★1961年バンダイ1/16コニーグッピー ~ ブリキ自動車コレクションから 176 | ポルシェ356Aカレラ

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★トミカ等委託出品
引き続き、ダブリ等の処分として、7月21日(木)夜終了のヤフオクにトミカを中心に色々委託出品していますので、是非ご覧ください。リーツェのHOスケール NEOPLAN 6輪観光バスは膨大なバリエーションが出ていますが、国内定価3000円以上のモデルだけにさすがによく出来ていると思います(以下は抜粋。赤字クリックでヤフオクに飛びます)☆☆


1)トミカ76番シビック タイプR 2016 森山義明氏オリジナル 落款 特製箱付

2)トミカ58番シビック タイプR 2017 浜松ビクトリー オリジナル#6 クリアケース箱付

3)トミカ2018年プレゼントキャンペーン当選品 ランボルギーニ チェンテナリオ ロードスター青銀メタ・当選通知付 箱付

4)トミーテック1/80 ハチマルバスコレクション 富士重工業5E 西武バス 阿佐ヶ谷駅行 箱付

5)ぽると出版クラブバスラマ1/76いすゞBX341ボンネットバス「奈良交通」

6)RIETZE 1/87 ネオプラン スターライナー6輪観光バス「HABERMAYR」 箱付

7)RIETZE 1/87 ネオプラン スターライナー6輪観光バス「schon brullard」 箱付

8)RIETZE 1/87 ネオプラン スターライナー6輪観光バス「VIP」 箱付

★閑話休題
今回は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第176回記事として バンダイ1961年 コニーグッピーをご紹介しますne☆☆☆


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★コニーグッピー~愛知機械工業の可憐な熱帯魚
日産系列のエンジンおよびトランスミッションの製造メーカーである愛知機械工業(本社・名古屋市熱田区川並町)は、1950年代には三輪トラック「ヂャイアント」、1960年代には軽四輪商用車「コニー」を自社ブランド製品として生産していました。
コニーコニーグッピー(型式AF8)は1961(昭和36)年4月に東京・名古屋・大阪で発表会が行われた後、翌5月より市販され、1963年3月までの2年弱の期間に4645台がラインオフして生産を終えています。
東京国立近代美術館 にもその作品が収蔵されているジュエリー・デザイナーであり、インダストリアルデザイナーでもあった宮田脩平氏(1933-2020)が手掛けた小さな愛くるしいボディに当時の軽規格360ccの半分強の排気量僅か199ccながら岡村製作所のトルコン・オートマを備え、スクーターから軽自動車への乗り換え需要を狙った超小型のスタイリッシュなピックアップトラックでした。
グッピー絡みの話題としては、グッピー生産のためにストックされていた残存パーツにより、日産が「ダットサン・ベビー」の名称で1965年5月5日に開園した横浜・こどもの国で使用された児童向け自動車を100台製造し寄贈したことがよく知られています。


●1961年 愛知機械工業コニーグッピー発売時の写真立て 記念品 (縦115×横155㎜)
裏面に「グッピー発売記念」「コニー発売元 朝日軽自動車株式会社」のスタンプが押されています。ディーラーが顧客に配ったものだったのでしょうか。


額裏面



●1961~1962年 愛知機械工業コニーグッピーの実車カタログより 






左右後端のテールライトは異様に小さく見えます。


三角窓の付いたデラックス版スーパーグッピー


スーパーグッピーでは前後バンパーにメッキモールが付き、ボンネットを前ヒンジに変更。


運転席


図面



●1964年4月 ダットサンベビー関連史料 
愛知機械工業から南車体工業株式会社へ贈られたアルバムで30枚程度の写真が貼られています。南車体工業については情報が入手できませんが、ダットサンベビーの製作に協力した企業だったのでしょうか。大半の写真は既にWeb公開されているものですが、歳月を経た当時のオリジナルプリントであることには価値が感じられます。しかし、ダットサンベビーが児童に使用された横浜のこどもの国の開園は1965年5月でしたので、開園の1年1カ月前に100台全てが完成し、1年以上も密かに出番を待っていたということになるのでしょうか。


カラー写真は残念ながら色が飛んできています。


日野トランスポーターで名古屋から横浜へ陸送






製造関係者?



【1961年 愛知機械工業 コニーグッピー (型式AF8) 実車 主要スペック】 (1961 Aichi Machine Industry Co,.Ltd Cony Guppy typ.AF8 Specifications)
全長2615mm・全幅1265mm・全高1290mm・ホイールベース1670mm・車両重量290kg・AE82型 強制空冷2サイクル単気筒199cc・最高出力11ps・RR駆動・トルコンオートマ・乗車定員2名・最大積載量100kg・燃料消費率30km/L・最高時速80km/h・発売価格22万5000円


【バンダイ 1/16スケール1961年コニーグッピー ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/15scale 1961 Cony Guppy by Bandai Tinplate Model Toy KEY DATA)

・商品名: コニーグッピー
・バンダイ 製品番号(製品管理番号): 不明
・基本素材: ブリキ
・発売時期: 1962(昭和37)年4月
・販売価格: 全国160円(都内140円?)
・全長: 165㎜(実車比1/15.8スケール)
・全幅:80㎜(実車比1/15.8スケール)
・全高: 78㎜(実車比1/16.5スケール)
・ホイールベース: 108㎜(実車比1/15.5スケール)
・スケール表記: なし
・モデルとした実車年式: 1961年
・動力: 後輪フリクション
・箱のサイズ: 縦85×横175×厚さ78㎜
・シャシー再現: 殆どなし
・カラーバリエーション: 若干グリーンの混じったアイボリー、オレンジ、ライトグリーン
・入手難易度: 10段階評価でレベル6~7程度
・2022年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: 12~20万円程度(箱付未使用美品の場合)


●東京玩具商報1962年4月号 バンダイ 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写) 
いすゞベレルと共にコニーグッピーが「新しいビーシーのモデルカー」の印字と共に掲載されています。グッピーについて、「愛知工業から出された可愛い車、街の人気者です。」と記載されています。





●東京玩具商報1962年6月号 バンダイ 広告 (同上) 
この号でもいすゞベレルと共にコニーグッピーが「街角の人気者。愛知機械の軽自動車です。」と記載されています。






●バンダイ 1/16スケール1961年コニーグッピー 若干緑の混じったアイボリー (箱付・美品)
各部の寸法を測るとほぼ正確に1/16にスケールダウンされています。当時物の立体造形物としては恐らく唯一の存在。尤もグッピーのミニチュアは、現在に至るまで極く少量生産のガレージモデルの浜松・松谷寛氏主宰スタジオKANストリームラインと鎌倉・岸田慎一氏主宰ZACOモデルが出ているのみでマスプロ生産のミニカーは残念ながら存在しません。






















荷台カバー






手前は大きさ比較用トミカのミゼットMP5






忠実にプリントされた運転席廻り




シャシー裏にCONY GUPPYの浮彫






●ZACOモデル 1/43スケール1961年コニーグッピー 
横浜・伊勢佐木町のラッキーマークⅣで2006年に2万円で販売されていた鎌倉・の岸田慎一氏主宰ZACOモデルのグッピー。このオレンジは三角窓が付かないグッピー仕様ながら、バンパーにはスーパーグッピーにのみ付いていたメッキモールが付けられた折衷型となっています。












運転席


ZACOモデルからは三角窓の付くスーパーグッピーもリリースされています(以下の画像はレトロモビル・コレクションより)。






●バンダイ 1/16スケールとZACO1/43スケールの1961年コニーグッピー2台の並び












●ヤフオクに見るバンダイ1/16スケール1961年コニーグッピーのカラーバリエーション

【その1】 ライトグリーン(箱付・タグ/説明書付・美品)
2017年9月24日に18万4000円で落札された際の出品画像。箱に封入されていた貴重な実車の説明書付。








【その2】 オレンジ(箱無・美品)
2021年4月20日に5万3001円で落札された際の出品画像。箱はないものの状態は良さそうに見えます。








※コニーグッピーの実車カタログについては2012年8月12日の自動車カタログ棚からシリーズ第37回記事をご参照ください。






★オマケ(その1): 懐かしの商用車コレクションVol.41 1/43トヨタハイエース クイックデリバリー「西濃運輸配達車仕様」
2022年7月13日(水)発売の新製品。税込定価1999円。ダイキャスト/Spark製。1982年の初期型をモチーフとしているように見えます。しかし、ボディには1990年に採用されたサンスターカンガルーマークが付いており、年式不詳です。箱や台座にも年式は記載されていません。






ナンバーの岐阜1930は西濃運輸の本社所在地と創業年を示しています。








★オマケ(その2): 2022年7月トミカ新製品
2022年7月16日(土)はトミカ新製品発売の第3土曜日ということで、一通り購入してきました。トミカ新製品とトイザらス限定トミカが同日発売ということから、家電量販店ではなくトイザらスに行ってきましたが、早くから並んでいる人はトミカ目当ての人よりホットウィール目当ての人が多いようでした。今月はまだまだショップ限定トミカが出ますが、16日発売は以下の通り。今回も初回や発売記念は保存用と開封用の2台までの購入としました。

1)トミカ33番1/64トヨタタウンエース「カロ・ビー」(通常品・495円)
2)トミカ76番1/62スバルWRX S4 STI Sport R EXオレンジ(通常品・495円)
3)トミカ76番1/62スバルWRX S4 STI Sport R EX青メタ(初回・495円)
4)トミカプレミアム 13番1/61三菱ランエボⅥ GSR 青紫(通常品・880円)
5)トミカプレミアム 13番1/61三菱ランエボⅥ GSR 白(発売記念仕様・880円)
6)トイザらスオリジナルトミカ43番ホンダNSXレースコントロールカーデザイン仕様(770円)






今月のイチオシ、タウンエース「カロ・ビー」




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Ask Me Why」 1962
ジョン作。この曲が世に出て、今年で60年とは驚きです。古くならないですyone☆☆