★1962年バンダイ マツダキャロル クリフカット ~ ブリキ自動車コレクションから 048 | ポルシェ356Aカレラ

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★青ガエル
渋谷駅ハチ公前広場に2006(平成18)年より設置されている元東急5000系「青ガエル」が 大館市の「秋田犬の里」へ今年2020(令和2)年5月以降に移設されることに決まったとのことです。渋谷にあるうちに、もう一度見てこようかと思います。しかし、渋谷駅周辺は100年に一度の再開発と言われるだけに景観が劇的に変りました。都内に住んでいても久々に行くと、「あれ?ここどこだっけ?」って感じになりますyone☆

★あかぎれ(ひび割れ)
皆さんは、あかぎれになることってありますか??
私は冬になると毎年なってしまい、塗り薬ヒビケアが手放せません。御承知の通り、「男子厨房に入るべからず」派ですので料理は一切しないのですが、手はかなりマメに洗います。どうも洗った後の水分の拭き取りが足らないのが原因の一つなのかもw


★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第48回記事として、バンダイの初代マツダキャロルをご紹介しますne☆☆☆ 


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★マツダは前身の東洋コルク工業の1920年(大正9年)の創立から数えて2020年(令和2年)で100周年を迎えました。
歴代マツダ車に個人的に順位を付けるとしたなら以下のようになります。1位のコスモスポーツは、誰しも1位で納得の名車と思います。6位までを60年代以前のクルマが独占しているのは、無論、個人的なノスタルジーもありますが、今日の目で見ても十分に魅力的なクルマに見えるためです。7位のMX-6と9位のカペラHTはリアルタイムで見て買おうかと思った程デザインが好きなクルマでした。

【第1位】 1967年 コスモスポーツ
【第2位】 1960年 R360クーペ
【第3位】 1962年 初代キャロル
【第4位】 1964年 初代ファミリア
【第5位】 1966年 初代ルーチェ
【第6位】 1959年 K360
【第7位】 1992年 MX-6
【第8位】 1971年 サバンナ&グランドファミリア
【第9位】 1978年 カペラHT(CB)
【第10位】 1975年 コスモAP



★東洋工業(現マツダ)は1960年(昭和35年)5月の2+2の軽四輪乗用車R360の発売に続き、1962年(昭和37年)2月に4人乗りの「マツダ キャロル」を発売しています。
前年1961年(昭和36年)10月の第8回東京モーターショーに展示された700ccセダンのプロトタイプ「マツダ700」の排気量を約半分の360ccに落として軽規格の乗用車「キャロル」として発売したものでした。キャロルのデザイン上の特徴 は、1959年デビューのフォードアングリアとよく似たリアウインドを垂直に立てルーフ後端をバッサリ切り落としたクリフカットと印象的なリアのグリルにありました。リアに搭載された360ccエンジンは、水冷 4ストローク 直列4気筒 OHVの総アルミ製で当時世界最小の4気筒エンジンでした。1966年(昭和41年)10月にフロントとリアのデザインを一新した後期型となり、1970年(昭和45年)8月まで生産され生産期間8年半の間に累計約26万5000台がラインオフしています。


●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1962年 第2号 表紙(B4判・10頁)
R360の発売翌年の1961年から3~4年程度発行されていたと思われる東洋工業の軽乗用車に特化した広報誌。大判で殆どがモノクロながらカメラマンのセンスが光る魅力的な写真が多く見られる広報誌で、何とも洒落たタイトルは仏語で日本語では「希望への道」といった意味。テニスコートの男女と共に写るキャロルは左ミラーが付かない最初期型(最初はスタンダードのみ発売)。右端の男女はR360に寄りかかっています。


この号はキャロル発売直後のもので全国の販売店で行われた発表会のグラフ(47都道府県中、27都道府県の写真を掲載)など今となっては貴重な写真が多数見られます。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1962年 第3号 中頁(B4判・10頁)
この広報誌の中央の見開きはカレンダー付の大判写真となっており、この号の見開きは「海と若者たち」。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1962年 第4号 表紙(B4判・10頁)
どこかの大学でしょうか。「教授がキャロルの新車で乗りつけたところに学生が集まって談笑している」の図。




この号のカレンダー付見開きは日航機を見つめるカップルとキャロル。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1962年 第6号 表紙(B4判・10頁)
「デパートでの買い物帰りの夫婦とリアシートのぬいぐるみと女の子」の図。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1963年 第3号 中頁(B4判)
カレンダー付の中央見開きは「木洩れ日」と題された、「陽射しの漏れる木立の中でギターを弾く男性とキャロル」の図。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1963年 第4号 表紙(B4判・10頁)
兄貴分キャロル600のデビュー後、従来のキャロルは「キャロル360」と排気量を明記した名称となり、この写真のフロントナンバーではキャロル360となっています。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1963年5月別冊 表紙(B4判・16頁)
1963年3月9日に生産累計100万台目をラインオフするに当って特別にゴールデンキャロルを生産して祝った際の特集号。この号には戦前からのマツダ歴代モデルの写真も掲載されています。




100万台を祝い、くす玉が割れ花吹雪が舞う。


ゴールデンキャロルを東洋工業の重鎮連がシャンパンをかけて祝っています。


当時、31~32歳の戸川昌子さん(1931年3月23日-2016年4月26日)が100万台達成の祝辞を寄せています。




【1962年 マツダ キャロル KPDA型 実車主要スペック】 (1962 Mazda Carol Type.KPDA Specification)
全長2980mm・全幅1295mm・全高1340mm・ホイールベース1930mm・車重525kg・水冷 4ストローク 直列4気筒 OHV358cc・駆動方式RR・最高出力18ps/6800rpm・最大トルク2.1kgm/5000rpm・乗車定員4名・最高速度90km/h・販売価格37万円



【バンダイ 1/15スケール1962年 マツダ キャロル ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/15scale 1962 Mazda Carol by Bandai Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: マツダ キャロル
・バンダイ製品番号(製品管理番号): 不明
・主要素材: ブリキ
・全長: 200㎜(実車比1/14.9)
・全幅: 85㎜(実車比1/15.2)
・ホイールベース: 120mm(実車比1/16.1)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦90㎜×横208×厚さ80mm
・動力: フリクション
・ボディ塗色: サーモンピンク・ブルー・アイボリー・クリームイエロー/ライトグリーン・クリームイエロー/オレンジ・アイボリー/スカイブルー・アイボリー/レッド等 (リモコン仕様はツートンのみ)
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1962年(昭和37年) 12月頃
・販売価格: フリクション都内180円/全国200円・ハンドルリモコン都内450円/全国480円・ドライブマップ付ハンドルリモコン都内820円/全国860円
・入手難易度: 10段階評価でレベル4~5程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 7~10万円程度(フリクション・リモコン共に箱付未使用美品の場合)


●バンダイ1965年版総合カタログに掲載されたキャロル

フリクション


プレイマップ付ハンドルリモコン



●東京玩具商報1964年7月号 バンダイ 広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
ハンドルリモコンの一員としてキャロルが掲載されています。


「4548」の数字は品番ではなく、売価都内450円/全国(地方)480円を示します。




●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル サーモンピンク
リアルタイムに市場に出た初代キャロルの玩具/模型は意外に少なく、このバンダイ製と一宏工業(イチコー)製のブリキ2種以外にはミヤウチ(ベスト科学)の後期型プラモデルと東洋工業特注のアンチモニー製ライターがある程度。ミニカーはリアルタイムには全く造られず、21世紀に入ってからエブロ・京商・コナミ・TLVなどで続々とリリースされています。当時物では全体のバランス、細部の造り込みなどでバンダイ製がスケールモデルとしては最も優れています。










手前のパトカーは大きさ比較用1/64スケールTLV




リアルなリア周りの造形




マツダマーク「m」の入ったリアルなホイールキャップ


室内プリント


シャシー裏




●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル ブルー










●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル ハンドルリモコン クリームイエロー/ライトグリーン
リモコンの1stモデルはリアウインカーが赤色プラパーツで造られハンドルを切った際に点滅し、リモコン操作部がブリキ製。また箱は小ぶりでアカバコビーシーの印字があります。リモコン仕様は実車のデラックスを想起させるツートンカラーのみ。箱絵のキャロルのフロントナンバーが「5」なのは御愛嬌。






点灯式テールライト






ルーフにアカバコビーシーのシール




●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル ハンドルリモコン アイボリー/スカイブルー
リアウインカーの点滅するリモコンの1st。












●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル ハンドルリモコン クリームイエロー/オレンジ
リモコンの2ndモデル。リモコン操作部がブリキ製からプラ製に替わり、リアウインカー点滅アクションが省かれています。このオレンジツートンの個体は1978年(昭和53年)に私が最初に遭遇したバンダイ製キャロル。これを初めて見た時は懐かしさで胸が震えたものでした。






非点灯のブリキ製テールライトに変更







●リモコンの箱2種
上:1st、下:2nd。文字配列が異なり、1stの方が少し小さく、何れも同じ写真が使われていますが、御愛嬌の5ナンバーは地名も数字も異なり、また2ndではフェンダーミラーが消されています。




●バンダイ1/15マツダ キャロル 大集合!!










※初代キャロルの実車カタログについては、2012年10月6日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第66回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): トミカリミテッドヴィンテージ新製品1/64スケール 1968年ダットサンブルーバードエステートワゴン&ブルーバードバン「ヨコハマタイヤ」
2020年2月7日発売新製品。2009年に2種が発売になってから何と11年ぶりのバリエーション追加。ワゴンがLV-81aで定価税抜2400円、バン「ヨコハマタイヤ」が2600円。2009年には1200円程度だった定価が10年で何と2倍になっています。物価は2倍にまでは上がっていないため、個人的には現在のTLV&TLV-Nは割高な感じがします。












★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Here, There And Everywhere」 1966
リボルバ―収録のポールの名曲。ちょっとベタですが、この曲も自分の結婚式で流したというファンが意外に多いようです♡


Lyrics :

To lead a better life
I need my love to be here

Here, making each day of the year
Changing my life with a wave of her hand
Nobody can deny that there's something there
There, running my hands through her hair
Both of us thinking how good it can be
Someone is speaking, but she doesn't know he's there

I want her everywhere
And if she's beside me I know I need never care
But to love her is to need her everywhere
Knowing that love is to share
Each one believing that love never dies
Watching her eyes and hoping I'm always there

I want her everywhere
And if she's beside me I know I need never care
But to love her is to need her everywhere
Knowing that love is to share
Each one believing that love never dies
Watching her eyes and hoping I'm always there

I will be there
And everywhere
Here, there and everywhere