4/27(土)e-道再申請 香港の旅 1日目~その1~ | ちいたろうのお出かけ日記

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 機内でひと眠りして、目が覚めたのは日本時間で3:00過ぎのこと。窓の外が光ったので、てっきり翼の先のライトが雲にでも反射したのだと思っていたのですが、どうやら違います。雷です。それも、絶え間なくあちこちで光っています。
「これ、大丈夫なのか?」
 そんな心配をしても、どうにかできるものでもなく。ここはパイロットに任せるしかありません。
 光っているのは、中国本土の上空あたり。後でFlightradar24を見てみると、HX611は台湾上空を抜けるまでは香港に向かってまっすぐ飛んでいたのを、台南の西海上あたりで急に南に大回りするように進路を変えていました。そうしなければいけないくらい天気が悪かったのかもしれません。
 とりあえず、ここでカメラの時計を香港時間にセットしておきます。香港到着の予定時刻は1:50でしたが、香港時間ですでに2時をまわっています。成田を1時間ほど遅れて出発したので、到着が遅れるのは仕方ありません。でも、ここまでくれば、あと1時間もすれば着くはずです。
 再びウトウトしているうちに、飛行機がだんだん揺れ始めました。その揺れが次第に大きくなり、2:25頃にはかなり揺れて、まるでジェットコースターが下に落ちるときのような感じになります。
 さすがに機内から、悲鳴というほどでもないけれど、なんとも言えない声が上がります。
 そんな揺れの中でも、CAさんたちは着陸に備えて座席のリクライニングとシートベルトの確認をしていきます。
「さすが、プロだなぁ……」
 そう思いながら見ていたのですが、CAさんたちは確認が終わると、CAさんたちは後ろのギャレーに戻っていきました。飛行機は相変わらず大揺れですが、ギャレーからは楽しそうな喋り声が聞こえてきます。
 こういうところは海外エアライン。
「これもある意味、プロフェッショナルっていうことなのかなぁ……」
 そんなことを思うのでした。
 地図によると、すでに九龍半島の上空を飛んでいるはずなのですが、地上の様子はまったく見えません。2:37頃、ようやく地上の灯りが見えたのですが、かなり近い。もうだいぶ低いところまで来ています。
 2:41、香港國際機場のRWY25Lに着陸。駐機場に向かう時に、機窓から見上げると月が見えました。こちらの天気は、そこまで悪いわけではないようです。


 2:48、D210スポットに到着。ここはミッドフィールドコンコースという、ターミナルとは地下を走る新交通システムで繋がっている建物なのですが、この時間は新交通システムが動いていないらしく、建物からはランプバスでターミナルに運ばれました。
 さぁ、ここからが今回の旅のメインイベント、e-道の申請にチャレンジです。申請のための条件はいろいろあるのですが、私がクリアできるのは、12か月以内に香港国際空港から3回香港に入境し、4回目に申請できるもの。
 このe-道があると、イミグレーションに並ぶことなく一瞬で入境の手続きを済ませることができるのです。コロナ禍前にはこれを達成し、e-道を持っていたのですが、コロナ禍の間にパスポートの更新となり、再度申請しなければならなくなったのです。
 イミグレーションの前に着いたのは3時過ぎ。e-道の申請ができるのは7時半から。それまでの4時間半、どう過ごすか。
 ここでの選択肢は二つあります。
 一つは、このまま7時半まで入境せずにここで待つというもの。機場の申請オフィスは、入境してからバゲッジクレームに出るまでの間にあるのです。
 もう一つは、あっさりと入境してしまって、帰国する月曜日に湾仔のオフィスで手続きをするというもの。こちらは平日しかやっていないので、土曜日の今日と明日は手続きができません。
 二つの選択肢のうち、確実なのはこのままここで待つ方法です。
「とりあえず、7時半まで粘ってみるか」
 どうしてもダメなら諦めて、そのまま入境してしまえばいい。そう思い、座りにくいベンチが並ぶイミグレーション前で「ここをキャンプ地とする!」と宣言します。


 空港野宿を決め込んだのはいいものの、なかなか寝つけません。明るいのもあるし、寝転びにくい形というのもある。
「そうだ。今日はさだまさしの深夜放送があったじゃないか。空港に無料のWi-Fiがあるんだから、それを見ればいいじゃないか」
 そう思ってNHKプラスを立ち上げようとしたのですが、なんと日本以外からは視聴できないというではありませんか。トホホ。とりあえず、旅のメモをまとめるなどして過ごしました。
 6時すぎ。窓の向こうは明るくなり、そろそろお腹も空いてきました。とりあえず、空港にある無料のシャワーを使わせてもらい、スッキリしてから朝ごはん。キャンプ地近くにあった一粥麵というお店へ行ってみます。


 早餐のセットから、公仔麵のものをチョイス。トーストが冷えていたのと、奶茶が紙コップで出てきたのはちょっぴり残念。これで45HKDというのも、物価が上がっているのですから仕方ないのかもしれません。


 それでも、トーストに付いてきたバターが意外にも美味しくてびっくり。悪いことばかりではないのです。なかなかお腹もいっぱいになったので、よしとするのでした。