2017年12月15日(fri)

 

貨物列車の撮影のために早い時間に訪れた奈良井駅。その帰り道、朝食を食べるため木曽(現塩尻市贄川)の食堂SSにやって来る。木曽路を行き来するトラックドライバーのため、朝6時から店を開けてくれている。

 

 

食堂SSは塩尻市広丘にも店舗があって、そちらは以前、本編で紹介させていただいた。しかし、歴史としてはこちらの方が古く、本店の役割りを担っているのではないかと推測している。

 

 

店は広くてテーブル席がいくつあるのか数えられないが、「食べログ」のサイトによると、4人掛けのテーブル席が10卓。小上がりに4人が座れるテーブル席が5卓ある。木曽の観光開発会社が経営していて、従業員は地元のおばちゃんが多く雇用されているようだ。

 

 

メニューの豊富さは、塩尻市広丘店と同様で、壁一面にお品書きが掲示されている。逆に何を食べたらいいのか迷うが、店員を待たせるのも嫌なので、最初に目に入った品の中から注文する。

 

 

客の多くはトラックドライバーなので、たばこや日常品、菓子類などが販売されている。以前は、風呂も営業していたように記憶しているが、その案内はどこにもない。

 

 

冬はさすがに暖房が効いているが、夏は冷房施設は完備されていないのか、壁付けの扇風機がある。しかし、その台数はこの1台だけのようなので、やはり現代では木曽谷とはいえ、冷房がなければ客も店員も大変かもしれない。

 

 

それぞれのテーブルの下には、台ふきんが備えられていて、効率よくテーブルを拭けるようになっている。アルミの急須は、水が滴り落ちることもあるので、台ふきんは必須アイテムといったところだろうか。

 

 

注文したのは、さんま焼き定食。それに白菜漬けを付けた。家を離れることが多いトラックドライバーにとってはこうした家庭的な品と、単品で頼める副菜などのおかずは栄養バランスを保つ上でも有難いのに違いない。
 

 


「安くてうまい食事のデパート」というキャッチフレーズが時代を感じさせるが、今日もまた食堂SSで食事をとろうと考えて走っているドライバーも少なくないことだろう。旅を愛する身としては、全国各地を回るドライバーに憧れるが、ぜひとも安全運転で、たどり着いてほしいものだ。