ぢぢぢぢぢ……
線香花火の先端の熱の粒がどんどん大きくなっていく。
ぢぢぢぢぢ……
(そろそろ落ちるのかな)
少女の想像通り、線香花火は4ミリ程の大きさに肥大し、ぽとりと地面に落ちた。
何と儚いことか。
まるで―――
(私みたい)
くだらない思いばかりが脳裏を過る。
地面に落ちた熱の玉は、あっという間に黒く冷え切ってしまった。
少女はしゃがみ直し、新しい線香花火に火を点ける。
そうして同じことを繰り返し、3、4ミリ大の大きさになると落ちる。
何回も落ちて、落ちて、落ちて。
(……私みたい)
唯一違うのは。
(やり直し、出来ない)
落大の通知書を握り締め、それを火にくべた。
もう3校目。やっぱり公立の大学は難しい。でも私大に行くほどのお金はうちにはない。
(受験料だってバカにならないのに)
少女は最後の線香花火に火を点けようとしたが、なかなか火が点かない。
触れてみると、ほんのり湿気ていた。
落ちない。
(落ちない……!)
次への期待を胸に、少女は家路へと急いだ。
線香花火の先端の熱の粒がどんどん大きくなっていく。
ぢぢぢぢぢ……
(そろそろ落ちるのかな)
少女の想像通り、線香花火は4ミリ程の大きさに肥大し、ぽとりと地面に落ちた。
何と儚いことか。
まるで―――
(私みたい)
くだらない思いばかりが脳裏を過る。
地面に落ちた熱の玉は、あっという間に黒く冷え切ってしまった。
少女はしゃがみ直し、新しい線香花火に火を点ける。
そうして同じことを繰り返し、3、4ミリ大の大きさになると落ちる。
何回も落ちて、落ちて、落ちて。
(……私みたい)
唯一違うのは。
(やり直し、出来ない)
落大の通知書を握り締め、それを火にくべた。
もう3校目。やっぱり公立の大学は難しい。でも私大に行くほどのお金はうちにはない。
(受験料だってバカにならないのに)
少女は最後の線香花火に火を点けようとしたが、なかなか火が点かない。
触れてみると、ほんのり湿気ていた。
落ちない。
(落ちない……!)
次への期待を胸に、少女は家路へと急いだ。