5/4(土・祝)温故知新 お久し振りの京都の旅 1日目~その1~ | ちいたろうのお出かけ日記

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 大好きなクッキーハウスさんが、大きなホールで演奏する。そんな話を聞いたのは、昨年12月にお会いしたときのこと。大型連休の最終日、振替休日の5月6日に、枚方市駅前のホールで演奏すると言っていました。
「ちいたろうさん、ぜひ」
 そう言っていただいたものの、
「ホテルや新幹線は混むんだろうなぁ」
と考えて、ついつい二の足を踏んでしまいます。しかし、クッキーハウスが大きなホールで演奏することなんて、今まであったでしょうか。小学校の芸術鑑賞教室では体育館で演奏するそうですが、それ以上の規模の会場となると、今までなかったに違いありません。
 大きなホールのステージに、リコーダー、鍵盤ハーモニカ、そしてユーフォニアムの3人で並んで演奏する。マイクを通すにしても、3人の音が会場にどう響き渡るのか。そして、3人だけでも迫力はあるのか。ついついそんな心配をしてしまいます。
 それに、今回のメインはクッキーハウスではありません。「ぷれすと」という、クッキーハウスのツネおにいさんこと小西さんが指導・指揮するママさんブラスサークルの初夏のコンサートなのです。吹奏楽の演奏会であれば、ステージは反響板に囲まれ、余計なものは何もないでしょう。そんなステージで、小さな楽器を持ったクッキーハウスの3人が演奏するというのです。
「新幹線のきっぷが取れたら行こう」
 そう思いながら4月になって予約サイトを見ると、新幹線はすんなりと予約が取れました。
 今年の大型連休は、のぞみは全席指定席。同じ指定でも、ひかりを選べば安くなります。いくらのぞみの方が速いとはいえ、所要時間は30分も変わらないのですから、ひかりでも十分です。それでビール代くらいは浮かせるのですから、私にとっては好都合。まったく問題ありません。
 あとは、宿の確保ですが、枚方市内に安宿なんて見当たりません。ちょっと離れた大阪市内を探せば、確かに安い宿はあるのですが、過去に泊まったことがあるところだったり不便なところだったりして、「ここはいい」という場所がありません。
 別に、大阪に用事はないのです。枚方まで行けば、それでいい。「それならば」と、検索の範囲を広げてみると、京都で安い宿を見つけました。
「京都、かぁ……」
 京都といえば、日本有数の観光地。連休の京都がものすごく混んでいることは容易に想像できます。観光地なら、食べ物をはじめとして、いろいろなものが高そうです。そして、何度か出かけている京都。今さら見るところなんてないのではないか。何より、私の旅のスタイルに合致しないのではないか。そんな疑心暗鬼にかられてしまうのでした。
 連休前半は香港に行っていたため、あまり旅が続くのもどうかと思い、前日の3日は空白の日にしていました。
「この日に京都に行く準備をすればいいや」
 そうは思っていても、実際には何もせず一日が過ぎ、京都行きの準備をしたのは当日の朝。おかげで、有名な神社がいくらでもある京都へ行くのに御朱印帳を忘れるという大失態に地下鉄の中で気づくのでした。


 東京駅に着いて、八重洲口にあるドトールで朝ごはん。店内には外国人の姿もちらほら見かけます。けれども、ここで見る外国人なんて少ない方だったと、この後京都で気づくことになるのです。


 頃合いを見て改札を抜け、16番線に上がります。ホームに上がると、ちょうどひかり503号が入線してきました。さっそく乗り込みます。


 8:03、東京駅を発車。最初は隣のD席は空いていましたが、品川から女性が乗ってきました。繁忙期なのですから、仕方ありません。
 品川を出ると、どこまでも続く住宅の向こうに富士山が見えます。この時期らしく、その姿ははっきりとは見えません。少し霞がかったような、ぼんやりとした富士山です。
「よし。今日は新幹線から富士山を見るぞ」
 せっかく山側のE席を取ったのです。車窓から富士山をひとりじめする自分を想像しながら、景色を楽しみます。
 やがて、静岡県手前の新丹那トンネルに入りました。
「もうすぐだ、もうすぐだ」
 そう思ったところまでは覚えているのです。しかし、次に気づいたのは、静岡到着を知らせるアナウンス。富士山はとっくに通り過ぎ、せっかくの山側E席を有効に活用することができなかったのでした。
 品川で乗ってきた女性客はその次の浜松で降りたのですが、浜松からは若い女性が隣に座りました。こんな風に、空いた座席に次の客を座らせるといった管理ができるシステムはさすがです。
 再びウトウトしていると、気づいた時にはもう米原を過ぎて、滋賀県内を走っていました。京都まではあと少しです。
 10:37、京都駅に到着。隣の女性も京都で一緒に降りました。停車駅が多いひかり号は、やはり短距離利用者が多いのかもしれません。


 今回の宿舎、ゲストハウスTHE NEXT DOORは、東寺のすぐ近くのようです。agodaで予約したのですが、そこでの口コミになかなか辛辣なものが多く、どんなゲストハウスなのかと少し緊張します。
 歩いていると、どこもかしこも歴史ある建物に見えてしまいます。普通の家並みだって、歴史ある佇まいに見えてくるから不思議です。
 東寺の五重塔と新幹線という写真の構図はよく見かけるので、「駅からも近いのだろう」と思っていたのですが、歩いて15分ほどかかって11時前にゲストハウスに着くと、中にはスタッフらしい若い男性が2人いました。


「今日予約しているので荷物を預かってほしい」
と言うと、名前と連絡先、それに何時ごろにチェックインするかをメモに書くように言われます。宿の対応について色々書かれていましたが、海外基準であれば十分合格点。日本の過剰とも言えるようなサービスでない、必要最低限の対応といったところです。
 ともかく身軽になったので、まずは近くの東寺から見ていくことにします。