10/1(金) 3回目のお遍路 四国八十八ヶ所完全制覇の旅 1日目~その1~ | ちいたろうのお出かけ日記

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 午前3:00過ぎ。短い仮眠から目覚めると、隣のトラックがいなくなっていました。準備を整えて給油も済ませたら、いよいよ今日の目的地である愛媛県に向かって出発です。岡崎SAを出て、未明の高速道路を走りだします。


 今回も行きは名神経由で走り、多賀SAに立ち寄ることにします。仮眠はさきほど岡崎で済ませたので、入浴のみの利用です。こちらでも、小型車の駐車スペースに大型車が止まっていました。どうやら、全国的な問題のようです。


 多賀SAを出ると、少しずつ空が明るくなってきました。新しい一日が始まるぞと、ワクワクしてきます。すっきり晴れとまではいきませんが、天気は悪くありません。でも、ラジオやテレビでは、東京に台風が接近していることを知らせながら、繰り返し注意を呼び掛けていました。
 明るくなると、お腹が空いてきます。7時を過ぎればSAやPAの店も開くだろうと見当をつけて、7:14、龍野西SAに飛び込みました。フードコーナーの店舗はどこもガランとしていて一瞬不安になりましたが、券売機は動いているようです。食券を買うと同時に注文が入る仕組みになっているようで、私が支払いを済ますと、フードコーナーの奥に店員が現れました。
 せっかく揖保乃糸の産地まで来ているので、にゅうめんを注文。あっさりとしたにゅうめんは、するすると体に入っていきます。出汁のうまさが、長いこと走ってきた体に染み込んでいくようです。


 龍野西SAを出れば、ほどなく岡山県に入ります。瀬戸大橋への分岐を通り過ぎ、広島県境が近づいてくると、大好きなラジオ局である広島のRCC中国放送の電波が入るようになりました。朝の番組、「本名正憲のおはようラジオ」は、広島にいるとき、よく通勤途中に聴いていた番組です。
 8:59、福山西ICに到着。料金所を抜けると9:00になり、広島のときに大好きだったラジオ番組、「平成ラヂオバラエティ~ごぜん様さま」が始まりました。相変わらず、横山アナウンサーがテンション高めにしゃべくり倒し、河村アナウンサーがクールに付き合います。放送だけならインターネット経由で東京でも聴くことができますが、やはりラジオは地元で聴くのが一番です。広島にいる、広島の空気を吸っている、それだけで嬉しいのです。
 尾道大橋で向島に渡り、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)へ。片側1車線の対面通行が続き、他の本四連絡道に比べてペースは落ちるのですが、いくつもの大きな橋で瀬戸を渡り、島をつないで走っていくお気に入りの道なのです。
 多々羅大橋の手前の瀬戸田PAで休憩して、一応、橋の写真もパチリ。西瀬戸自動車道の橋で一番好きなのは大三島橋なのですが、車で行くと橋の写真が撮れないのが寂しいところ。原付や自転車なら、のんびり写真を撮りながら渡っていくこともできます。久々に、一つひとつの橋を渡ってみたい気持ちにもなります。


 次の多々羅大橋を渡れば、いよいよ愛媛県です。今年3度目の四国の旅が始まります。
 そういえば、今回の旅ではそれぞれの札所の本堂と大師堂に納める納め札を自宅に忘れてきたことに気がつきました。どこかで購入しなければなりません。多くの札所の納経所で売られていますが、たまに置いていないところもあります。スマートフォンで検索してみると、どうやら54番延命寺で買えそうです。ならば、今回のお遍路旅は延命寺からスタートすることにします。
 高速代を節約するために今治北ICで降りると、55番南光坊の方が手前になります。ならばと、南光坊の納経所を覗いてみたのですが、こちらには納め札は置いていないようです。仕方ない。行って戻ってくる形にはなりますが、先に延命寺に行くことにしましょう。
 しかし、悪いことばかりではありません。延命寺に向かう途中、安いガソリンスタンドを見つけました。店頭の表示価格を見ても安いのに、そのうえ値引きクーポンのバーコードがついたカードが給油機に備え付けられていて、至れり尽くせりです。これこそ、人間万事塞翁が馬なのです。


 54番延命寺に着いたら、何はともあれ納め札を買い求めなければなりません。売店コーナーには誰もおらず、その奥の納経所の女性は電話中。それでも納め札を持っていき、代金を置くと、彼女は電話をやめることなくつり銭を置いてくれました。


 夏を思わせる青空の下、3回目の札所巡りをスタートします。今日は暑くなりそうです。
 来た道を戻って、再び55番南光坊へ。大きな通りに面した仁王門を抜けると、広い境内に出ました。町の中にこんな広場があるのは羨ましい限りです。


 私以外にもお詣りに来ている方がいて、何となく仲間を見つけたようで嬉しくなります。中には、本格的なロードバイクで来ている方も見かけました。八十八ヶ所を自転車で巡るのでしょうか、それとも、しまなみ海道をサイクリングする途中に立ち寄ったのでしょうか。
 言葉を交わすことはありませんが、心の中でお互いの旅の無事を祈るのは旅人ならではだと思うのでした。