貨幣をばらまくのと、予算の無駄使いとは違う。 | 「ポートレート スタジオ ファイン」 =「ファイン メディア コンテンツ ジャパン」

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現在の日本経済で最も不足しているのは、民間部門の消費。
そのためには有効需要を創出する必要があるのです。
いろいろなやり方があるけれども、
最も安上がりで効果的な方法は、
紙幣を印刷してばらまくことです。

日本の場合は、余剰生産力がありますから、
極端な物不足になって、
ハイパーインフレーションにはならないと思います。

物が売れるのであれば、物を生産するでしょう。
輸入しなければ、物が生産できない国ですと、
輸入品が増加して、輸入価格が上昇して、
ハイパーインフレーションになってしまいます。
完全に空洞化してからでは、遅いのです。

貨幣をばらまくことと、予算を無駄遣いすることは、根本的に違います。
金融政策と財政政策の違いです。
予算については、税収か国債が裏付になります。
国債については、誰かに購入してもらう必要があるし、
購入してくれた投資家にたいして、利息をつけて返済をする必要があります。


たとえば、あることの予算が付いた場合、
ある会社は官公需の仕事が確保でき、
その会社のみならず、
取引先や従業員や近所の飲食店も潤いますから、
多少は乗数効果が生まれるでしょう。
つまり、金は天下の回り物だからです。

バブルの崩壊の過程で、何回も大型予算を組み、景気対策をやりました。
やらないよりはやった方がいいのですが、
必要のないこと、採算に合わないことをやっても、無駄なだけです。
民間にできることは、できるだけ民間に任せることが、望ましいのです。

予算の無駄使いをすれば、ゆくゆくは増税をしなければなりませんから、
予算の中身が重要で、
絶対に必要なこと、
今後伸びる分野であること、
建築については経済効果が見込めるものに絞るべきです。


市中に金が回らないことは、
日本銀行だけの責任ではなく、
金融機関が国債ばかり購入し、
民間部門とくに中小企業に融資をしないためでもあります。
預金した金が民間企業に融資をされず、
国家や自治体が使用してしまっているのです。


国家予算で考えますと、
国家予算のかなりの部分が国債費、
つまり国債の返済金です。


歳入については、税収と、それ以上の金額を国債に依存、
歳出については、予算のかなりの部分が、国債の返還金
という、きわめていびつな状態です。

これ以上、先送りはできません。
歴史的には、財政破たんした国はハイパーインフレーションが起きています。
ハイパーインフレーションが起きる前に、
人為的にインフレ目標を決めて、誘導する方が、
国民に対する影響は少ないでしょう。
国も、企業も、個人も、適度のインフレーションであれば、
借金の返済負担が軽減します。

財政政策も行きづまり、
金融政策のうち金利政策はこれ以上下げようがなく、
金融政策のうちの量的緩和も、効果があったとはいえないのでは・・・


残された禁じ手。劇薬。
紙幣を印刷してばらまく。
日本銀行がやるのか、
政府紙幣を印刷して政府がやるのか・・・・