★1963年バンダイ三菱コルト1000 生真面目なセダン ~ ブリキ自動車コレクションから066 | ポルシェ356Aカレラ

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★アベノマスク
都内では既に配達されたところもあると聞きますが、まだ届いていません。しかし、コロナ前には50枚入り500~600円で流通していたのが3000円前後と何故か高値ながらも、数週間前まではどこへ行っても売っていなかったマスクがウチの近くのドラッグストアやスーパーでも山積みされるようになっています。明日5月25日(月)に首都圏の緊急事態宣言も解除になった場合、今更、洗って使うタイプの布マスクが届いても時期が遅すぎますし、果たして使う人がどれだけいるのでしょうか☆湯水のように税金を使って勿体ないと思う人も案外多いのではないでしょうか☆

★孤独
勿論、恋女房もいない自分の場合、孤独ではないといったら嘘になりますよね。でもね、病気で声を出せないとか色々な理由で自分の意思を人に伝えること自体が大変という人も世の中には大勢いる訳ですので、弱音を吐くのは簡単だけど簡単に弱音を吐いては申し訳ないという思いもあったりしますyone☆☆

★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクショから」シリーズ第66回記事としてバンダイ製の三菱コルト1000を御紹介しますne☆☆☆

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★三菱コルト1000
1969年秋のギャラン デビュー以前の三菱の乗用車には、生真面目過ぎて野暮ったいというイメージがありました。生きるシーラカンスの異名を採り1980年代まで半ばまで生き延びた初代デボネアをフラッグシップとする三菱艦隊の中心に位置したのは、1963年(昭和38年)7月にデビューした国産1リッターカーの嚆矢「三菱コルト1000」でした。
コルト1000は三菱の乗用車で初めて水冷エンジンを積み、また三菱で初めて造られた4ドアセダン型の乗用車でした。KE43型4気筒51psエンジンをフロントに積み後輪を駆動させるFR、サスペンションは前輪ウィッシュボーン/コイル、後輪リジット/リーフと平凡な設計がら手堅い内容で四角ばったデザインはデボネア同様にアメリカ人デザイナーのハンスSブレッツナーが関与したと言われます。カローラデビューの2ヵ月前の1966年(昭和41年)9月にカローラと同じ1100ccに排気量をアップ、1968年(昭和43年)5月には1200ccに排気量をアップすると共に内外観を大幅に刷新するビッグマイナーチェンジを受け、ギャランデビューから1年後の1970年(昭和45年)11月まで生産が継続されています。コルト1000・1100・1200は7年4ヵ月の生産期間に29万7047台が生産されています。平凡かつ無個性な車両故にマニアの手により保存がされにくく、現存数は同時代の日本車の中でも少ない方と推定されます。


【1963年 三菱コルト1000デラックス 実車 主要スペック】 (1963 Mitsubishi Colt 1000 Deluxe Specification)
全長3820mm・全幅1490㎜・全高1420㎜・ホイールベース2285㎜・車重840kg・FR・KE43型水冷直列4気筒OHV977cc・最高出力51ps/6000rpm・最大トルク7.3kg/3800rpm・変速機コラム4速MT(フルシンクロ)・乗車定員5名・電装系12V・最小回転半径4100mm・タイヤサイズ5.20-13-4P(前後共)・最高速度125km/h・東京店頭渡価格64万8000円


●RMライブラリー第178巻「花巻電鉄」(下) 表紙 写真
1969年8月30日、二ッ堰にて。撮影:小早川秀樹氏。軽便や簡易軌道関連に優れた著作の多い鉄道趣味界の巨人・湯口 徹氏(1936年~)の名著「花巻電鉄」(下)2014年6月1日発行の表紙には1966年コルト1100と思われる個体が写っています。後方には510ブルーバードと312ブルーバードの姿も小さく映り込んでいます。赤文字の「ゆきこ食堂」の看板が泣かせます。






●三菱コルト1000 実車カタログより


首都高速でしょうか




国立代々木競技場?


美人の奥様♪


丸テールのリア周りの造形は1963年9月にベールを脱いだ2代目スカイラインや前年に発表されたホンダS500ともよく似ています。








【バンダイ 1/18スケール1963年三菱コルト1000 ブリキ玩具 主要データ】
(Bandai 1/18scale 1963 Mitsubishi Colt 1000 Deluxe Tinplate Toy)

・基本素材: ブリキ
・バンダイ品番(管理番号): No.1028
・製品名: 三菱コルト1000
・発売時期: 1963年12月?
・販売価格: 都内200円/全国220円
・全長217㎜ (実車比1/17.6)
・全幅82㎜ (実車比1/18.2)  
・全高75㎜ (実車比1/18.9) 
・ホイールベース127㎜ (1/18.0)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦90×横220×厚さ80mm
・動力: 後輪フリクション
・カラーバリエーション: クリーム/空色・赤/クリーム・クリーム/赤 等(全てツートンカラー)
・その他のバリエーション: ミラーパーツ素材に樹脂製と金属製
・シャシー再現: 殆どなし
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 7~10万円程度(箱付未使用美品の場合)
※註)1/18スケールはホイールベース比。


●バンダイ1964年版カタログより
三菱コルト1000が都内200円、全国220円と掲載されています。


価格表の中程にコルト1000も記載されています。




●バンダイ1/18スケール1963年 三菱コルト1000デラックス クリーム/赤
三菱コルト1000のミニカーは大盛屋(1/40スケール)とモデルペット(1/42スケール)の2種が競作されていますが、ブリキ玩具はバンダイ製が唯一。同じバンダイ製の初代310/312ブルーバードの金型改修品とも言われますが、同じなのはホイールベースのみでボディ及びシャシーの金型は全面的に造り替えられています。しかし、傑作も多いこの時代のバンダイ製品としては珍しく、前後の造形など実車の印象把握はお世辞にも良いとは言えません。同時期のバンダイ製品、例えばベレットには「いすゞ自動車認可推薦」、スカイラインには「プリンス自動車認可推薦」といった文字が箱に印字されているに対して、このコルト1000にはそのような印字は見られず、実車メーカーから正式な資料提供を受けずに大急ぎで造られた製品であった可能性があります。何れにしても三菱コルト1000のブリキ玩具はバンダイ製品が唯一の存在である点だけでも存在価値は高いとは言えます。






ボンネット先端に三菱エンブレム






箱右下に210円のシール。地方売価220円を10円引きで売ったということでしょうか。






比較的正確に再現された運転席周りのプリント




シャシー裏




車体保護のための薄紙も残るデッドストック



1/42モデルペット、1/40大盛屋のコルト1000とバンダイ製との比較。コルト1000の立体造形物はこの3種の他には三菱特注のアンチモニー製シガレットケースが存在する程度で後年になって所謂「1960年代の名車」として造られた製品は現在に至るまで存在しないと思われます。










●バンダイ1/18スケール1963年 三菱コルト1000デラックス クリーム/空色














●バンダイ1/18スケール1963年 三菱コルト1000デラックス 赤/クリーム














●バンダイ1/18スケール1963年 三菱コルト1000デラックス 3色 集合!








●バンダイ/大盛屋/モデルペット 1963年 三菱コルト1000デラックス 大集合!!










バンダイ製ブリキの2倍近い価格だった大盛屋と旭玩具モデルペットのミニカーはボンネット開閉アクション付






※1963年三菱コルト1000については、2020年5月現在、「自動車カタログ棚からシリーズ」では残念ながら記事化していません。実車の変遷が複雑で纏めにくいこととコルト1000バン等といった商用兄弟車のカタログも多数発行されており、出来れば何れは記事化したいと考えています。





★オマケ(その1): 2020年5月トミカリミテッドヴィンテージ&ネオ新製品
5月20日(水)あたりから市場に出ているTLV&NEOの5月新製品。今月はTLV-N139hいすゞエルガ名古屋市交通局(税抜1万円)、TLV-N200a/bニッサンGTR50thアニバーサリー2000年モデル(a青・bシルバー:各税抜3000円)、TLV-N201a/b 1992年スバルレガシイ ツーリングワゴンGT(a赤茶、b黒:各税抜2500円)、TLV-37b 1970年日産セドリックパーソナルデラックスⅴ(税抜2500円)、 TLV-37c日産セドリックパーソナル6カタログ仕様(税抜2500円)が発売になっています。今月、GTRのシルバーとレガシイの黒はパス。それでも、この5台で定価では税込2万円以上。これだけの出費をするなら、本物のビンテージミニカーを買った方が満足度は遥かに高いと言えますyone☆


130後期。随分久しぶりのバリエーション追加です。




東京にいると名古屋市交通局のバスを見る機会はないのですが、なかなか良いカラーリングです♪






★オマケ(その2): AEON限定トミカNo.50 スバルWRX STI Type S 警視庁パトカー
2020年5月23日(土)発売。税抜1台700円。アピタ限定トミカのZ432アメリカ国旗も1台欲しいところですが、都内にアピタの店舗が見当たらないので残念ながら未購入(汗)






★オマケ(その3): 英CORGI 1/36スケール マツダB1600 4×4「Tarmac」
1986年(昭和61年)11月、今はなき恵比寿のミスタークラフトのバーゲンで購入。当時定価600円が日本車コレクターなら買わないという選択はない200円!膨大なバリエーションが存在するコーギーのマツダB1600の中では、この紺箱は末期モノと思います。








特価200円!




★オマケ(その4): 花巻電鉄
花巻電鉄末期の1960年代末から1970年代初頭の映像。国産旧車も多数登場。





★オマケ(その5): 今日のビートルズ「Nowhere Man」 1966
1966年7月、日本武道館。