12/16(土)クッキーハウスのライブがある時~♪ 高槻の旅 1日目〜その2~ | ちいたろうのお出かけ日記

ちいたろうのお出かけ日記

お出かけしたことを中心に書いてます。
日本全国,風の向くまま気の向くまま。
いつかはあなたの住む街へ,行くかもしれません~♪。

 JR高槻駅から北へ15分ほど走ると、あたりはずいぶんとローカルな雰囲気です。のんびりした風景の中に建つ祥風苑の建物の壁には、大きく「美人の湯」と書かれていました。おそらく、アルカリ泉なのでしょう。


 フロントで入浴料を支払い、体を洗ってからさっそく湯船に浸かります。
「こりゃあすごい!」
 滑らかな透明のお湯は、少しヌルヌルとした印象で、なかなかのパワーを感じます。
 屋上にある露天風呂に上がってみると、摂津峡と呼ばれる山あいに色づいた木々の葉が残っていました。
「もう12月も半分過ぎたよなぁ」
 今年の夏は猛暑でしたが、その暖かさがだいぶ後まで続いたような気がします。秋らしい天気がほとんどなかったような気がするほどです。
 露天風呂よりも中の風呂の方が落ち着いて入れそうだったので、もう一度じっくりと温まってから上がり、送迎バスを待ちます。
 次のバスは、11:30発。これに乗れば、JR高槻駅まで無料で戻ることができます。

 さらにその後は、12時の約束で今は高槻市民の元同僚と待ち合わせです。もうだいぶ会っていないので、「果たしてわかるだろうか」と心配もしましたが、JRの改札口に現れた元同僚は以前と全然変わっていなくてすぐにわかりました。
「お昼、どうします?」
 そう聞かれて、ぜひ一緒にと言うと、高槻には「うどんギョーザ」というものがあると教えてくれました。
「なんだい、それ?」
「外側がうどんでできているぎょうざらしいです」
 聞けば、元同僚も食べたことがないと言います。大阪には美味しいものがたくさんありますが、うどんギョーザというのは知りませんでした。
「ここで食べれるらしいですよ」


 すっかり関西なまりが板についた元同僚に案内されたお店は、カフェ&バー マリンナ。見た目は、まさに町の喫茶店。店に入ると、壁にはアップライトのピアノが置かれ、店の隅にはドラムセットの太鼓か積まれています。
 すぐにお店の方がお冷を持って現れて、
「ご注文は?」
と、メニューもテーブルに置いていないのに聞かれました。
「うどんギョーザ、ありますか?」
「カレーならあるよ?」
「カレーって、カレー味ってこと?!」
「そう」
 オバチャンはさも当たり前という顔をしていますが、カレーと餃子を一緒にするのは想像ができません。カレーの中に水餃子のようなものが入っているのか、餃子にカレーがかかっているのか。そんな面白そうなメニュー、ワクワクします(個人の感想です)。
 うどんギョーザだけかと思っていたら、提供されたのは、ガッツリとした昼定食。見た目は小さめのお好み焼きといった感じのうどんギョーザは、水餃子でもカレーがかかっているわけでもありません。けれど、かじってみると、確かにカレー味。餃子にカレーというのは、なかなか合うようです。


 元同僚の近況を聞いたり、思い出話なんかをしたりしていてけっこう時間も経ったはずなのですが、私たちの後にお客さんはやってきません。奥でワイワイやっているグループらしいお客さんたちも帰る気配はなく、なかなか商売っ気のない感じです。
 さらに、お会計を聞いてみてびっくり。これだけ食べたのに、たったの700円だというではありませんか。恐縮しながらお店を出たのでした。
 外は雨が降っていました。バスで帰ると言う同僚とJR高槻駅前で別れ、ちょっと早いのですが、公民館がある高槻城址に向かうことにします。
 来たときとは別のアーケードを通り、雨に濡れないようにして阪急高槻市駅まで来ると、いよいよ傘が必要なくらい降ってきました。
「どうしようかなぁ」
 ここは日本。コンビニに入れば、ビニール傘くらい簡単に手に入ります。でも、明日の天気予報は晴れ。この雨も、夜にはやみそうです。それがわかっているのに傘を買うのはもったいない。コートにフードがついているのをいいことに、雨の中を高槻城址まで歩くのでした。


 公民館にはすぐに着いたのですが、15時からのクッキーハウスさんの公演までまだ1時間ちょっとあります。ちょうど公民館隣に高槻市立しろあと歴史館があったので、時間までそちらを見学することにします。

 入るとすぐ、高槻城とその城下町の復元パノラマが迎えてくれました。子どもの頃から、こういった復元模型が大好物の私。しかし、その原点は広島の原爆資料館のパノラマ模型だと思うと複雑な気持ちになります。


 西国街道の芥川宿とともに栄えた高槻のまちを紹介する資料館。そこに高山 右近という名前がありました。高槻城主だった高山 右近はキリシタン大名だったとのこと。そして、この右近のおかげで、私たちがよく知っているトンスラ姿のフランシスコ・ザビエル像が残されたというのです。


「ここでもザビエルか!!」
 今は神戸市立博物館にあるあの有名な肖像画。神戸市立博物館のサイトによると、「高山右近の旧領、千提寺(せんだいじ・現茨木市)の東家に『マリア十五玄義図』などととも密かに伝来し、大正9年(1920)に発見されました。禁教で破却された数多くの聖画のうち、現代まで伝世した数少ない江戸初期の洋風画としてきわめて貴重です。」とあります。今年の旅は、ずいぶんとザビエルに縁があるものです。


 ひと通り見学して外へ出ると、かなり雨が降っています。隣の建物に移るだけでも、だいぶ濡れそうです。
 まだまだ時間があるので、もうしばらくしろあと歴史館で雨宿り。それから、雨がほば上がったのを見計らって、城跡にも行ってみることにします。