菅島は一周13㎞ほどの小さな島だが、それでも三重県では答志島に次いで人口も多く、面積も広い。さらに標高236㍍の大山は、伊勢湾に浮かぶ島々の中で最高峰になっているようだ。(写真/港の歓迎アーチ) 
 

 

菅島の定期船待合所の建物の周辺にはたくさんのバイクや自転車が駐輪してある。おそらく現在本土に渡っている島人のものではないかと思うのだが、その台数は島の人口596人(2017年4月1日現在)に比べると、数が多い気がする。 
 

 

私がこれから向かうのは菅島灯台。現存する日本最古のレンガ造灯台として灯台ファンには知られている。その袂までは2㎞ほど歩いた小高い場所にある。帰りの船の時刻は約2時間半後。道もよくわからないので、とりあえず先を急ぐ。(写真/遊歩道に灯台までの案内板を見つける) 

 

道に迷って時間をロスする訳にはいかないので、近くにいる島民に道を尋ねると、とにかく島の外周を時計回りに進めば看板があると言われる。(写真/道は舗装されている) 

 

やがて海岸沿いの道は途切れ、ここからは森の中に分け入ることになる。しかし、案内板は整美されており、特に道に迷う心配はなさそうだ。 

 

冬枯れの森の中は閑散としているが、突然、柑橘系の樹木があって温かい地方にいることを実感する。誰かが育てている訳でもなさそうで、その証拠に近づいてよく見ると、鳥が突いた実が数多くみられる。 

 

菅島灯台まであと200㍍までたどり着いた場所に、動物を捕える檻がある(写真右)。この時期なら蛇が出る心配はないし、まさかこの島には熊はいないだろうと気が緩んでいた。 
 


二つの灯台巡り三重車中泊旅 Vol.5に続く