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カメラをセットしたのは崖から下った岩場に通じる人工の階段。ここなら辛うじて灯火を望むことができるし、海岸に近いので波の音がいいBGMになることだろう。(1m03s) 

残念ながらフレネルレンズは廃灯されているが、現在の灯器でも回転を始めると緑色に照らし出され、やがてオレンジ色に変わっていく。私はこの緑色の発色に強く魅了されている。 

 

せっかく灯台の灯が回転する魅惑の時間帯に居ながら何も飲まない。このまま隣接する駐車場で車中泊をしても良かったのだが、夜間はトイレが閉鎖されると思っていた。ところが、林の中に古いトイレがあり開放されているという。それを燈光会の方から聞いてどうしようかと一瞬迷ったが、駐車場は暗く、怪しい雰囲気なので、予定通り近くの道の駅をめざすことにする。(写真/ランタンに灯をともして撮影した) 
 

 

2020年2月24日(mon)

 

昨夜は、道の駅伊勢志摩で車中泊した。夜中に寒くて一度起きたが寝袋からはみ出ていた。今度はすっぽりと中に入り、朝まで快適に眠った。しかし、ここに到着した頃はまだ車の数もまばらだったが、朝起きてみると、駐車場のスペースほぼすべてが埋め尽くされていた。(写真/早朝に移動して鳥羽港にやって来る) 

 

日の出前の港には、人の姿はほとんどないが、今日はどうやら好天に恵まれそうだ。やがて荷役の方が仕事を始めたので「マリンターミナルはいつ開きますか」と訊ねると、午前7時頃だという。乗船する定期船は8時前の出航なので、その辺をぶらぶらしながら時間を潰すことにする。(写真/朝焼けに染まる鳥羽港東防波堤灯台。湾には貨物船も停泊している) 

 

鳥羽港からは坂手島、菅島、答志島、そして神島を結ぶ鳥羽市営の定期船や渥美半島にある伊良湖港を結ぶ伊勢湾フェリーが就航されている他、観光船も運航されている。私はこれから、接岸したこの船で菅島に渡る。 

 

出航すると、進行方向右手、坂手島の東端付近にある丸山埼灯標(写真右)が見えてくるが足場が設置されており、どうやら改修工事が進められている。その奥に見える赤色は誓願島灯標。鳥羽湾にはこうした灯標や浮標がみられる。 
 

 


10分足らずで菅島港に到着。菅島港北防波堤灯台(写真)の脇を通り抜けると、後は接岸するだけだ。朝一番の船には、釣りの道具を持った男性が乗船しているが、確かにこの島なら大物が釣れそうな気がする。 
 


二つの灯台巡り三重車中泊旅 Vol.4に続く