その人がどんな人かも露知らず、外務省から外国のお客様がぽたらかに視察に来られると聞いて、「あ、いいすよ。」ときらくに受けてしまった。予定の訪問から1時間も遅れて到着したんで、スタッフは食堂を使えないので夕飯が食べれないことだけが気にかかる様子。「すごいー、黒塗りのハイヤーがとまっているよ!!」と訪問ヘルパーが目をかがやかせて飛び込んできた。
入り組んだ下町の路地は霞ヶ関からきたハイヤーではわからなかったらしい。全日本仏教会の事務局長が国際カリタス事務局長をつれてやってきた。始めその人がどんなにえらい人か、なんでぽたらかに来るのかわからなかったんで、みんないつものように「いらっしゃーい。」と出迎えた。それがなんと、バチカンのNo.3で世界で3人しかいないという女性司教なんだと。それがなんで、ぽたらかなんかに?「大きな団体が運営している施設には興味が無い。日本の貧困の最底辺の現場を見たいと女史のたっての希望でとのこと。そりゃまあ、底辺には違いないけど。スタッフのおっちゃんが馬のションベンみたいなお茶をいれてくる。しかも手渡しで。おいおい、とひやひやするわ、じゃ、まずぽたらかの説明からと話し出そうとすると、「いえ、ぽたらかの資料はここにあります、」と外務省の御付きの方からいわれて二度びっくりするわで。
でも私はどんなに偉い人でもそれが例えホームレスでも、話すことはそう変わらない。時々通訳を介してだけれども笑わせながら、小一時間ばかり対談した。帰りに女史が私が渡した平和のリストバンドのお礼にと木のクルスを握手した手に握らせてくださった。そんな渡し方をしたら惚れちまうだろー。
帰りがけに全日仏の事務局長に女史が「今まで案内していただいた中で最高に楽しいところでした。彼女(私のこと多分)はとってもラブリー!!」ととても喜んで話していかれたそうだ。エヘ?ラブリーか?