★1956年三恵玩具1/29クライスラー警視廰パトカー～ブリキ自動車コレクションから220

★1956年クライスラーウインザー
1955年(昭和30年)10月にデビューした1956年型クライスラーウインザーは前年1955年型のマイナーチェンジで二分割されていたフロントグリルが一体になるなどの変更を受けています。クライスラーの車種体系はインペリアルが最上位車種、次がニューヨーカー、一番下がウインザー。グレードによる差異はあるもののウインザーでもボディサイズ、性能共に上位車種と左程の開きはなく堂々とした体躯を持つ巨大なフルライズ・モデルです。

1959(昭和34)年4月に浅井貞彦氏が東京駅八重洲口前で撮影されたこの画像では右隣の初代クラウンとの対比から1956年クライスラーウインザーの巨大さがよく判ります。

これも浅井貞彦氏が1958(昭和33)年に静岡市内で撮影された1956年クライスラーウインザーの貴重なリアビューの画像。右前方に初代スカイライン前期型(1957～)が停まっていますが、2車のデザインのムードは同時代車だけによく似通って見えます。

【1956年クライスラーウィンザー 4ドアセダン実車主要スペック】（1956 Chrysler Windsor 4door sedan specifications)
全長5598mm・全幅2002mm・ホイールベース3200mm・車重1812kg・FR(RWD)・水冷V型8気筒5425cc・最高出力228hp/4400rpm・最大トルク42.8kg-m/2400rpm・変速機2速AT・最高速度172km

【三恵玩具 1/29スケール1956年クライスラーウインザー警視廰パトカー主要データ】(1/29scale 1956 Chrysler Windsor Metropolitan Police Department Police Car Tinplate Model Toy by Sankei-Gangu)

・製品名：警視廰パトカー（？）
・メーカー品番：不明
・全長：187㎜ (実車比：1/29.8スケール)
・全幅76㎜ (実車比：1/26.4スケール)
・ホイールベース110㎜ (実車比：１/29.0スケール)
・基本素材：ブリキ
・動力：後輪フリクション・モーター
・室内ハンドル位置：　左（プリント表現）
・バリエーション：警視廰パトカー意外にノーマル（？）
・発売開始時期： 1958年(昭和33年)頃（？）
・当時定価：不明（都内100円前後と推定）
・入手難易度： 10段階評価で8程度
・2024年現在の市場評価額： 3～６万円程度(箱付未使用美品の場合。但し箱付は未見。)

●三恵玩具の商標及び企業情報
前後左右先端が切れた三重円の中に「K」文字が三恵玩具の商標。会社所在地は東京都墨田区厩橋4の24。厩橋(うまやばし)は1966年10月に住居表示が本所に変更されています。代表者(＝社長)は吉野和男氏。取扱品目は金属玩具(＝ブリキ)と記載されています。

●三恵玩具 1/29スケール1956年クライスラーウインザー警視廰パトカー（傷錆有・箱無)
全長19㎝弱と小ぶりながら部品点数が多く丁寧に造られており、トランクにスペアを背負った姿がなかなか魅力的なモデル。遊ばれて傷んでいますが幸い欠品はなく、元々のメッキが厚かったのかメッキの輝きが割合よく残っています。発売されたブリキ玩具のパトカーの大半は新字体の「警視庁」の文字がプリントされており、旧字体の「警視廰」のプリントが入ったパトカーのブリキ玩具は稀少です。