9/30(木) 3回目のお遍路 四国八十八ヶ所完全制覇の旅 0日目 | ちいたろうのお出かけ日記

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 3回目のお遍路の旅。今度こそ、飛行機で四国入りをして、レンタカーを使って楽々回ろうと計画していました。緊急事態宣言も解除になる見通しです。これは幸先いいやと思っていたのですが、出発の1週間ほど前になって、日本のはるか南の海上で熱帯低気圧が台風になろうとしていました。台風16号です。
「これは、まずい」
 台風は約1週間かけて、日本列島に近づいてくるようです。もしかすると、フライトに影響するかもしれません。
 最初のお遍路旅は、7月に予約をしていました。徳島空港へ飛んでからレンタカーで回るつもりでしたが、緊急事態宣言の発出に伴い、キャンセルしました。
 二度目のお遍路旅は、9月の中旬に松山空港へのフライトとレンタカーを予約。しかし、予約直後に緊急事態宣言が延長され、松山市がまん延防止等重点措置の対象地域となり、道後温泉に入って生ビールを飲むということが楽しめなくなったので、敢え無くキャンセルしたのでした。
 そして、三度目の正直で今回の予約。
「10月には、緊急事態宣言は解除されるだろう」
という楽観的な見通しは当たったものの、台風の接近までは想定していませんでした。
「どうにかそれてくれないだろうか……」
 そんな願いもむなしく、出発前日の9/30、私が予約した便がキャンセル料免除の対象フライトとなったことを知らせるメールが届きました。
 いったい、どれだけお遍路旅と飛行機の相性が悪いのでしょう。当日の朝になって、風や雨の具合によっては飛ぶ可能性もゼロではありません。しかし、それも台風次第。行けるかどうか、運みたいなものなのです。
 結局、確実に行ける方法として、飛行機を使わずに自走で行くことを決めました。愛車は軽自動車なので、パワーはそれなりですが、道はつながっています。いつかはたどり着くことができるのです。
「今回も、か……」
 仕方なく、仕事帰りにスマートフォンでフライトをキャンセルします。三度目の正直とはならなかったのです。
 帰宅後、バタバタと旅支度を済ませ、荷物を車に積み込んで自宅を出発。首都高を使って東名に向かいます。雨はほんの少し降っているものの、大したことはありません。状況が悪くなる前に、なるべく東京から離れyておきたいところです。
 首都高は3号渋谷線が渋滞していたので、横浜まで首都高を走り、横浜町田ICから東名に入ることにします。少し雨が強まってきましたが、まだ台風らしさは感じられません。今のうちです。
 しかし、いくら台風が来る前に東京から離れようとはいえ、休憩は必要です。足柄SAでひと休みしようとしたら、工事のため、気がついたらSAの出口へ向かって走っていました。これはご縁がなかったということで、その先の駿河湾沼津SAでひと息入れて、夜の新東名をぶっ飛ばすことにします。


 前回、夜の新東名で四国へ向かった時よりも、走っている大型トラックが多い気がします。曜日のせいなのか、それとも東名の集中工事を避けた車がこちらへ迂回してきているのか。3車線あるうちの2車線は、トラックが連なって走っています。一番右側の車線は、新東名らしく120km/hで流れてほしいところですが、たまに大型車が入ってくることもあって、流れはあまりよくありません。
 そんな中を我慢しながら岡崎SAまで走ってきてみてびっくり。なんと、小型車のスペースにも大型車が止まっているではありませんか。
 時々、SAやPAの大型車やバスの駐車スペースに止める小型車を見かけて、「あれは邪魔だろうな」と思うことがありましたが、まさかその逆もあったとは。これも、深夜割引の弊害というものでしょう。


 いろいろと物事を決めることで、余計にやりにくくなることは往々にしてあります。ルールや制度を決めることだけが、政治家やリーダーの役割ではありません。その裏側にいる多くの人たちが喜び、幸せになるように考えることが大切なのです。
 果たして、この深夜割引が重要であるはずのトラック業界の人は、どう思っているのでしょう。割引の時間に走ることを事実上、強制されてはいないでしょうか。正規の運賃でなく、割引前提で運賃が支払われてはいないでしょうか。そういったことはやがて、国民全体へのしわ寄せとならないでしょうか。
 ともあれ、0:31に岡崎SAに到着。小型車スペースに止まっている大型車の横に車を止め、しばし仮眠をとることにします。3回目の今回は、もっとも遠い場所までひと晩のうちに走らなければなりません。長い長い過酷な旅はまだ、スタートしたばかりなのです。