★1959年米澤玩具 三菱ふそう国際観光プリンス号/はとバス~ブリキ自動車コレクションから059 | ポルシェ356Aカレラ

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★在宅勤務
4月20日(月)と21日(火)は在宅勤務となりました。
と言っても、30分~45分程度のZoomでの会議が1日2,3回ある程度で
時間が出来ましたので記事をアップしておきますne☆
今は全く出勤をしないことがBestですが、
今週は明日4月22日(水)~24日(金)はフルタイムではないものの
少し出勤する必要があり、クルマ通勤をすることは勿論、
なるべく慎重に人との接触を避けて過ごしたいと思います☆



★氷山の一角
4月21日(火)17時現在の都内の感染者数は3307人とのことです。
しかし、都内では他に変死した後にPCR陽性反応が出たケースが6件もあり、
元々、新型コロナは感染しても若年層では無症状の人が比較的多く、
また、日本ではちょっと高熱が出た位では
望んでもなかなかPCR検査をして貰えないという状況があり、
米カルフォルニアで行われた新型コロナの抗体検査の結果では
実際の感染者数は表に出ている数字の30倍以上との報告もあることから、
都内3307人という数字は実は氷山の一角で実際の感染者数は
遥かに多いように思えます。



★危機意識が薄い
緊急事態宣言が発令され、国内の感染者が1万人を超えても、
鎌倉や湘南や九十九里に首都圏から大勢の人が押し掛けたり
品川駅のコンコースは相変わらず勤め人でごった返している
というのは異常です。
予めスケジュールが決まっていて相手もある仕事では
なかなか休めないという事情もありますが、
明日から3日間出勤という私も勿論、異常です(大汗)。
しかし、少なくとも東京はロックダウンして
医療関係・社会インフラ関係以外の業務は禁止
基本外出は禁止という位に厳しくしないと、
学校だけを休校にしていても片手落ちですし、
感染者の増加は止まらないのではないでしょうか☆



★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」の第59回記事として米澤玩具(ヨネザワ)の三菱ふそうバス「プリンス号」をご紹介しますne☆☆☆


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★特急プリンス号
国産初の本格的セミデッカーバス (半2階式バス:厳密には戦前の三菱製にルーツ有)と言われる1954年(昭和29年)製造の西鉄バス(日野ブルーリボンBD11・西日本車体工業製ボディ)から5年後の1959年(昭和34年)に東京の国際観光自動車は箱根観光路線用のセミデッカーバス「特急プリンス号」を3台導入しています。西鉄も国際観光プリンス号も米グレイハウンドの有名なシーニクルーザーに影響を受けた車両であり、プリンス号は西鉄より後発だけに西鉄車をも参考にしたと言われます。

★特急プリンス号 3台
3台は全てシャシーが異なり、内訳は、いすゞBH-162(川崎航空機ボディ)、日野BQ10PK(富士重工ボディ)、三菱ふそうAR470改(富士重工ボディ)。全車共にターボエンジン搭載のエアサス車で、航空機並の冷房・リクライニングシートを装備し、定員を10列40名に抑えた余裕のある客室レイアウトの超豪華バスであり、前年1958年(昭和33年)デビューの国鉄のスター151系こだま形特急電車と並び当時の絵本にも好んで描かれた日本の乗物の花形的な存在でした。東京~横浜~箱根間で運用され、東京~箱根間の乗車料金は450円だったようです。


●1960年代の絵本に描かれた特急プリンス号

光洋出版ノーブルえほん「ゆうらんバス」表紙







●1959年いすゞ/川崎BH-162 国際観光納入車 カタログ表紙
3台のうち230hpと最もパワフルだった、いすゞシャシー川崎ボディ車両の珍しい日本語版カタログ(A4判/2つ折)。



●1959年~1960年三菱ふそうAR470改 国際観光納入車
2000年11月7日発行クラリオン機器ニュース別冊情報編25「日本のバス誕生」より。国際観光で実際に運用されていた際の写真はあまり残っていないようです。



●1959年日野BQ10PK 国際観光納入車
2003年9月20日発行ぽると出版「富士重工業のバス達」より。富士重工業の保存写真。



【1959年 三菱ふそうAR470改 国際観光「特急プリンス号」 実車 主要スペック】(1959 Mitsubishi Fuso AR470R Kokusai kanko Limited Express PRINCE)
全長11430mm・全幅2490mm・全高3430mm・ホイールベース5600mm・機関ターボチャージャー付ディーゼルエンジン・最高出力180HP・乗車定員40名(乗客)・最高速度100km/h以上


【1959年 米澤玩具 1/17スケール三菱ふそうAR470改国際観光 プリンス号 ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/17scale 1959 Mitsubishi Fuso AR470R Kokusai kanko Limited Express PRINCE by Yonezawa Toys   Tinplate model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・米澤玩具品番(管理番号): No.714
・製品名: デラックス観光バス(Deluxe Sight Seeing Bus)
・発売時期: 1961年?
・販売価格: 不明(800円程度と推定)
・全長460㎜ (実車比:1/24.8スケール)
・全幅145㎜ (実車比:1/17.2スケール)  
・全高163㎜ (実車比:1/21.0スケール)  
・ホイールベース262㎜ (実車比:1/21.4スケール)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦175×横465×厚さ150㎜
・動力: 後輪フリクション
・ボディ塗色違い: なし
・シャシー再現: なし
・入手難易度: 10段階評価でレベル9程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 10~15万円程度(箱付未使用美品の場合)
※註)表題の1/17スケールは全幅比。



●米澤玩具 1/17スケール1959年三菱ふそうAR470改国際観光 プリンス号
一世を風靡したプリンス号の玩具としてはおそらく唯一のもの。販売期間が短かったのか1960年代前半の米澤玩具の年次製品カタログには掲載されていません。1950年代に登場した米澤製バス玩具の金型改修により無理矢理プリンス号に仕立て上げられた製品のためスケールモデルではありません。しかし、飾り映えのするビッグなサイズと「三菱ふそうマーク」「特急プリンス号」「東京―大阪」等の日本語プリントが施されたディテールはなかなか魅力的です。ボディ前半の1階部分は内部座席の造作が省かれ紺色のウインドで隠されていますが、2階部分は座席が造り込まれています。この個体は残念ながら箱がかなり補修されていますが、本体は未使用の状態です。








三菱のスリーダイヤとFUSOのプリント








シートが作り込まれた2階部分


手前は1/100スケールのロングトミカL4富士重工セミデッカー型バス「小田急」










シャシー裏面




●米澤玩具 1/17スケール1961年はとバスNo.2
全長455mm・全幅145㎜。米澤玩具品番:No.705。販売価格:都内680円・地方750円。上掲のプリンス号の元となった金型を使用した「はとバス」。米澤玩具では、出せば売れる「はとバス」を同時並行で多数リリースしています。五十嵐平達先生がデザインされた1963年三菱ふそうスーパーデラックスはとバスAタイプ月光仮面以外の米澤製はとバスは全て架空のデザインでした。しかし、新日本観光株式会社のプリント、リアの矢印型方向指示器、丸味を帯びた1950~60年代テイストのボディは当時のはとバスを偲ぶことが出来ます。このはとバスの品番が705でプリンス号が714であることから、はとバスの方がプリンス号より少し早く市場に出たものと推定できます。このNo.2はとバスは多数の種類がリリースされた米澤製のはとバスの中では比較的現存数は少な目です。このバスの金型は他にトロリーバスや鉄人28号プリント等、コレクター泣かせとも言える夥しいバリエーションが存在します。










手前は大きさ比較用トミカ




元々輸出用観光バスの金型だったため、左ハンドルがプリントで表現されています。




●米澤玩具 1/17スケール プリンス号&はとバスの比較














※1959年プリンス号(いすゞ車)の実車カタログについては、2012年8月10日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第36回記事をご参照ください。





★オマケ: 今日のビートルズ「The Long And Winding Road」 (arranged by porsche356A)  2015 
久々に私のピアノ。
アクセス少ないです(大汗)
でも自分が好きで弾いてるのだから、いいですよね☆☆