4/13(土) 平成最後のクッキーハウス捕獲大作戦 1日目~その1~ | ちいたろうのお出かけ日記

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 私にとっては,会いに行けるアイドル,クッキーハウス。以前はライヴも頻繁に行われていましたが,最近はめっきり少なくなっています。ということは,つまり会えるチャンスが減っているということ。数少ない貴重なチャンスを逃さないようにしなければなりません。
 そこへ,香川のトイピアノ奏者,keipyanとのコラボツアーがあるとの情報が入りました。
「なんとしても,クッキーハウスを捕獲するのだ。」
 というわけで,飛行機で高松へ飛ぶことにしたのでした。

 

 地元発5時台の羽田空港行きリムジンバスは,なんと満席。
「みんな一体,どこへ行くんだろう」
と思ったのですが,私も同じ穴の狢。身動きもままならない状態で,空港へと向かいます。第2ターミナルで降りて,お土産を買ったらさっさと保安検査場を抜け,カードラウンジへ。朝ごはんのパンをいただくことにしました。

 ラッキーなことに,私が乗る便の搭乗口は,ラウンジそばの52番。出発まで,かなりのんびりと過ごすことができます。


 7:20頃にラウンジを出て搭乗口へ向かうと,そこにはたくさんの人が集まっていました。機内に入り出発を待っているときに,CAさんから「本日は満席のご予約をいただいております」とのアナウンス。一体,こんな時期にみんなどこへ行くのでしょう……。

 定刻7:45出発のANA531便(JA8342)は,7:49にプッシュバック開始。8:07にRWY05から離陸して,久しぶりの空の旅が始まったのです。

 今日の天気は快晴。窓からは,地上の様子もよく見えます。丹沢あたりから先は,山の上の方が雪で白くなっていました。桜もとっくに咲いたけれど,まだ完全に冬の気配は消えていないようです。

 ふと,機内販売の案内を見ていると,『鹿児島ハイボール さわやか』というものが目に入りました。普段は見向きもしないのですが,
「これなら飲みたいかも……」
と思い,CAさんに注文。缶を開けてプラスチックのカップに芋焼酎のハイボールを注ぐと,ほんのりと芋ならではの香りが漂います。


「小さな泡が弾けるたびにさつまいもの香りがする」
と機内誌に書かれていましたが,まさにその通り。すっきりとした味わいで,何杯でも飲んでしまいそうです。


 8:52,「最終の着陸態勢に入りました」とのアナウンスがあり,眼下に瀬戸内海が見えました。東側からのアプローチで,9:05,高松空港RWY26に少し強めにタッチダウンしました。
 空港からは,丸亀行きのバスに乗ります。きっぷを買って乗り込むと,定刻より4分遅れて発車しました。飛行機の到着は10分遅れ。私は手荷物を預けていないのでスムーズに出られましたが,他の乗客たちは大丈夫だったのでしょうか。もっとも,地元の人たちは,リムジンバスを利用する人も少ないのかもしれません。でも,もし手荷物を預けていたらどうだったかと,ちょっと怖くなります。


 バスの車内前方には,なぜか東京の高幡不動の交通安全ステッカーが貼られていました。でも,このバスを運行している会社は琴参バスなのですから,交通安全のステッカーはこんぴらさんでもよさそうなものです。
「もしかしたら,関東の会社からの転籍車かな?」
と思ってその痕跡を探してみたのですが,さすがに何も見つかりませんでした。
 広島でも以前,関東のお下がりだというバスを見たことがあったので,香川もそういったことがあるのかもしれない。そんなことを考えているうちに,さっき機内で飲んだハイボールが効いたのか,ウトウトとしていると,間もなく宇多津というアナウンスが聞こえ,宇多津駅前には定刻より少し早く到着しました。
 ここからは,JR予讃線に乗り継ぎます。IC乗車券は使えそうもないので,久々に券売機できっぷを買ったのですが,ついつい出てきたきっぷを受け取るのを忘れそうになりました。なるほど,チケットレス社会とはこういうことか。


 やって来た2両編成の快速電車に乗り込むと,車内はほぼ満席で,立っている人もちらほら。それに,機内持ち込みができる程度の大きさのスーツケースを持った人の姿も見かけました。みんなどこから来て,どこへ行くのでしょう。
 海岸寺のあたりからは,車窓いっぱいに海が広がりました。波の向こうに,小さな山のような島々が浮かぶ,懐かしい瀬戸内海の景色。それを見ただけでも,なんとも幸せな気持ちになります。


 詫間駅で降りて,改札口のお姉さんにきっぷを手渡します。ICカードをピッとタッチするのでは味わえない,電車の乗り降りをするときに感じる人の温もり。そうだ,昭和の時代には,鉄道は人のぬくもりを感じる乗り物でした。それが,平成のわずか30年ちょっとの間に,すっかり薄れてしまったような気がします。
 より速く,より快適に,より安全になっていったのでしょうが,何か大切なものが失われてしまったような気がしてなりません。
 新しい元号も決まり,日本の歴史は新たな区切りを迎えます。昭和の旅の風景と平成の風景が変わったように,次の時代の令和の旅もきっと,変わってゆくことでしょう。それがどんなものになるのか,楽しみでもあり,少し寂しくもあるのでした。