立ち止まって…



月明かりに

シルエット



少し華奢で

甘く柔らかな



こちらを向けば

月の光に…



……!



思わずため息
と共に



『綺麗だよ』



反射的に顔を伏せる
恥ずかしがり屋さん



そっとギュって

もっとギューっと



静かに

月だけが見ていた






きっと
少し疲れたね

二人、時を忘れて
忘れきって過ごした



すこやかな寝顔



腕枕をしている
左腕を伸ばして


左手に触れる



握れば細い手首

絡めれば美しい指



そっと…
動かないように
そっと…
起こしてしまわないように


右手で静かに
写真に収める



この手を放さないように
お互いに離れないように



繋がっているドキドキ



あのとき
うれしくて





二人だけの時間



シバッテ…



しっとりと囁かれる


響くのは





流れるように
指先で奏でる





繊細に速く
激しくゆっくり
止むことのない







せせらぎに似て



オクターブの上がる声


息の続く限りの声


音と声


切れ切れのささやき



二人だけの時間



ドキドキ