★戦前1937年いすゞ消防ポンプ自動車 トミカ標識セット ~ 自動車カタログ棚から 380 | ポルシェ356Aカレラ

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気象庁のデータでは2019年10月下旬の東京の気温の平年値は最高気温が20度、最低気温が12度となっています。1ヵ月後の11月下旬の東京の平年値は最高14.5度・最低6.3度、2ヵ月後の12月下旬の平年値は最高10.9度・最低2.3度とのことですので、平年並みならば、あと2ヵ月で気温は最高・最低共に約10度下がることになります。しかし、今年は9月・10月の気温が概ね平年より高く、このまま今年は暖冬となる可能性もあるようです☆☆

閑話休題
「時代が古すぎて興味がないよ」と言われる方が大半とは思いますが、今回は「自動車カタログ棚からシリーズ」第380回記事として「戦前いすゞ消防車カタログ」をご紹介しますne☆☆☆


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★1930年代半ばあたりまでの日本の消防車の大半は、鈴木製作所・森田ガソリンポンプ製作所・東京ポンプ等の消防ポンプメーカーにより、フォード・シボレー・ダッジ・ハドスン・インターナショナル・グラハムといった米国車シャシーに架装されていました。
これは国産自動車工業が未だ黎明期にあり、国産シャシー自体が存在しなかったためです。1930年代半ばから後半(1935~1939年)に入ると、産声を上げたばかりの日産・トヨタ・いすゞといった国産シャシーへの消防架装が国産品推奨の国策や外国車輸入が難しくなった時局の影響もありシャシーメーカー純正で行われるようになります。

★今回ご紹介するのはこうした時代のいすゞ消防ポンプ自動車のカタログです。
いすゞ自動車は、1933年(昭和8年)12月に「協同国産自動車株式会社」、1937年(昭和12年)4月9日に「東京自動車工業株式会社」(現在、この社名となった日をいすゞ自動車では設立日としています)、1941年(昭和16年)4月30日に「ディーゼル自動車工業株式会社」、1949年(昭和24年)7月1日に現在の「いすゞ自動車株式会社」と度重なる組織変更により社名が変更されていますが、今回のカタログは協同国産自動車株式会社の印字の上に東京自動車工業株式会社の紙が丁寧に貼られていることから、東京自動車工業に社名変更されて間もない1937年(昭和12年)に発行(配布)されたものと推察できます。


【主要スペック】 1937年いすゞTX35ポンプ消防車 主要スペック (1937 ISUZU Pump Fire Engine Specification)
全長6840㎜・全幅1800㎜・ホイールベース3500㎜・直列6気筒Lヘッド・最高出力70馬力/2800回転・始動電装系12V・ポンプ:特殊型ロータリー式・サーチライト、ハンドサイレン等各種装備付属・製作:東京瓦斯電気工業株式会社


●1937年 いすゞ消防ポンプ自動車 専用カタログ(縦26.4×横19.2cm・日本語12頁)
炎に燃える空をバックに消防士を載せて勇ましく発進する、いすゞTX35型シャシーの消防車が描かれた表紙はなかなか魅力的です。中頁には、TGEタービン式消防ポンプ自動車のいすゞTX35、ちよだS型の2種に加え、自走機能は付かないTGEガソリンポンプのいすゞX型エンジン消防ポンプ四輪車、何故か国産ではないフォードB型エンジン搭載の消防ポンプ二輪車の計4種類が掲載されています。


【中頁】

消防ポンプの御選択について






いすゞTX35


ちよだS型


消防ポンプは・・・






TGE消防ポンプ本体組立図


全自動給水二段バランス式TGEタービンポンプ


TGEガソリン消防ポンプ四輪車


TGEガソリン消防ポンプ二輪車。フォードB型エンジン。


TX35消防ポンプ仕様


TGEロータリー式ポンプ面解および説明


裏表紙



※戦前のいすゞTXトラックのカタログについては、2014年9月6日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第239回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): トミヤマ1/66スケール1959年いすゞTX梯子消防車 プラモデル
発売時期1962年(昭和37年)~1964年(昭和39年)頃。トミヤマ品番TP-88。当時定価130円。オマケで済ますには少々勿体ない稀少品のため、詳細は「プラモデルコレクションからシリーズ」の別項にてご紹介予定。




★オマケ(その2): 今井科学(イマイ) 1/40スケール1965年いすゞエルフ消防車 プラモデル
発売時期1966年(昭和41年)頃。今井製品番号No.653(イマイスプリングシリーズNo.4)。当時定価150円。初代エルフ後期四灯消防車の模型。これもオマケとするには勿体ない稀少品のため詳細は「プラモデルコレクションからシリーズ」の別項にてご紹介予定。




★オマケ(その3):新刊雑誌 高速有鉛2019年12月号 (Vol.72)
前号から始まった滑川市立博物館等保存写真による「滑川消防の記録から」の井上 衛氏解説の連載第2回。当時の貴重な消防車両の写真だけでも一見の価値あり。最新号では本シリーズでも過去にご紹介している歴代セドリックタクシーのカタログが多数紹介されており、タクシーのカタログに関心がある向きにはお薦め。






★オマケ(その4):新刊雑誌 鉄道模型趣味2019年11月号 (No.934)
TMSの最新号は貴重な「森林鉄道建設規程」の掲載を始めナローの記事が充実しています。巻頭には何と私が高2の時に実際に参加した1976年10月の方南町での第1回軽便祭の写真が掲載されていてビックリ。写真の中に自分が写っていないか探してしまいました。






★オマケ(その5):新製品 トミカ標識セット全5種
2019年10月21日(月)発売の新製品。ブロ友さんから情報をもらって入手しました♪

(1) スズキアルトパトロールカー
(2) UDトラックスクオン
(3) UDトラックスクオンタンクローリー
(4) UDトラックス動物運搬車(ペンギン)
(5) 三菱ふそうキャンターレッカー車

以上の5種類。働く車ばかりのラインナップですが消防車やバスが入っていないのが、ちょっと残念かも。価格はトミカ通常品より若干高い税抜1台500円前後。チューインガム付トミカでスーパーの食玩売場で売られています。置いているお店が少ないのか、私は7~8店のスーパーに行って漸く見つけて入手しました(汗)。(4)のUDトラックス動物運搬車(ペンギン)が一番人気で品薄の模様です。







以下、1台ずつ。。

アルトパトカー


クオン ウイングルーフ


クオン タンクローリー


UDトラックス動物運搬車(ペンギン)


三菱ふそうキャンターレッカー車