AssHさんの本に、
〈弾けるけど弾かない〉
という一文がありました。
例えばスイープとかを技術的に弾けないから弾かないのではなく、技術的には弾けるけど、選択肢としてそれを選ばない(曲が求めていない)から弾かない、ということが重要だと。
ギタリストとしてプレイの選択肢は持っておいて、曲にとって必要なプレイを引き出しから持ってこれることが大事ってことですね。
これ、耳に痛いんですよねー。
ストーンズやクラプトン、ブルースを弾くのにスイープもライトハンド奏法もいらないわけですが、私の場合はもちろん〈弾けないから弾かない〉側なわけです。
しかもストーンズやクラプトンですら(なんて言ったら失礼ですが、あくまで技術的な話として)練習しても全然弾けるようにならない。。。(汗)
もちろんテクニカルなプレイが求められないジャンルなのでテクニカルに弾けなくたって問題ないわけですが、テクニカルなプレイもできる人のほうが単純に上手いというか、安定感があるというか。
私の学生時代のバンドサークルは60年代ロック中心で範囲的にはツェッペリンまでOK、ディープパープルは範囲外、みたいなところだったのですが、ブルースとかサザンロックとかやってる上手い先輩はやっぱりディープパープルあたりを経由してからおりてきてるというか、ホントはもっとテクニカルに速弾きとかできるのにやらない、みたいな感じだったんですね。
スイープとディープパープルではちょっと例えが違うかもしれませんが、技術的に一段上まで行ってからおりてくるというか、自分の弾けるマックスを広げておいて、曲に合わせてあえて弾かないという境地にいられたらいいのかなと。
こないだのテッペンでも、超絶技巧派ピアニストよみいさんが3回目の挑戦にしてようやく優勝を果たしましたがまさにあんな感じ。
テクニックに走りたいのをぐっと抑えてメロディーを聴かせ、得意の超絶プレイは最後だけに留めてました。
何なら最後のそのプレイもなくても良かったのではくらいの出来でした。
洋楽ロックを聴き始めた頃は、ディープパープル嫌いじゃなかったし、高校野球の応援歌にもなってるし、ちょっと真面目に練習してみようかと思います。