我が家の最臭兵器! | ぽたらか

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ぽたらかは20年の歴史を閉じます

路上で衰弱して保護されてうちへきた人たちは、いったん頭から爪の先まで綺麗にして、毎日きちんとした生活をさせていると、すぐに普通の人に戻る。二度とボロぞうきんのような姿には戻らない。

その人たちでさえそばにいくと、「臭い!」と顔をしかめるのがうちの最臭兵器のOさん、66歳。生活保護受給者ではない。うちの設立当初からのスタッフだ。給料は週払いで、休みは週1。全部飲み代に使い切る。散髪代とか、着るものとか、ましてや風呂代に使うなんてもってのほかである。

Oさんのそばで仕事をしていると、息を止めていなければいけない。何度言っても風呂に入って着替えをしようとはしない。寮に入っていた頃は風呂に入っていたが、風呂無しのアパートを借り上げて住まわしたら、銭湯代をつけて給料を渡しているのに、その銭湯代はいつの間にか飲み代に消える。

しかし、このOさん、66の御歳の割には頑丈な体をしていて、足がすこぶる速い。とはいっても、5年前、ぽたらかの用事で京都に行かせたときに京都でお金を盗まれて、歩いて帰ってきたと1ヶ月後にくたびれ果てて帰ってきたときは思わず信じてしまった。

その間、食べることはどうしていたんだい?と聞いても人から恵んで貰って……、とかなんとか、京都から歩いて帰ってきたなんて、すごい健脚の伝説を自慢するでもないので、問いつめるでもないが、まあ、嘘だろうとみんな思っている。途中下車して、どうせ旅費は飲み代に消えたのだろう。

うちでは言うことを聞かない人のお仕置きには「Oさんと寝かせるぞ!」という脅しが一番効く。