★1957年野村トーイ日産590COEはとバス/急行バス ~ブリキ自動車コレクションから055 | ポルシェ356Aカレラ

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★どうも♪
熱などの症状もなくPCR検査は受けていないため、
あくまでも推測ですが、まだコロナウイルスには未感染の者です♪
先天性心疾患、除脈等の悪条件である私の場合には感染した場合に命を落とすリスクが高く、個人的には感染すると80%程度の確率で重篤な状態となり死に至る可能性ありと推測しています☆
尤も還暦にもなって、所謂、「人生の負け組」で恋女房も子供もなく守るべき家族もなく、死んで悲しむ人もいない私の場合には、私がいつ死んでも何も世の中に影響はしないということが言えますyone♡♡
もうジョン・レノンより20年も余分に生きて、私がこれ以上、馬齢を重ねる必要はなかろうと考える向きもいることでしょう。


★しかし・・・、
都内の1日当りの感染者数は日を追うごとに増加しており、4月に入ると感染爆発の可能性有との予測もあるようです。
土日の外出が自粛となっても、まだ平日は毎日通勤で電車(JR及び地下鉄)に乗りますし、私が感染するのは時間の問題かもしれませんので、このブログの週一更新が2~3ヵ月も止まっていたら、感染して入院したか既に死んでいる可能性もあると考えてもらえればよいかなあと思います(ポルシェさん、死んだんだー、あの「負け組野郎」が遂に恋女房を貰わずにくたばったか、「プップププー」って感じで思わず吹き出して笑ってもらうのも大歓迎、みんなが笑ってくれて幸せになってもらえれば嬉しい限りですyone♡)☆


★都内で
外出自粛令の初日となった昨日3月28日(土)は、外出自粛令を完全に無視してイオンに新発売のトミカを買いに行ったのですが(大汗)、最高25度と日向ではエアコンが要る位の暑さでした。ところが、今日3月29日(日)は一転して朝から季節外れの雪が降っています。今日の最高気温は5度と昨日より20度低い予想となっており、あまりの温度差に体調を崩さないよう気を付けたいところですyone☆☆

★閑話休題
前述の通り、私の場合、心疾患を始めとする基礎疾患があり、その他、悪条件も重なっているという間違いなく高リスクの状況にあるため、感染した場合には命を落とす可能性もありということで、当面の記事は個人的に優先順位が高いと思えるモノからUPしていくこととします。今日ご紹介するのは、既に1度、「自動車カタログ棚からシリーズ」のオマケとして画像が小さかった3年前に簡単にご紹介済なのですが、恐らく箱付未使用美品の現存数は多くても各5台以下と思われる、1950年代後半の日産COEバスをモデル化した野村トーイの傑作「はとバス」及び「ニッサン観光バス」を改めて少し詳しくご紹介しますne☆☆☆


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★ニッサン コロナ
コロナと言うと、誰しもトヨタのコロナを思い浮かべると思いますが、1957年(昭和32年)にトヨタ製の小型乗用車コロナST10が生れる前に日産自動車では何とコロナという名称のリアエンジンバスを販売していました。トヨタより早く日産がコロナ名称の車を売っていたという史実はあまり知られていないため、今回のメインである日産のCOEバスと同じ箱バスということで、最初にご紹介しておきます。


●ニッサンリアエンジンバスBU90型コロナ カタログ

・1953年2月発行 日産自動車バス総合カタログ(B5判6つ折12面)より




・1954年2月発行 日産自動車バス総合カタログ(A4判4つ折8面)より


図面


・1954年2月発行 ニッサンBU90型リヤーエンジンバス「コロナ」専用リーフレットより




★ニッサン キャブオーバー バス
日産自動車のキャブオーバー(COE)バスは終戦後の1948年(昭和23年)、180トラック・シャシーに載せたN180型から始まり、1949年(昭和24年)には290型としてカタログに載った後、1954年のC490型、1955年のC491型・C492型を経て1956年(昭和31年)にはWB4300㎜シャシーのE590型となり翌1957年(昭和32年)には「キャブスター」の愛称が加えられています。キャブスターはE591型、E592型と改良を経た後、1961年(昭和36年)に横4灯のE690型にモデルチェンジし、その後、エンジン出力の向上等の改良を経て1960年代後半に入るまで生産されています。
野村トーイ製の傑作モデルがモチーフとしたのは、東京玩具商報の広告掲載時期から、1957年にキャブスターの愛称が付けられた時期以降のモデルと推定できます。

●ニッサンキャブオーバーバスC490型
1954年2月発行 日産バス総合カタログより


●ニッサンキャブオーバーバスE590型
1956年5月発行 日産バス総合カタログより




図面



【1957年 ニッサンE590型キャブオーバーバス ロマンスシート 主要スペック】 (1957 Nissan Cab over Bus Type.E590 Romance sheet version Specification)
全長8260㎜・全幅2470㎜・全高2940mm・ホイールベース4300㎜・車重5160kg・FR・水冷4サイクル直列6気筒SV3960cc・最高出力105馬力/3400rpm・最大トルク27kgm/1600rpm・変速機4速MT・ガソリンタンク容量105ℓ・電装系6V・乗車定員:座席33名+立席20名+乗務員1名=54名・最小回転半径8500㎜・初速50km/h制動距離15.9m・タイヤ7.50-20-12P・最高速度83km/h



【1957年 1/29野村トーイ 日産キャブオーバーバスE590型 ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/29scale 1957 Nissan Cab over Bus Type.E590 Tinplate model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・品番(管理番号): 不明
・発売時期: 1957年(昭和32年)~1958年(昭和33年)
・販売価格: 不明
・全長: 290㎜(実車比:1/28.5スケール)
・全幅: 90㎜(実車比:1/27.4スケール)  
・ホイールベース: 148㎜(実車比:1/29.1スケール)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 野村100×295×105mm
・動力: 後輪フリクション
・ボディ塗色: 急行バス クリーム/空色、クリーム/オレンジ等・はとバス 茶赤/濃黄
・シャシー再現: なし
・入手難易度: 10段階評価でレベル9~10程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 60~120万円程度(箱付未使用美品の場合)


●東京玩具商報1958年7月号 野村トーイ広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
戦前から数々のブリキ玩具の傑作をリリースした野村トーイ。1950年代後半はブリキ玩具の黄金時代で手間暇掛けて創られた傑作揃い。1990年代初頭に国会図書館でこの広告を発見して、このはとバスの存在を知ってから、どうしても入手したく思い方々探したものの、箱付の入手には10年程度の時間が掛かりました。持っていた人を拝み倒して入手。急行バス仕様については業界誌に広告の掲載がなく、この時代の野村トーイのカタログも手元にないため発売時期は不明ですが、はとバスの発売と大きな時間差はなかったものと思われます。





●画報 科学時代「自動車の驚異」掲載ブリキ自動車各種
国際文化情報社1959年(昭和34年)5月10日発行。米澤玩具の巨大な1958年オールズモビル(白/オレンジ)やカナメ産業のポルシェ356Aハードトップ、寺井商店のシトロエン2CV、旭玩具製作所の初代トヨエース幌付き日通仕様、萬代屋の1958年リンカーン等と共に中央に野村トーイのニッサン急行バスが写っています。よく見るとバスのルーフにタグの紐が付いたままです。





●新日本観光共済組合機関誌「はと」1960年7月号 表紙
新日本観光(現はとバス)の社員が加入した組合員向け機関誌の表紙に登場した野村トーイのはとバスと綺麗なガイドさん。2020年現在で60年を経ているため、ガイドさんは当時20歳だったとしても2020年現在は80歳になられている計算です。
野村トーイのはとバスがあまりにも出来がよかったため、社員の方の目にも留まったのではないでしょうか。新日本観光の営業所でオフィシャル販売された可能性もありと考えます。






●野村トーイ 1/29スケール 1956年ニッサンE590型「観光バス」
民生デイゼルのノベルティとしても使われた萬代屋(現バンダイ)の1/43スケール1957年民生デイゼル・リアエンジンバス「コンドル号」6RF100型と概ね同時期に市販された、1950年代国産ブリキバスの傑作。萬代屋の民生コンドルはブリキモデルとしてはスケールが小さ過ぎるのに対し、この野村製ニッサンE590型は程よいサイズがあり、迫力で萬代屋のコンドル号より遥かに勝り、この野村製が日本製ブリキバスの最高傑作といえると思います。このブリキ黄金時代と言える1950年代後半の野村トーイは脂が乗りきっていた印象があり、1/19スケール ダイハツ三輪ダンプRKO10D型等、ブリキモデルの傑作を多数リリースしています。この「観光バス」仕様では、「急行」の文字が印字された小さな紙片が付属しユーザーが自分で差し込む形となっています。箱付ミントは殆ど現存しないと思われます。但し当時輸出もされ、時たまeBay Inc.(イーベイ)などの海外のオークションに輸出仕様は出品されることがあります。












リア中央の非常口ドアは別パーツ


作り込まれた室内






手前は大きさ比較用トミカ








ブリキ製のハンドル


シャシー裏面


ユーザーが取り付ける行先表示紙(「急行」の印字と無地入り)、タグ、野村トーイの専用ビニール袋の揃った工場出荷時のままの完品






●野村トーイ 1/29スケール 1956年ニッサンE590型「はとバス」
「観光バス」とこの「はとバス」のどちらが先に市場に出たのかは不明。急行バスに付いていた側面ドア上部の行き先表示を掲示する箇所のパーツが省かれています。はとバス仕様の発売時期は東京玩具商報の広告掲載時期から1958年(昭和33年)の初夏と思われます。新日本観光(現はとバス)でニッサンCOEの実車を使用した形跡はないものの、1980年代に至るまで数多くリリースされた「はとバス」のブリキ玩具の最高峰と言える出来の良さ、凝縮感のある素晴らしい仕上がりです。この「はとバス」も「急行バス」同様に箱付ミントは滅多にアンティークトイ市場に現れません。箱絵は残念ながら本体のニッサンCOEとは全く異なります。投機目的で所有する人さえ存在する香港トミカ30-1のギャランGTOのように高価であってもお金さえ出せばいつでも買えるといったシロモノではなく一期一会的な逸品と言えます。










美しい1950年代の丸味




手前は大きさ比較用トミカ






ダッシュパネルはプリント無の急行バスに対して、はとバスは3連丸型メーターのプリント






シャシー裏面


専用ビニール袋付




●野村トーイ 1/29スケール 1956年ニッサンE590型「急行バス」&「はとバス」の比較












小さなはとバスは大きさ比較用1/156トミカ






【参考】野村トーイ日産590COE 急行バス イエロークリーム/オレンジ 箱無・美品
2023年1月9日終了のヤフオク出品画像転載。箱と方向幕部分のクリアパーツ欠で微小なチップ傷有ながらも遊ばれた形跡は見られない状態の良い個体。










シャシー裏




※日産キャブオーバーバスの実車カタログについては、2017年1月28日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第339回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2020年3月発売 はとバスエージェンシー特注はとバス2種
2020年3月19日(木)発売新製品。1/156スケール2007年いすゞガーラと1/156スケール2005年日野セレガの2種。各税込1台990円。都内の営業所売店の他、はとマルシェOnlineでも購入できます。はとバスは時たま乗車する程好きなため、東京駅丸の内口の売店でとりあえず5台ずつ購入(1人当りの購入台数制限なし)。












★オマケ(その2): 2020年3月発売 AEON限定トミカNo.49アウディR8アメリカンポリスカータイプ「SHERIFF」
2020年3月28日(土)発売新製品。税込1台770円。通常品39番のバリエーション。都内外出自粛令が出ていたため、イオンは空いていました。








★オマケ(その3): トミカリミテッドヴィンテージ&ネオ新製品
2020年3月のTLV&TLV-NEOは新型コロナウイルスの影響で中国からの入荷が遅れ発売が通常の上旬から下旬に変更となっています。しかしまた3月は新製品ラッシュ。全て買うと税込定価で軽く5万円超えとなるので、購入は画像のモノだけに絞りました☆
タイヤショップ「ヨコハマタイヤ」(税込9900円)、LV-184cトヨタコースター都営バス短命カラー(税込6600円)、LV-N144d日産アトラスF24花見台自動車セフテーローダ青メタ(税込5280円)、LV-N197a1991年ホンダインテグラ3ドアクーペXSi赤(税込2640円)、LV-N197b同左黒(同左)の計5点の購入に留め、フェラーリテスタロッサ黒とフェラーリ512TR黒(各税込6380円)とランエボⅣ&Ⅴ(各税込2640円)とトミカラマ03b月極駐車場(税込6380円)の5点は購入しませんでした(汗)。
タカラトミーが版権を取得してからのトミカorTLV&NEOのフェラーリはこれまで全て購入してきたのですが、フェラーリの黒というのはどうにもそそられない上に高価なためカット。インテグラは個人的にそそられる年式ではないためかなり迷ったのですが、2019年11月発売の1989年式を購入してしまったため止む無く購入。しかし、1991年式のインテグラは平成天皇(上皇)が運転されていたということで買う意味があるかも。日産アトラスも年式が新し過ぎるため迷いつつも、白・金・銀と出ている既発売のカラーリングより今回の青メタは良いので初めて購入しました♪










★オマケ(その4): 今日のビートルズ「Nowhere Man (邦題ひとりぼっちのあいつ)」 1965
1965年10月21日・22日に録音され、アルバム「ラバーソウル」収録。ジョン・レノン、25歳の時の録音。この曲は1966年のビートルズ武道館公演で演奏されたことでも有名ですyone☆☆♡