★1966年2代目130セドリック前期型 特別機動捜査隊 ~ 自動車カタログ棚から 264 | ポルシェ356Aカレラ

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今日でゴールデンウィークも終わりです(5月10日までお休みという人もいるかもしれませんが)。
私は連休に入ると同時くらいに久々に喉の痛み・咳・鼻水のひどい風邪をひいてしまい、その後、胃腸の調子も悪くなり、薬を飲んでおとなしくしていました。ポールのライブで幸せになったのでバチが当たったのかもと思いました。あんまりいいことがあるとバチが当たるとも言います。人の一生の幸せの総量は決まっていて沢山の幸せがくると帳尻合わせに次は不幸もくるみたいな(-_-;)
連休中は用事があって1日だけ横浜に出かけたのですが、それが良くなかったのか、なかなか治りません(T_T)
夏風邪は長引くと言いますが、睡眠・休養・栄養をとって早く復活したいと思います。

今日は自動車カタログ棚シリーズ第264回記事として久々に懐かしの国産乗用車をピックアップします☆
 




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★1960年(昭和35年)4月1日デビューの初代セドリックは当時としては長い5年半以上に亘るモデルライフを経て、1965年(昭和40年)10月21日2代目セドリックにフルモデルチェンジした。
発売時期を1965年12月とする文献もあるが、発表から8日後の10月29日から東京・晴海で開催された第12回東京モーターショーにLPG仕様車やワゴンも含む多数のバリエーションが展示されているため、全グレードが発表と同時に受注も開始されたと思われる。
2代目130型系セドリックは当初日産社内のデザインにより開発が進められていたが、2代目ブルーバード410系と同様に最終的にはピニンファリーナの個性的なボディデザインを採用することが決定された。当初の社内デザインの方は初代150型プレジデントにサイズを拡大して流用された。カタログ等の宣材ではフローイングラインと呼ばれた前後に下がって各エンドがすぼまったボディラインが大きな特徴であった。不評だった同じピニンファリーナの410ブルーバードと似たような尻下がり感があり、ブルーバード同様にそれを修正するためのマイナーチェンジが繰り返され、前後共にボディパネルを大きく変更した1968年9月のビッグマイナー後の後期型ではオリジナル・デザインの面影は消え全く別のクルマのように変わっていた(230型セドリックにフルモデルチェンジする直前の1971年1月まで製造された130後期の1969~1971年式モデルを3代目セドリックとして扱う文献もあるが、車両型式上は後期型も含めて同じ2代目セドリックと言える)。
初期の搭載エンジンは初代セドリックのH型の排気量を増やしたH20型4気筒OHV1982cc92ps、新開発J20型6気筒OHV1973cc100ps、スペシャル6用に新開発され日産の名機として連綿と使用されたL20型OHC6気筒1998cc115psの3種が用意された。
初期のグレード構成は4気筒スタンダード(130SA型)と4気筒デラックス(130DA)、6気筒P130型にスタンダード6(P130SA型)とカスタム6(P130DA型)、6気筒L20搭載のスペシャル6(H130型)。そして、主に営業車用としてスタンダードと同じH20型のLPG車(型式130P型)とSD20型搭載のディーゼル車(型式Q130型)の2種も用意された(厳密には他に乗用登録のワゴンと商用登録のバンもあり)。130型系セドリックと同時に初代プレジデントH150型が発表されたため、初代セドリックに存在した3ナンバー車の設定はなくなり全車が2000ccエンジン搭載となった。


★130セドリックがデビューした時点で私はまだ幼稚園児だったのだけれど、130セドリックと言うとピニンファリーナ・オリジナル・デザインの初期型の外装デザインと逆ハの字型の大きく豪華な木目メーターパネルのデザインがとりわけ思い出深い。
個人的にセドリックで懐かしく思えるのは2代目130まで。1971年2月、私が小5の3学期にデビューした3代目230やその4年後の4代目330となると、デザイン的にも新しく、また私が運転免許を採った際の教習車としても230と330は自分で運転したのでいまだに割合最近のクルマのような感覚があって130までのセドリックのような懐かしさは感じないのです。1965年10月デビューの2代目130セドリックは2015年で記念すべきデビュー50周年を迎えることとなります。
2代目130型系セドリックの日産が発行した印刷物は総合カタログとグレード別カタログ等で膨大な種類が存在します。今回は1968年9月ビッグマイナー以前の前期型のカタログの表紙画像を中心に駆け足でご紹介することとします。オマケとして掲載すべきミニチュアモデルも130前期型は当時物だけでも膨大な種類が存在するため、すぐに画像が写せるものを中心に厳選して掲載することとします。


※130セドリック営業車(タクシー)については第97回記事、130セドリック・バン/ワゴンについては第158回記事をご参照ください。


【主要スペック】1966年 ニッサン セドリック スペシャル6 (型式H130)
全長4680mm・全幅1690mm・全高1455mm・ホイールベース2690mm・車重1290kg・FR・L20型4サイクル水冷SOHC1998ccエンジン・ツインキャブ・最高出力115ps/5200rpm・最大トルク16.5kgm/4400rpm・変速機3速コラムMT・前輪独立懸架・乗車定員6名・最高速度160km/h・販売価格:東京店頭渡し115万円



●和歌山県 日ノ御埼のセドリック スペシャル6
日産広報誌「ニッサングラフ1966年4月号」より。
和歌山県日ノ御崎



●1966年 セドリック スペシャル6 雑誌広告
CARグラフィック誌1966年6月号より。右上に「風がデザインしたフローイングライン」のコピー。印象的な木目張り逆ハの字型メーターパネルとバックレストのみがセパレートでパワーアシストにて23段階にリクライニングするフロントシート。
広告(1)



●1966年7月 セドリック スペシャル6 広告
日産広報誌「ニッサングラフ1966年7月号」より。デビューから8ヶ月を経た1966年6月、左右のテールライトのみでシンプルだったリアエンドの中央一杯に全グレードに化粧版が追加された。恐らくあまりに個性的過ぎると不評を買った故の対策だったと思われる。
このリアの化粧版が追加されてから1966年10月の最初のマイナーチェンジまでの間のカタログが現在のところ発見できていない。
広告(2)



●1965年10月 セドリック 総合カタログ (A4判・16頁)
最高グレード「スペシャル6」を除く総合カタログ。
65総合


●1965年10月 セドリック スペシャル6 専用カタログ (縦36.5×横25.7cm・20頁)超大判のスペシャル6専用カタログ。グリルのスペシャル6のバッチが筆記体なのはこの初期型のみ。
65スペ(1)表紙

【中頁から】
給油口はリアナンバーの裏側
65スペ(2)給油口ナンバー

L20型エンジン
65スペ(3)L20エンジン

裏表紙
65スペ(4)裏表紙


●1965年10月 セドリック カスタム6/デラックス 専用カタログ (縦36.5×横25.7cm・20頁)
超大判のJ20型6気筒搭載カスタム6とH20型4気筒搭載デラックスの専用カタログ。このカスタム6とデラックスに使われたシンプルで力強いグリルデザインがピニンファリーナのオリジナルでスペシャル6とスタンダードのグリルデザインは日産オリジナルだったようだ。
65カスタム


●1966年 セドリック 輸出用カタログ (A4判・2つ折4面)
カタログNo.PE411-609115。型式P(L)130-U「カスタム6」と型式P(L)130-SU「スタンダード6」を収載した輸出向け英文カタログ。日本国内の印刷で発行は「NISSAN MOTOR CO.LTD. FOREIGN TRADE DIVISION」。
65左ハンドル



●1966年10月 セドリック 総合簡易カタログ (縦25.5×横26cm・3つ折6面)
最初のマイナーチェンジ。L20搭載車がスペシャル6とカスタム6となり、6気筒J20搭載のデラックス6とパーソナル6が追加された(4気筒はスタンダード/ワゴン/バンのみとなる)。スペシャル6以外はフロントグリルを変え、ピニンファリーナ・オリジナルの力強いグリルは消えた。最も目立つのはリア周りの変更で横長の巨大なテールライトとなった。
66簡易総合白テール

【中面から】
各グレードの顔: スペシャル6専用・カスタム6等デラックス車用・パーソナル6等スタンダード車用の3種が使い分けられているのが判る。
66簡易(2)フロントグリル


●1966年10月 セドリック 総合本カタログ (縦26.5×横21.6cm・20頁)
表紙には6シリーズの印字があるが、4気筒のスタンダードとワゴンも収載。
66本白


●1966年10月 セドリック スペシャル6 専用カタログ (縦33×横26cm・16頁)
大判で上質紙を使用した最高グレード「スペシャル6」の専用カタログ。
66スペシャル白


●1966年10月 セドリック カスタム6/デラックス6/パーソナル6 専用カタログ (縦29.8×横25.5cm・24頁)
L20搭載に変更されたカスタム6と6気筒J20搭載の新グレード「デラックス6」「パーソナル6」を収載。
66カスタム(1)表紙

【中頁から】
横長テールライトに変更
66カスタム(2)横長テール


●1966年10月 セドリック パーソナル6 専用カタログ (縦30×横25.5cm・8頁)
パーソナル6は、クラウンのオーナースペシャルの対抗馬として出された新グレード。このカタログには表紙の空の色の異なるバリエーションあり。
66パーソナル


●1966年10月 セドリック スタンダード/LPG/ディーゼル 専用カタログ (縦24.1×横25.4cm・12頁)
H20型4気筒ガソリン92ps「スタンダード」、H20型4気筒80ps「LPG」、SD20型4気筒60ps「ディーゼル」の専用カタログ。一般向けのスタンダード以外に行燈を付けたタクシー仕様のLPGやディーゼル車の写真も掲載されている。
66LPGスタンダード


●1967年10月 セドリック 総合簡易カタログ (縦25.6×横25.8cm・3つ折6面)
2回目のマイナーチェンジ。リア周りが再度大きく変わり、ウインカーはオレンジの別色となったがライト自体は前年より小型化した。
67簡易(1)表紙


【中頁から】
フロント周りはあまり変わらないがリア周りは再度大きく変わった。
67簡易(2)リアエンド変更


●1967年10月 セドリック 総合本カタログ (縦30×横25.5cm・16頁)
67本総合


●1967年10月 セドリック スペシャル6 専用カタログ (縦36.6×横25.6cm・18頁)
超大判で上質な厚紙を使用した、前期型130セドリックの中では最も豪華な印象のカタログ。赤地に金文字のみの表紙が高級感を演出している。
67スペシャル赤表紙



●1967年10月 セドリック カスタム6/デラックス6/パーソナル6 専用カタロ
グ (縦36.6×横25.6cm・24頁)
上掲のスペシャル6と同じ超大判ながら紙質は大きく落とされている。
67カスタム大判


●1967年10月 セドリック パーソナル6 専用カタログ  (縦36.6×横25.6cm・8頁)
これも上掲2部と同じ超大判カタログ。男女のシルエットの向こうに新型セドリックのリアが写された魅力的な表紙。
67パーソナル大判


●1967年10月 セドリック スタンダード/LPG/ディーゼル 専用カタログ (縦30×横25.5cm・8頁)
4気筒ガソリン92ps「スタンダード」/4気筒80ps「LPG」/4気筒60ps「ディーゼル」を収載。「事業所の連絡用や営業用に」との文字があるが、行燈を付けたタクシーの写真掲載はなし。
67スタンダードLPG


●1968年 ダットサン2000 輸出向けカタログ (A4判・8頁)
カタログNo.PE401-711220。左ハンドルのデラックス6/パーソナル6/スタンダードを収載。エンブレムはセドリックではなく全て「DATSUN」。
68輸出(表紙)

裏表紙
68輸出(裏)





★オマケ(その1): ダイヤペット145番 1/40スケール 1966年・1967年 セドリック カスタム6
全長11.8cm。1966年4月発売。当時定価:全国400円。アンチモニー製。ボンネット、トランク開閉アクション付。左側が1stモデルの1966年前期型、右側が2ndモデルの最初のMC後の横長テールとなった1967年型。ダイヤペットの傑作の1台。161番として2ndモデルを流用した1967年型警視庁パトカー仕様、208番で1/65の小スケール版も発売された。
ダイヤペット(1)

ダイヤペット(2)

ダイヤペット(3)



★オマケ(その2): モデルペット33番 1/42スケール 1966年後期・1967年 セドリック スペシャル6
全長11.3cm。1966年11月発売。当時定価:全国630円。ダイキャスト製。ドア、ボンネット、トランク開閉アクション付。左側のグレイが1stモデルでリアエンドに化粧板の付いた実車の1966年後期型、右側のブルーメタが2ndモデルで最初のMC後の横長テールとなった1967年型。ダイヤペットに比べて何とも甘い造りでスペシャル6の風格や魅力は感じられない。1967年当時、モデルペット102番の幌付きトヨエースが200円でまだカタログに載っていたことなども考え併せると、このミニカーの定価630円は当時相当に割高だったのではないだろうか。
モデルペット(1)

モデルペット(2)

モデルペット(3)



★オマケ(その3): 米澤玩具 1/12.5スケール 1966年後期 セドリック スペシャル6
全長37cm。当時定価:都内600円。ブリキ製。米澤製品番号405。130セドリックの当時物モデルカーの中では最も大きなもの。警視庁パトカー仕様も発売された。
米澤玩具(1)

米澤玩具(2)

米澤玩具(3)



★オマケ(その4): アサヒ玩具 1/16スケール 1966年・1967年セドリック スペシャル6
全長29cm。当時定価:都内300円・全国330円。ブリキ製。左側の青メタが1stモデルで実車の1966年前期型、右側のエンジメタが2ndモデルで最初のMC後の横長テールとなった1967年型。何れの年式でも警視庁パトカー仕様が発売されている。
アサヒ玩具(1)

アサヒ玩具(2)

アサヒ玩具(3)



★オマケ(その5): 野村トーイ 1/14.5スケール 1966年後期型 セドリック スペシャル6
全長32.5cm。当時定価:都内400円・全国440円。ブリキ製。野村トーイ品番240。警視庁パトカー仕様も発売された。
野村トーイ大(1)

野村トーイ大(2)

野村トーイ大(3)



★オマケ(その6): 野村トーイ 1/19スケール 1966年前期型 セドリック カスタム6
全長26cm。当時定価:都内330円・全国360円。ABSプラ製ボディ+ブリキ製シャシー。野村トーイ品番222。ボンネット、トランク開閉アクション付。これも警視庁パトカー仕様が発売されている。
野村プラ製(1)

野村プラ製(2)

野村プラ製(3)ボンネット開きエンジン



★オマケ(その7): バンダイ 1/18スケール 1966年前期・1966年後期 セドリック カスタム6
全長27.5cm。当時定価:都内280円・全国310円(リモコン版は800円/840円)。ブリキ製。左のフリクション仕様が1966年前期型、右のリモコン仕様が1966年後期型モデル。バンダイからはポケット・リモコンシリーズでも全長20cm小サイズの1966年後期型が発売されている(当時定価:都内550円)。
バンダイ(1)

バンダイ(2)

バンダイ(3)



★オマケ(その8): 一宏工業(イチコー) 1/19.5スケール 1968年 セドリック スペシャル6
全長24cm。当時定価:都内270円・全国300円。ブリキ製。イチコー製の130セドリックはまず1966年前期型をフリクション仕様とリモコン仕様とで発売したあと、この実車の前期最終の1968年型にリア周りが修正された2ndモデルとなった。その後、フェンダーミラーが省略されゴムタイヤがプラ製タイヤに替わるなどコストダウンが図られつつ1970年代後半まで売られていたロングセラー製品。1968年型のモデルはこのイチコー製が現在に至るまで唯一の存在。
イチコー(1)

イチコー(2)



★オマケ(その9): 三共ポリマー 1/24 1966年後期 セドリック カスタム6 「特別機動捜査隊」 プラモデル 
全長17.5cm。当時定価:全国500円。1967年発売。1966年後期型カスタム6・1966年後期型スペシャル6・1967年型カスタム6・1967年型スペシャル6の4種が造り分けられるが、実車は1966年カスタム6。「3in1」と称したノーマル版も発売されている。三共の特別機動捜査隊130セドリックは国産キャラ車モデルのハシリ(?)
三共プラモデル



★オマケ(その10): CAM 1/43スケール 1966年前期 セドリック カスタム6「特別機動捜査隊」+トミカリミテッドヴィンテージ1/64スケール 1966年前期/1967年セドリック
これは全て当時物ではなく最近発売されたミニカー。CAMは三共のプラモ以来、久々の特別機動捜査隊車のモデル化。TLVはブルーが1966年前期型カスタム6、グレイが1967年型スペシャル6(他にもバリエーションが多数出ています)。
最近のミニカー正

最近モデル(2)