4/27(土)e-道再申請 香港の旅 1日目~その2~ | ちいたろうのお出かけ日記

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 いよいよ7時、そろそろイミグレーションに向かい、列の入口に立っていた水色のスーツを着た係員の男性に、「e-道の申請をしたいのですが、オフィスはいつ開きますか?」と聞くと、男性は腕時計をチラリと見て、
「Now」
と言いました。
 ええ、彼は確かにNowと言ったのです。しかし、イミグレーションを抜けてその先にあったオフィスに行くと、服務時間は10時からと書かれているではありませんか。
「こっちじゃなかったのか!」
 香港國際機場のe-道の申請オフィスは2か所あるのですが、そのもう一つ、反対側のオフィスへ行かなければならなかったのです。
 ここから直接、反対側のオフィスへ行くことはできません。しかもルール上、一度バゲッジクレームに出てしまうと戻れないことになっています。
「7時まで粘ったのに、もはやこれまでか……」
 とにかく、近くにいた係員に声をかけ、e-道の申請がしたいと言ってみると、なんとここから出てから向こうへ行って、また戻れと言うではありませんか。
「もう一度戻っていいの?」
 念のため確認してみると、OKだと言います。日本の空港なら、警備員に確実に止められそうな気がしますが、香港はそうではないのかもしれません。係員がそう言うのなら、大丈夫なのでしょう。案の定、進入禁止のマークがバッチリある自動ドアから入っても、誰にも何も言われませんでした。
 見当を付けて入ってみたところは、オフィスに繋がっていない通路でした。そのまま出ていくのも怪しいので、そこにいた係員にe-道のオフィスへ行きたいと声をかけると、男性の係員が、
「オフィスは9時からだ」
とあっさり言うではありませんか。
「9時?! 7時30分じゃないの?」
 すると、隣にいた女性が慌てて、
「7時半からやっています。向こうです」
と助け舟を出してくれました。最初の係員といい、この男性係員といい、e-道の申請をする乗客というのは珍しいのでしょうか。
 どうにかこうにか、反対側のオフィスに着いたのは、7:25。受付開始まであと5分です。
 私の前には日本人の男性が一人いて、パスポートを2冊持っています。きっと、以前のパスポートから更新するつもりなのでしょう。
 やがて7:30になり、私の前の男性がオフィスに入って行きました。通路のベンチで待っていると、どうやらうまくe-道の更新ができなかったようです。
 次に私が呼ばれ、その男性に、
「どうぞ」
と声をかけられたからなのか、オフィスの係員に、
「トモダチ?」
と聞かれました。もちろん、トモダチでもなんでもありません。
 とりあえず、4回目の訪問だということをアピールして、e-道の手続きを進めてもらおうとすると、何やら「ここまでの」というようなことを言われます。
「成田から来た」
と伝えたのですが、どうやらそういうことではなさそうです。
「もしかして……」
 そう思って、念の為に持ってきておいた以前のパスポートを提示すると、係員は納得したようにその先の手続きを進めてくれました。きちんと情報が管理されているのでしょう。


 新しいパスポートには、以前のようなバーコードのシールは貼られず、指紋も取られません。書類にサインするとパスポートを返されたので、指紋は取らなくて良いのかと確かめると、
「Already」
とひと言。これで晴れてe-道ゲートを通れるようになったのでした。
 e-道が使えるなら、マカオに行って帰ってきても、香港でイミグレーションに並ばなくてよいということです。しかし、このシールがないということでちょっとしたトラブルに巻き込まれることになろうとは、この時はまだ、気づきもしなかったのでした。
 8時前、機場からB4のバスに乗って、マカオへのバスが出る港珠澳大橋香港口岸へ向かいます。みんな口岸へ向かうのだと思っていたら、口岸よりも手前の航天城で降車ボタンが押されました。
「まだだよなぁ……」
 そう思いながら車内を見渡すと、結構たくさんの人がバスを降りていきます。出勤の時間なのでしょうか。ともあれ、このバスは観光客も乗っているのですから、きっと口岸で停まるはず。そう思った私は、このまま乗っていくことにしました。
 口岸では、以前はイミグレーションのカードを書いて手続きをしていましたが、離港の手続きは簡略化され、イミグレーションのカードを書かなくてもよくなったようです。つまり、e-道の効果を試すのは、香港に戻ってきた時までお預けというわけです。
 機械での手続きを済ませ、きっぷを買って金色のバスに乗り込むと、なんと2階の一番前の席が空いていました。当然、ここに座らせてもらいます。


 長い長い海の上の道。せっかく一番前に座れたのに、景色を楽しめたのは最初のうちだけ。空港野宿で眠れなかった分をここで取り戻すとばかりに眠ってしまい、気がつくともうマカオ側の陸の上を走っていました。


 8:53、港珠澳大橋澳門口岸に到着。イミグレーションを抜けて下の階に下りると、ちょうど観光案内所のシャッターを開けているところでした。無料の地図をいただいてから、マカオ市内中心部へ行く101Xのバス停に向かいます。