩を振り、しばらく放置する) 

 

 


 

これを焼くのではなく、サラダオイルで炒める。鯛を炒めるのは初めてだが、キッチンペーパーで水分を拭き取るのを忘れて油と反発してしまったせいか、裏返している内に身が崩れてしまう。 

 

すでに研いである米に、みりん、醤油、日本酒や塩をレシピ通りの調合で投入し、昆布を敷き詰め、その上に鯛を載せる。後は外釜に水を入れて、電気釜のスイッチをONにするだけだ。 

 


20分ほどで炊き上がる。やや水の量が少なかったのか、米が少し固いが、和風な香りが部屋中に立ち込め、それだけで食欲をそそられる。 
 

 

鯛と昆布を取り出し、鯛の身をほぐす。これをご飯と混ぜれば完成する。昆布は出汁のためにだけに使用するようだが、実はこの昆布は柔らかくなり美味だ。 

 

普段使わないお椀を用意し、そこに鯛めしを装い、みつばと生姜を載せて完成。見た目は味が濃そうだが、薄味で自分で言うのもおこがましいが上品な味にまとまる。しかし、まさか鯛めしが作れるなんて考えてもみなかった。私のイメージでは鯛めしは、手の込んだ高級料理だった。 

 


愛媛県を訪れた時、鯛めしは、宇和島市では鯛の刺身を載せるのが一般的で、松山市付近では、こうして炊き込むのが主流だと知って、同じ県内でも土地によって異なることを認識した。鯛の刺身は大好物だが、こうして炊き込む方が、何となく鯛めしに相応しい気がしてしまう。それは若い頃、ちょっと奮発して割烹で炊き込みの鯛めしを食べた記憶が残っているからに他ならない。(写真/食後酒を片手に、雨音に耳を傾ける)