3/21(木・祝) 下道だけで目指す草津温泉 | ちいたろうのお出かけ日記

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 年度末は,バタバタと忙しくなるものです。例年,まるで現実から逃れるかのように,ふらりと出かけることがあるのですが,今年はこんなことを考えてみました。

「高速道路を使わずに,草津温泉に日帰りで行けるか?!」

 自分が持っている90ccのスーパーカブで行くことを念頭に置いて,車で下見気分で走ってみることにしました。というのも,朝から雨が降っていましたし,もし,途中でくじけたとしても,高速道路を使うことができますもの。


 では,企画スタートです。

 


 自宅を出たのは,朝6:30過ぎ。都内を走り抜け,川口から国道122号線に乗ります。草津温泉へ下道だけで行ったことも帰ったこともあるので,道がどうなっているかは承知のうえです。けっこうバイパスが整備されているので,下道でも距離を稼ぐことがでいます。また,渋川から先,草津までは高速道路はないので,どっちみち一般道を走ることになるのですから,
「そんなに変わらないんじゃないかな?」
と,楽観的に考えていたのです。
 蓮田市根金というところのゆで太郎で朝食。今日は旅ではなく,単なる下見なのですから,食べ物にもあまりこだわりません。それより,どんどん距離を稼がなくては。


 国道125号線で国道17号線につなぎ,上武道路で渋川へ一直線。流れは悪くないのですが,遠い。とてつもなく遠い。
「伊勢崎で高速に乗っちゃおうか……」
 そんな考えが頭をよぎります。しかし,高速料金は610円。浦和からの2,220円よりは安いのですが,大回りしたうえに610円は痛い。ここまで頑張ったのだから最後まで頑張ろうと,自分に鞭を入れます。 
 渋川伊香保ICまで来ると,この先草津温泉までは一般道しかないので,高速道路の誘惑はなくなります。
「よし,前半戦終了」
といった気分で,さらに先へ。IC周辺が混んでいたので,手前から渋川の市街地に入り,途中までは県道で草津へ向かいました。
 道の駅 八ッ場ふるさと館で小休止。

 おつみ団子で気合いを入れなおしてから,いざ草津温泉へ駆け上がります。


 お気に入りの大滝乃湯に着いたのは,12時過ぎ。東京から草津温泉まで,5時間では着かないということがわかりました。仮に6時間かかるとして,往復だと12時間は走りっぱなし。現地で2時間過ごしたとして,朝5時に出たとしても,戻ってくるのは夕方の7時になる。つまり,明るい間はずっと走るようなイメージです。これでは,旅にはなりません。
「ダメだ,こりゃ。」
 ここでそう確信しました。下道計画は,とりあえず保留。帰りはのんびり帰ることにしましょう。


 大滝乃湯で草津温泉の湯を堪能し,車を湯畑上の駐車場に移動させて,温泉街をしばし散策。

 酒屋さんの前に甘酒の文字を見つけ,しっかり温まって……と言いたいところですが,全国的に気温が上がったこの日,草津も例外ではありませんでした。


 帰りがけに,いつもの亀屋さんで温泉饅頭を買おうと思って行ってみたのですが,さすがにこの時間では売り切れ。仕方なしに,別の店で購入。職場に持って行くとなかなか好評だったのですが,一番好きな店の饅頭を持って行くことができなかったのが,少し残念だったのでした。
 帰り道は,どうせ下道で帰るのは無理だろうと考えて,国道146号線で軽井沢まわりをチョイス。気持ちよくワインディングを走り抜け,雄大な浅間山を眺めながら走る。それはそれで楽しかったのですが,軽井沢まで降りたところで,私の中の悪魔がささやくのです。
「渋川伊香保から高速に乗った方が,安くて早かったよね」
 こうなったら仕方がありません。毒を食らわば皿まで。ここは,下道で東京を目指すことにしましょう。
 国道17号線を延々と走ります。普通車もトラックも多く,もう,移動と割り切るしかありません。
 羽生あたりからは,緑色の高速入り口の看板が,私に手招きをします。
「ここで入れば,1時間は早く帰れるんじゃない?」
 しかし, せっかくここまで来たのだから,なんとか下道だけでゴールしたいものです。
「逃げちゃだめだ,逃げちゃだめだ,逃げちゃだめだ……。」
 結局,自宅に戻ってきたのは22時頃。一日中車に乗ってはいたものの,久々に大好きな草津温泉に入ることができて大満足だったのでした。