「……っ! ……――!」
声を出さないのが気に食わなかったわけではないと言えば嘘になる。愛がないかと言ってもそれは嘘だ。カイトはタダシを色々な意味でも愛していたし、色々な愛情を与えていた。
それでもセックスの時に声を出さないのは如何なものかと毎回思う。
「タダシ」
呼び出せば来る。カイトが短く名前を呼んで、自分が座っているベッドの隣を軽く叩けば、おとなしくそこへ座った。誘う素振りで腰を抱き寄せ、顎を掴んでキスをする。
「相変わらず喋らないねぇ」
珍しく困惑した表情を浮かべるタダシに、カイトは飄々とした調子で声を掛ける。
「困らせるつもりはないから安心しなよ。いい、ね?」
この質問も何度投げかけたかわからない。それでも否定や拒絶と言った感情は見受けられないから、まぁ、嫌ではないのだろうな、くらいに思っていた。
「いつも僕だけ喋っているのもつまらないけど、それが君の長所なのかもね。ミッションはしっかりこなす。尤もこの間はロスト寸前まで追い込まれていたようだけど」
「……」
「悔しいけど、僕もあの時はハルキとゲンドウに助けられたけどね」
「……」
「うつむかないで、君の顔が見ていたいんだ」
今日は抱かない。それだけでいいから。そう付け足したカイトに、やはりタダシは狼狽えたような表情を向ける。
「どうしたの? 抱かれたい?」
タダシは、カイトが自分にだけこの優しい顔を向けてくれることを知っていた。だから、“抱かない”と言ったのも、もしかしたら距離を置かれたのかもしれないと思ったのだろう。タダシは小さく頷いて、シャツのファスナーを下ろした。
珍しく積極的なタダシに、こちらもまた困惑したカイトだったが、すぐに気を良くしてベッドにお押し倒した。
「君が悪いんだよ、誘うから」
声を出さないのが気に食わなかったわけではないと言えば嘘になる。愛がないかと言ってもそれは嘘だ。カイトはタダシを色々な意味でも愛していたし、色々な愛情を与えていた。
それでもセックスの時に声を出さないのは如何なものかと毎回思う。
「タダシ」
呼び出せば来る。カイトが短く名前を呼んで、自分が座っているベッドの隣を軽く叩けば、おとなしくそこへ座った。誘う素振りで腰を抱き寄せ、顎を掴んでキスをする。
「相変わらず喋らないねぇ」
珍しく困惑した表情を浮かべるタダシに、カイトは飄々とした調子で声を掛ける。
「困らせるつもりはないから安心しなよ。いい、ね?」
この質問も何度投げかけたかわからない。それでも否定や拒絶と言った感情は見受けられないから、まぁ、嫌ではないのだろうな、くらいに思っていた。
「いつも僕だけ喋っているのもつまらないけど、それが君の長所なのかもね。ミッションはしっかりこなす。尤もこの間はロスト寸前まで追い込まれていたようだけど」
「……」
「悔しいけど、僕もあの時はハルキとゲンドウに助けられたけどね」
「……」
「うつむかないで、君の顔が見ていたいんだ」
今日は抱かない。それだけでいいから。そう付け足したカイトに、やはりタダシは狼狽えたような表情を向ける。
「どうしたの? 抱かれたい?」
タダシは、カイトが自分にだけこの優しい顔を向けてくれることを知っていた。だから、“抱かない”と言ったのも、もしかしたら距離を置かれたのかもしれないと思ったのだろう。タダシは小さく頷いて、シャツのファスナーを下ろした。
珍しく積極的なタダシに、こちらもまた困惑したカイトだったが、すぐに気を良くしてベッドにお押し倒した。
「君が悪いんだよ、誘うから」