★ビートルズが サージェント・ペパーを出した1967年という年は、日本車のビンテージ イヤーだった。
トヨタ2000GT、マツダコスモスポーツ、フェアレディ2000(SR311)、そして日産の3代目ブルーバード510。
★510ブルーバード(1967年8月～1972年12月生産/末期は610ブルーバードUと併売)は、現在の目で見ても決して古臭くはないスーパーソニックライン(超音速ライン)と呼ばれたボディデザイン、四輪独立懸架のサスペンション、新設計のOHCエンジン等のセールスポイントを持って登場し歴代ブルーバードの中で国内外で最も成功した。1970年の第18回サファリラリーでの総合優勝というモータースポーツでの活躍もあって歴史に残る名車となった。
★510ブルーバードは生涯を通して、タクシーとしても使用された。
今回の自動車カタログ棚からの第8回は、その510ブルバード タクシーをご紹介します。
510のタクシー仕様車はオーナー向けセダンのマイナーチェンジと同時に ほぼ年1回 毎年変更されており、生涯で都合5種類のカタログが確認されている。1971年秋の最終型ではリアサスペンションが510ブルーバードの売りでもあった独立懸架ではなくリジットに変更されている。
●1967年8月発行 510ブルーバード タクシー専用カタログ(1300のみ)
※中頁から
※裏面二面図＋スペック
●1968年10月発行 510ブルーバード タクシー専用カタログ(1600のみ)
※中頁から
※裏面二面図＋スペック
●1969年8月発行 510ブルーバード タクシー専用カタログ(1300＋1600)
※中頁から
※裏面二面図＋スペック
●1970年9月発行 510ブルーバード タクシー専用カタログ(1400＋1600)
※中頁から
※裏面二面図＋スペック
●1971年9月発行 510ブルーバード タクシー専用カタログ(1400＋1600)
※中頁から
この最終型では何とリアサスがリジットに変更され４独ではなくなった。
※裏面二面図＋スペック
後輪リジット車は形式名の頭に「J」が加わった(JP410Yなど)
【510タクシー車両型式名】
1300ガソリン： 510Y (L13型エンジン/72ps)
1300ＬＰＧ： 510P (L13型エンジン/60ps)
1600ガソリン： P510Y (L16型エンジン/92ps)※SSS用100psのﾃﾞｨﾁｭｰﾝ版
1600ＬＰＧ： P510P (L16型エンジン/78ps)
1400ガソリン： N510Y (L14型エンジン/85ps)
1400ＬＰＧ： N510P (L14型エンジン/70ps)
●オマケ： サファリでの510総合優勝の前年1969年に石原プロモーションと日産のタイアップで製作された石原裕次郎主演の映画「栄光への5000キロ」の公開時に発売されたエーダイ1/24スケール 510ブルーバード プラモデル。
510のセダンというと、私はこの小学生の時に作ったプラモデルと高校生の時に担任の先生が6年落ち位の、しかし手入れが良くていつもピカピカの510に乗っていたことが懐かしい。
