★カナメ産業 1958年ポルシェ356Aハードトップ ~ ブリキ自動車コレクションから 005 | ポルシェ356Aカレラ

ポルシェ356Aカレラ

★20世紀の自動車カタログ、鉄道車輛カタログ、玩具・模型カタログ、ビートルズ、ショパン、ヴィンテージ・ポルシェ、草軽電鉄 etc


実はワタシ、結婚しました!
お祝いコメ、大、大、大歓迎で~す(^_^)/
なんちゃって、嘘で~す!!今日は4月1日、エイプリルフールで~す!!!

嘘じゃなくてホントに結婚したりしたら、前々から言ってますが、ワタシ、愛の生活に没頭しますのでブログなんてやめちゃうかもですYO(>_<)
人生最大の目標は誰しも結婚することにあると思いますが、結婚していてもブログを頻繁にアップしているような方もおられ、しかし、昔から夫婦は一心同体と言いますから、夫婦でアップしたブログを読んでコメントが来るのを楽しみにしたりしている人が多いのでしょうね。
と、ワタシは常々思っていたのですが、案外、奥さん(あるいは旦那さん)にはブログは内緒、もしくはブログをやっていることを奥さん(同上)は知っているのに全く無関心で読んでいないなどというケースも世の中にはあるようですNE☆


4月に入ったのに今日の東京は最高気温が一桁と真冬の寒さです。明日、4月2日(日)までは気温が低めで、週明けの月曜4月3日から気温が上がり始めて、来週末には最高20度を超えて絶好のお花見日和となるようです。今年は4月の初めまでこの寒さで雪の降った地域もありますから、スタッドレスからノーマルタイヤに換えてしまって困っているという話も聞きます。ワタシは元来が無精なのと、クルマでの移動は普段殆どせず(というか、もしクルマで都心のオフィスまで通勤したら電車の2倍位時間がかかってしまうw)、年間3000km程度しかクルマに乗らないこともあって、面倒なのでスタッドレスを履かせたまま、次の冬を迎えてしまうかもしれません☆


モノを蒐集する、所謂コレクターには様々なタイプがあるように思います。

(1) 嗜好やマイブームが変るとコレクションを惜しげもなく一気に処分してしまい、次の新たなコレクションの資金に充てるタイプ。

(2) 嗜好やマイブームが変っても、それまで集めていたものも基本手放さずに全て貯め込んでいくタイプ。

(3) 転職、結婚、定年退職といった人生の節目で生活資金の確保等を目的にコレクションを大量に処分し、どうしても残したいモノだけ残すといったコレクションの大幅なスリム化を図るタイプ。

(4) 転職、結婚、定年退職といった人生の節目が来ても資金や保管スペースの問題が全くなく、コレクションを処分せずに従来通りにコレクションを続けるタイプ。

(5) 還暦あるいは古希といった人生の行く先が見え始めた年齢になると、経済的なゆとりの有無を問わず、次世代へのモノの継承を考慮して一気にコレクションを処分してしまうタイプ。

(6) 還暦あるいは古希といった、人生の行く先が見え始めた年齢となっても、尚、物欲が盛んで過去に集めたモノを手放さないことは勿論、持っていないモノは死ぬまで(あるいは心身が健康な限りは)、買い集め続けるようなタイプ。

さて、あなたは、どのタイプに当てはまりますか?
私は現在のところは、(6)となりそうな悪い予感です。先日、行きつけのショップで「昭和一桁のコレクターさんでもういい歳なのに全くコレクションを手放さないばかりか現在も新製品や未入手の絶版を精力的に買っている人もいるが、ああいう強欲な人は長生きしますね~」などという話を聞いたのですが、私もそのタイプになりそうな悪い予感がするのです。要するに生活資金の確保に支障がない限り、人生を悟らず、枯れないままに強欲にこれからもまだまだモノを集めてしまいそうな気がしているのです。
しかし、殆どのモノは人間よりも長生きすることは間違いのない事実ですので、自分が死んでモノが価値の判らない人の手に渡ってしまったり、場合によっては破棄処分されることを避けるという必要があります。そのためには、頭が回るうちに次世代へのコレクションの継承をしつつ、(3)のようなコレクションのスリム化を図ることが理想的です。
実際、年配のミニカーコレクターが亡くなった後に全く価値の判らない家族が廃品回収に出してしまい、ミニカーが5000台以上もあったのに単なる鉄屑代として3~4万円などといった低価格で処分された例があるようです。尤も今は何でも鑑定団の影響もあって、これは高く売れるはずと目の効く廃品回収業者さんは多いでしょうから、遺族から最初に数万円で引き取られても、すぐに遥かに高く転売されてモノ自体は潰されずに残る確率の方が高いような気はします。


閑話休題
これまでの人生で欲しいと思ったものは、ビートルズをメインとしたアナログレコード、鉄道模型、ミニカー、ブリキのオモチャ、自動車カタログ、古い自動車書籍/鉄道書籍等と金額的に手が届く限り買い集めてきましたので、さすがにコレクションの量がそろそろ収納の限界に近づいています。楽器は弾くのが好きなだけでビンテージギターなどを集める趣味がなく、手元にはギター4本(ストラト・レスポール・テレキャスター・ガットギター)、ピアノ1台しかないのですが、これでもし私が楽器も熱心に集めていたら、もう保管するだけでも大変なことになっていただろうと思います。
もし私が上記(3)のようにコレクションのスリム化を図った場合に最後の最後に残すとしたら何を残すだろうかと考えた時、迷わず今回ご紹介するカナメ産業のポルシェ356Aハードトップが思い浮かびます。ポルシェ356Aは言うまでもなくポルシェの中でも私が最も好きなクルマで、356Aが新車で売られた当時に作られたモデル玩具の中でカナメ製が最も魅力的なモノと思うからです。実は数年前に某雑誌に私のコレクションを取材して戴いたことがあり、その時に「今回はコレクションの中でも特に大切と思われているモノから順番に掲載しますので・・・」と言われて真っ先にカナメ産業のポルシェ356Aを掲載してもらったことがあるのですが、その際は集合写真がメインでしたので今回の記事では1台ずつの画像を記録しておくこととしますNE☆



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★1950年代の日本に棲息したポルシェ356
1959年5月10日 国際文化情報社発行、画報科学時代 第10集「自動車の驚異」より。東京ナンバーにのみ都道府県名が入らなかった時代の「5せ8093」というライセンスナンバー。左右のヘッドライト下にホーングリルが付かずV字型フロントウインドであることから1952~1953年の三和自動車が輸入した極く初期のプリAクーペのようだ。左後方にはダットサン110系セダンの姿が見える。この356が現在も日本に棲息するのかどうかは不明。
1952年クーペ写真



★1950年代の図鑑に紹介されたカナメ産業ポルシェ356Aハードトップ
上掲の図鑑「自動車の驚異」に掲載された、「超小型自動車ショー」と題する当時の日本製ブリキ自動車を並べた写真に掲載されたカナメの356。この写真には野村トーイの日産E590型キャブオーバーバスや旭玩具の初代トヨエースSKB幌付き「日通仕様」といったレア物も掲載されている。
図鑑(1)全体

カナメ産業ポルシェ356Aハードトップ
図鑑(2)356カナメ

激レアな旭玩具の初代トヨエース標準サイズの幌付き「日通仕様」。旭の初代トヨエースは普通の幌付きでも箱付は激レアだが、この日通仕様に至っては私はこれまでジャンクを含めても一度も現物を見たことがない。
図鑑(3)日通トヨエース




★カナメ産業 1/20スケール 1958年ポルシェ356Aハードトップ
全長20cm。ブリキ製。前輪ステア機構付。1958年(昭和33年)秋発売(?)。東京都墨田区寺島町2-137(寺島町は1965年に住居表示の変更に伴って消滅し現在は東向島近辺)に本社が存在したカナメ産業製(代表:加藤 要氏)。

カナメ産業の商標その他 (全国玩具人形商標総覧1961年版より)
カナメ商標1961年

恐らくカナメの356はフリクション仕様が初版で、草色とあずき色が市場に出た後に赤、青メタ、緑メタ、ペパーミントグリーンといったカラーバリエーションが加わり、末期にはポリス仕様も造られた。室内プリントは実車カタログに室内ダッシュボードの画像情報がなかったためか、かなり適当にアレンジされており、製造時期により3種の異なるプリントが存在する。フリクション仕様以外にヘッドライトを点灯させながら走行する電動仕様、リモコン仕様も造られた。ブリキ製の356としては近年復刻版も出ているディストラ(西独DISTLER)の356プリAカブリオレと双璧をなす逸品ながら、現存数はカナメ製の方が遥かに少ない。ドイツ製らしくガッチリした造りのディストラに比べるとカナメ製は繊細な日本製ブリキ玩具独特の味わいを持つ。1958年型356Aで新たに追加されたハードトップボディを巧みに立体化しており、1958年型よりハードトップとカブリオレにのみ付けられた三角窓も再現されている。箱絵(Box art)は、フリクション仕様・電動仕様・リモコン仕様全て共通で1958年の実車カタログに掲載されたハードトップの写真その他がそのまま複写/転用されている。ノーマル6色とポリス仕様が手元に揃うまで、私の場合は1980年代半ばから25年程度の時間を要した。手元には現在計9台のカナメ製356Aハードトップがあるが、国内に残っていたものよりも北米等海外からの里帰り品の方が多い。ノーマルの色違いは手元にある6色で全てという確証はなく、もしかすると未だ見ぬカラーバリエーションがあるかもしれない。


【2017年 評価額】 箱付美品60万円程度(2016年10月ヤフオクでの電動仕様の落札実績額)。ブリキ自動車は一般にフリクション仕様が最も人気があり高値がつく傾向にあるが、カナメ356の場合、箱付美品はフリクション・電動・リモコンの何れも稀少。


●草色・・・最初に市場に出たカラーの一つで最も現存する個体が多いと思われるカラー。1990年代初めに仙台の老コレクターより譲り受けたモノ。その方は観音開きのクラウンなど1950~1960年代当時に集めたブリキ自動車を山のように持っておられた。
草色(1)

草色(2)

草色(3)横

箱の横の下に値札のようなシール
草色(4)箱横値札?

シールには三越トイランド370の文字。1958年の時点で370円というのは高価過ぎるため、商品管理番号か何かかもしれない。
草色(5)値札アップ

実車カタログ(下)の写真がコピーされた箱絵(上)
草色(6)カタログと箱絵

上箱左下に菱型三つにKS文字のカナメ産業の商標、その左側にアサヒ(旭玩具とは別会社)の商標。
草色(7)箱左下にカナメ商標


●あずき色・・・これも最初に市場に出たカラー。都内の骨董屋にて入手。
あずき(1)

あずき(2)

箱は凝っており、上蓋を開けると更に内側にポルシェ356を描いた内蓋が付いている。
あずき(3)内箱


●赤・・・追加カラー
赤(1)

赤(2)


●青メタ・・・追加カラー
青メタ(1)

青メタ(2)


●緑メタ・・・追加カラー。これは1980年代後半、メルクリンやディンキーの356のミニカーと一緒にアメリカのコレクターより入手。
緑メタ(1)

緑メタ(2)


●ペパーミントグリーン ・・・追加カラー(電動仕様)。これは札幌に出張した折にたまたま覗いた骨董屋で発見したモノ。
水色(1)

水色(2)


●リモコン仕様
リモコン(1)

リモコン(2)

リモコン(3)


●ポリス仕様・・・末期に出たものでリアグリルが省略された他、全体に金型がかなり消耗し細部がすっかり潰れてしまっている。
ポリス(1)

ポリス(2)

ポリス(3)


●カナメ産業ポルシェ356全員集合
全員集合(2)正

全員集合(1)

魅力的なヒップ
全員集合(4)おしり2

全員集合(3)おしり


※1958年ポルシェ356Aの実車カタログについては、「自動車カタログ棚から」シリーズ第270回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): ミニチャンプス1/43スケール 2016年ポルシェ911R

全長10.5cm。ダイキャスト製。税抜8500円。2016年のジュネーブショーでデビューした991型911Rのミニカー。1967年911Rをリスペクトした991型911Rは991台限定で日本国内販売価格は税込2629万円(諸費用別途)。4ℓ500ps、最高速度323km/h。本物はおいそれとは買えないので(というか既に予約完売)、ミニチャンプスで出たのは有難いのですが、イメージカラーの白ボディで上部に赤ライン2本が入ったタイプは行きつけの店ではミニカーも既に完売してしまい入手出来ていません(汗)。カラーバリエーションは他に4~5色も出ているようです。全色買うと5~6万になりそうで、以前はゼッケン違いなどバリエーションの多いレーシング・ポルシェを集めるのはやめにして356と911のロードカーのミニカーだけを全て集めるという方針だったのですが、ミニカー1台の単価が上がったこともあり現在はとても買いきれなくなっています(汗)。画像の白ボディでサイドだけに赤ラインの入ったカラーは336台限定、朱赤に上部に2本の白ラインが入ったカラーは333台限定と最近のミニチャンプスは生産数が以前に比べて極端に少なくなっています。ミニチャンプスのポルシェは356から最新の991に至るまでこれまでに恐らく既に数百台は買って持っていると思いますが、専門店で買取り価格を訊くと新品同様でもミニチャンプスはどんなに高くても1000円、数が多ければ1台500円均一買取がいいところとのことで、ワタシの場合、ヤフオクは永久出品停止処分となっていますので、メルカリで一定の価格を付けて売るか自分でショップでもやらない限りは処分出来ないということになりそうです(大汗)。
ミニチャン(1)

ミニチャン(2)

336台限定
ミニチャン(3)白336台

333台限定
ミニチャン(4)朱333台



★オマケ(その2): トミカ46-?番 1/60スケール トヨタ86TRD GriffonカラーリングVER.
全長7cm。ダイキャスト製。税込864円。新型86金型でなく2012年の金型使用のバリエーション。ブロ友のK様に教えて戴いて購入してきたトミカで、今日2017年4月1日に某全国チェーンのカー用品ショップで限定販売されたものです。各店20~35台限定と少ないながら、6000台生産とのことなので今後のイベント等でも配布または販売されるのではないでしょうか。私の最寄りの店では35台ではなく20台限定販売の貼り紙がされていたのですが、何と夫婦・子供3人で来て人数分の5台買っている家族がいて、結局買えない人も出たようなので、1家族で1台にすべきでは?と思ったものでした。既に4月1日の発売日の午前中から速攻で1万円以上の値段でヤフオクで売っている人が大勢おり、5台買って帰った御家族も少なくとも4台は転売用ではないのでしょうか。このカー用品ショップの限定トミカは前回の横浜店のみで200台が限定販売されたAE86はヤフオクで現在2~3万もしているようですが、恐らくまだ沢山在庫はあり今後も売られる可能性があることから高値で買うのは危ないように思います。一緒に写っているのはオートサロンやトイザらスの限定品です。イオンのホメパトはネット通販で注文しましたが、まだ届いていません。現行トミカでは86にはこんなにバリエーションが多いのに、117番の991型ポルシェ911は2次加工品を除けば初回の黄色と通常品の白の2種類しかないのがポルシェ贔屓の私としては少々残念です。
トミカ(1)

トミカ(2)

トミカ(3)

トミカ(4)86バリエーション