お椀を買った | ワタシノクラシ ANNEX

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The Tokyoite returned from Kansai to Tokyo.

先週末の日曜に日本橋→銀座→有楽町→丸の内とそれぞれ用事を済ませながらサイクリングをしたのですが、日本橋の黒江屋の前に「漆器市」ののぼりが立っていました。ふだん土日には開いていないこのお店にどうやら入れそうだと思って、おそるおそる入店してみました(2階がお店なのでなんとなく入るのにドキドキしてしまった)。

2階が普段のお店で、4階はおそらくこの漆器市のときだけに解放されているお部屋と思われ、「訳あり品」と書かれた札が貼られた特価品の販売コーナーでした。特価品コーナーは、数百円のお椀から結構立派なお値段のものまで置いてあり、2階のお店でも通常価格の3割引との札が貼られていました。

思いの外わたしでも手が出せるお値段のうつくしいものがいっぱい!

ツヤツヤの漆器にクラクラとなって、小さなお重が欲しくなったり、手鏡が欲しくなったりしたのでしたが、もともと漆器を買うつもりもなく自転車で通りすがっただけなので、そんなに大物を買うわけにもいかず、ぐっとこらえ、4階の特価品コーナーに出ていた川連漆器のお椀をひとつ購入。

5000円のお椀が4.5割引くらいのお値段で手に入りました。やったー!

見た目どこが訳ありなのかと思うくらいのツヤツヤのうつくしい品だったので、お店のかたに「ここにあるのはどういう理由で訳あり品なんですか?」とおうかがいしたところ、ちょっとだけ塗りに難があるもの、生産者のほうで在庫処分的な扱いとなったものなどが販売されているとのこと。このお椀が難あり品なのか、在庫処分的なものなのか、素人の自分には区別がつきません。わたし的にはかなり満足!

夏に土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」を読んでから、塗りのいいお椀が欲しいなぁ〜と思い、ネットでいろいろ見てました。そのあと、伝統工芸 青山スクエアでいろいろな漆器を実物で見て、さらにその気持ちを強くしていたところでした(その時は別のものを探してたので、お椀は買いませんでしたが…高価だったしね)。お菓子を入れる器を買った時も思ったことだけど、ネットショップは便利だけれども、こういう伝統工芸品は、なるべくなら実物を見て風合いを確かめ自分の好みに合うか見極めてから買いたい。
今回こんなかたちで、おトクに思いを果たせるとは。嬉しいです。

このお椀は年内はおろさず、来年の(って、あともうすぐですけど)お正月のお雑煮をよそうのに使おうと思います。楽しみ♪