デジタルカメラの売れ行きが伸びず、生産台数が減少しているようです。
アマチュア写真界をわりあい知っている私が独断と偏見で現状と将来性を述べようと思います。
デジタル一眼レフカメラの所有者数は、増加したとはいえ、まだ限られており、
デジタル一眼レフカメラを所有する人数はまだ増加するでしょう。
ただし、あまりにも頻繁に、機能の一部だけが改善された新機種が発売されるので、
一眼レフカメラを所有し、撮影している累積のカメラマン数は増加しているでしょうが、
発売する機種別の販売数の増加に対して、購入・使用するカメラマンの増加が追いつけず、
発売機種ごとの販売台数は減少をするでしょう。
カメラを１台所有するか、２台所有するか、３台所有するか、人それぞれですが、
フィルム時代に比べてフィルムはいらなくなりましたが、パソコンのハードとソフトが必要です。
普通のユーザーは、趣味として写真撮影をしているのですから、カメラを数年使いたいと考えており、
新しい機種に買い替えるユーザーは、カメラ好きで、お金に余裕があるユーザーでしょう。
プロカメラマンとして生活できる報酬を得て活躍している人は、ごく一部のカメラマンです。
プロカメラマンとして活躍する機会が少なく、一般的には報酬も安いので、他の収入があるアマチュアでないと、高額なカメラやレンズを購入できないでしょう。
最近のデジタル一眼レフカメラは、ちょっと習えば、簡単に撮影できるように、改善しています。
ところが技術者やプロカメラマンは難しいことを言いすぎるようです。
初歩的なレベルでは、すべての機能を知らなくても、結構きれいに写真が写ります。
ミラーレス一眼カメラは小さくて、軽く、持ち運びに便利です。
一方において一眼レフカメラを所有するカメラマンがいて、
もう一方でコンパクトデジカメやスマートフォンで撮影する一般人がいて、
その中間に位置づけられます。
キャノンやニコンのＲＡＷ撮影、交換レンズや高性能のズームレンズを使用するカメラマンが、作品として写真を撮影する場合、ミラーレス一眼に移行することはありえないでしょう。
コンパクトのデジカメで撮影している人が、ズーム機能、絞りやフォーカスを変化せせることを覚えて、ミラーレス一眼に移行するケースが多いと思います。
ただし、その仕掛けが広告できているかは疑問です。
モデルやイベントコンパニオンが自分で撮影してブログにアップしている写真を見ても、
写真の腕前にはかなりの差がありますが、大部分は明らかにスマートフォンで撮影した写真です。
写るだけのコンパクトデジカメは、何か仕事での用途があれば別ですが、
スマートフォンで撮影できるような写真であれば、
今後はますます売れなくなるでしょう。
キャノンとニコンのデジタル一眼レフカメラと交換レンズは不動の位置で安泰。
ソニーは映像素子を生産しており、一眼カメラを生産しており、コニカ・ミノルタユーザーを継承しておりまずまずだが、修理などアフターサービスを以前に比べてやらなくなりました。ソニーは経営改革するよりも創業の精神に戻るべきです。
パナソニックやオリンパスについては、コンパクトカメラのユーザーをどれだけ一眼カメラユーザーに転換できるか、移行できるかが課題。
パナソニックの動画、オリンパスの防水など得意分野を伸ばせば、ユーザーをつかめるでしょう。
レンズの互換性があるフォーサーズも便利です。
ただし、他のカメラメーカーと違い、カメラマンとの交流が希薄です。
初心者向け撮影教室、撮影会、展示会、カメラマンとの交流が少ない。
パナソニックは広告とか、電気店の組織化とか、イベントは得意なはずですが・・・
ミラーレス一眼は、デジタル一眼レフに準ずる機能があり、
コンパクトデジカメから移行するためには手助けが必要、
パナソニックやオリンパスでも、ニコンやキャノンのように、
撮影教室、撮影会、作品発表会などをやって、
ユーザーと交流するといいでしょう。
デジタルカメラは基本的にスマートフォンでは撮影できない写真や映像を撮影できないと、生き残れないと思います。
いつも使っているスマートフォンで撮影できる写真であれば、特別の用途で撮影する場合を除き、コンパクトデジカメを別に持つ必要がないからです。